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『発達障害者』に勉強を強いるのって「虐待」じゃないの?
僕は、身体障害者ながらも家庭教師という仕事をやっている。
昔は家庭教師というと、お金持ちが塾とはプラスして
個別でも見てもらって勉強させる目的に仕事を頼む
というのが一般的だったのかもしれないけど、
今は一般家庭、
それどころかあまり裕福でない家庭でも仕事をお願いされることがある。
理由は簡単。家庭教師を頼む家庭の子供は、
十中八九「発達障害」や「軽い知的障害」、
「精神病」のようなものを抱えているから、
親としても無理をしてでもなんとかしたいのだと思う。
そして、僕が診る家庭の殆どの親御さんが
これらの「脳の障害・病気」に関して無知だったりするからやっかいだ。
これらの障害は目で見て分からないものだ。
だから、本人がサボっているだとか、やる気がない、
とか思われてしまっているという現実がある。
正直、「障害者と健常者の壁を埋めたい」と
偉そうなことを僕は言いながらも、
こういう子達の中でも診るのがキツいと感じる子もいるし、
僕が若造で未熟なばかりに適切に対処出来なくて
(例えば、怒りすぎてしまったり。)僕の元から離れていった子もいる。
お金を貰っている以上、仕事だから手を抜くわけにはいかない。
家庭教師を頼む殆どの親御さんの目的は「子供の成績を上げる」ことだ。
それは別に、良い大学に入れたい為だとかじゃなく、
せめて一般的な公立の高校や出来れば大学まで行って欲しい、
子供の将来のことを思ってのことだ。
僕は本当は、ただ単に教える仕事がしてみたかっただけで、
世の中の「見えない障害」の子達を救いたい、
とか立派な志を持ってこの仕事を始めたわけじゃないし、
まさかそういう子達ばかりが
自分の生徒としてやってくるとは
仕事をする前は思っていなかったんだけど(笑)、
仕事を受けた以上は真剣になるよね。
たまたま、僕の周りには
「発達障害」や「軽度の知的障害」を抱えている友達が多くいた。
そういう子達は二次障害として「欝病」を抱えている子も多い。
僕は高校を一度中退して、
通信・単位制の高校に入り直しているんだけど、
こういう高校や夜間の定時制高校には発達障害を抱えている子は多いと思う。
それを本人や親御さんが気がついてないだけで。
そういう環境で過ごしてきたからというのもあるのか、
友達のことを少しでも理解しようと、
発達障害などの関連の書籍を今まで読みあさってきたし、
そうやってそういう友達と関わってきたから、
そういう子達を教えることが出来ているのかもしれない。
ただ、仕事をしていていつも思うのが、
「こういう子達に一般の子と同じレベルの勉強をさせたり、
普通高校に入れる必要があるの?」
ということだ。
事前にも書いたとおり、
僕が診ている生徒の親御さんのほとんどはそういった関連の知識がない。
こちらが、
「発達障害の一種、学習障害を抱えている可能性があります。」
と伝えることもあるけれど、
それを受け入れてくれる親御さんは少なく、
むしろ激怒されることの方が多い。
「成績を上げる」という仕事を頼まれている以上、
そういう授業の進め方をする責任がある。
もちろん、点数がどうたら、
勉強しておかないと学歴社会ではどうのこうの、
とかいう教え方はせずに、
勉強以外の話、例えばゲーム好きの子には、
「ゲームのプログラミングをしてみたらいい。
その為には数学をしっかりと勉強しておくと便利だよ。
あと、プログラミング言語はアルファベットが並んであるから
英語もちゃんとしておいたほうがいいね。」
というような教え方をしている。
それでも、そういう子達を
一般学校の授業についていかせようとすることは
本当に正しいことなのだろうか、と常に疑問に思っている。
そういう子達に無理に勉強をさせることは、
「手が不自由な人に重い荷物を持たせることや、
足の不自由な人に車椅子を使わずに自分の脚で立って歩け。」
と言っているようなものなんじゃないかと。
確かに日本は学歴社会的な考えがまだ抜けていない。
勉強を出来ていたほうが職業選択の幅は広がる。
勉強出来るに越したことはない。
でも、本人がサボっているから成績が悪いという子もいるけれど、
そうじゃなくて
生まれつき脳に軽度の障害があって勉強の出来ない子もいる、
という事をもっと一般の人にも知ってほしい。
中には「高機能自閉症」といって、
アスペルガー症候群やADHDというのが有名なんだけど
(説明がめんどくさいから、気になる人はググれw)
知能面では普通の子と変わらない、
むしろ普通の子よりもめちゃくちゃ頭が良いけれど、
集中力が極端になかったり、
こういう子には"変わり者"が多いから、
学校に馴染めずに、
時にはいじめに遭って精神的な病気を抱える子もいる。
そういう子達がもっと世の中で生活しやすいようにさ、
学歴以外の特技、
例えば絵が上手だとかモノ作りが得意だとか、
歌が上手いだとか、
「勉強以外の特技」
で生活出来るような、
「生まれつき勉強の出来ない子」
でも幸せな生活を送れるような、
社会的インフラを日本はもっと整えるべきなんじゃないかな。
ただ、最近のニュースでお絵かき投稿サイト「pixiv」さんが、
採算度外視で(本音のところは分からないけどねw)
クリエイターが自分の絵や作ったものをネット上で
販売出来るサイトを立ち上げたみたいだ。
別に僕はpixivの回し者じゃないんだけどw
こういうふうなサイトがもっと世の中に増えて、
世の中で「生き辛さ」を抱えている人達が
生活しやすい世の中になっていけばいいな、
と願ってやまない人間の戯言ですがね。
もっと、「多種多様な価値観」が
「色々な"個性"」をもった人が共存していける世の中になってほしいものですね。
執筆: この記事は
からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年12月24日時点のものです。

教育の有り方を考えさせられるテーマです。
アメリカでは乳幼児期にスクリーニングで障害が分かると、
そこからが分岐点となり、
特殊教育へと誘われます。
それが本人の幸せへと繋がるとの意があってのこと、
ただ日本ではそこまで厳しくなく、
まだまだ保護者に委ねられる部分があることで、
選択肢の中から選べる手段があること。
ある意味、親の精神上の安定という部分で、
子どもの将来の選択を逆に延ばしてしまったりも、
あるような気がします。
個々の個性に添ってのより良い支援教育。
まだまだ序の口なのかも知れませんね。 🌠
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