生薬



薬用植物と言うと植物に限定されてしまうが、生薬と言うと植物、動物、菌類、鉱物といろいろなものがありうる。

漢方薬はいくつかの生薬の組み合わせたものを熱水抽出して飲用とする。
古くから言い伝えられてきた薬効を検証するために、構成生薬から成分を抽出・単離し、構造決定・薬理試験を行う。
この時、天然物有機化学者なるものは新規化合物でなければ駄目だということで、100kgの乾燥生薬から数mgの新規化合物を取り出して喜ぶ。
こんな少なくては薬理試験もできない。必要な研究はかなり多く含まれていて、作用がはっきりしない物質の薬理作用を調べることだ。構造が新規である必要はない。
抗ガン剤のシスプラチン、あれは簡単な構造で新規では全くなかったが、医薬品になった。


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