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2005年06月05日

今回紹介するのは

ヘレンド(HREND)です。
ハンガリーの窯で、日本でも大変人気があります。
ネットで検索すれば詳しい方がいろいろ
述べていますので、私なんぞの解説は不要でしょう。
ヨーロッパの窯では比較的新しいこと、
ヴィクトリア女王との関係、
ウィーン窯との関係などいろいろ興味深いことが
わかると思います。

お値段も、マイセンに近い価格で、
マスターペインターと呼ばれる、マイスターしか描くことが
許されないグレードのものになると、数十万のお値段と
なってきます。

ヘレンドのマイスターについてはそのうち
ふれる機会があれば詳しくやるかもしれません。

今回紹介する作品は

ロスチャイルドバードと呼ばれる
作品です。

ウィーンのロスチャイルド家に納めたことからこの名
がつけられています。
故・ダイアナさんが成婚前に揃えたことでも
知られます。

ヴィクトリア女王との逸話で
鳥がネックレスをついばんでいるはずですが、
今回紹介する作品もまたアンティークで、少し不思議な
部分があります。

バード全体

まずは全体像。花瓶の形です。

実はこれ縮尺を入れると
大きさがよくわかるのですが
バード縮尺.JPG

実はこの作品と、
一緒に写っているのはポストカードですので。
それぐらいの高さしかありません。

ミニチュアです。

バード図柄

鳥の絵の拡大です。

先に書いた、 鳥がネックレスをつかんでいないんです 、
この作品。
しかも、現代作られている
鳥のパターンとも少し異なります 。

周りにはさまざまな虫が描かれています。
これは鳥の餌だといわれています。

蝶その１

蝶その２

なんかの虫

同じく虫です

テントウ虫

恒例の窯印です。

アンティークなので現在の
ものと形が異なります。

窯印の形は今のものとまったく違います

画像が悪いですが、
窯印の下にHERENDの
刻印があることがわかりますか？

というわけで、

鳥がネックレスをつまんでいない
謎ですが、

ネックレスが加えられるようになる
前の作品なのかもしれない

というのが一番簡単な解釈なのですが
残念ながら、それを証明する年代の関係が
わかりませんでした。

この作品自体は、例によってあと少しで
アンティークと呼ばれる時代の物らしいので
ネックレスがかかれるようになった時代が
わかればわかるはずなのですけどね。

もともとは、玄関に入ってすぐに

ガレやドームの作品があると
いいなと思っていたのですが
さすがに高いので
これなら何とか手が出ました。

そうはいってもそこそこのお値段は
します。

中古扱いなので手が出やすかったと
いうところです。
現代もののカップと同等ぐらいですね。

残念ながら玄関にはかざる場所がないので、
出窓においてあります。

個人的にはヘレンドで
5万円未満で手が出る作品ですと
モーニンググローリーの
デミタスが好きです。

ディスカウントショップでよく見かける
形ではなく、

なかなか見かけないよな作品を見られると
ヘレンドの本当のよさを見ることができると思います。
よい作品を見ると引き込まれるのは
マイセンと同じかも知れません。

ロスチャイルドバードが
ほしくなったら下からどうぞ。