詩と映画と日記

詩と映画と日記

『祈り』


「祈り」

もしも私が
風であったなら
あなたの心配事を
一気に吹き飛ばしたでしょう

もしも私が
太陽であったなら
あなたの寂しさを
あたため溶かしてあげたでしょう

もしも私が
雷さんだったら
あなたを害するものの頭上に
激しく轟き怒ったことでしょう

けれども私はただの人
あなたの平安をひたすら願い
しあわせを祈って
朝な夕なに涙し額づく



          平成18年6月10日



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