サラリーマン川柳 2007


2007年05月15日23時04分

 「妻の声 昔ときめき 今動悸(どうき)」(03年)と嘆いても、やはり気になるのは「妻」――。第一生命保険が、20周年を迎えた「サラリーマン川柳コンクール」のこれまでの入選作に使われた単語を分析すると、「妻」の登場回数が150回とダントツだった。2位は「子」(105回)で、家族が上位を占めた。

 87年以来の入選作2597句を対象に集計。「上司」の登場回数は83回で4位だった。景気の低迷期には「上司」「ボーナス」など職場が題材の作品が減る傾向があるが、景気回復で最近は再び増えているという。

 年代別では、バブル期は「上司」「部下」が頻繁に登場。バブル崩壊後の92年に「上司」が上位から姿を消し、「父帰る 娘出かける 妻眠る」「昼食は 妻がセレブで 俺(おれ)セルフ」など「妻」「子」が登場数の上位に浮上した。「iモード」登場の99年には「携帯」が初登場し、「IT化 夫婦関係 愛低下」といった句も増えた。

 また、第20回(06年11~12月募集)の入選作100句への人気投票のベスト5は(1)脳年齢 年金すでに もらえます(2)このオレに あたたかいのは 便座だけ(3)犬はいい 崖っぷちでも 助けられ(4)アレどこだ? アレをコレする あのアレだ!(5)「ありがとう」 そのひとことが 潤滑油、だった。

■第20回入選作の人気ベスト10(かっこ内は雅号)

(1)脳年齢 年金すでに もらえます(満33歳)

(2)このオレに あたたかいのは 便座だけ(宝夢卵)

(3)犬はいい 崖っぷちでも 助けられ(オレも崖っぷち)

(4)アレどこだ? アレをコレする あのアレだ!(読み人知らず)

(5)「ありがとう」 そのひとことが 潤滑油(ココイコ)

(6)忘れぬよう メモした紙を また捜す(敢山)

(7)イナバウアー 一発芸で 腰痛め(小太りおじさん)

(8)「ご飯ある?」「ツクレバアルケド」「ならいいです…」(腹減った)

(9)脳トレを やるなら先に 脂肪トレ(鉄人28年生れ)

(10)たまったなぁ お金じゃなくて 体脂肪(サラ川小町)


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