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片山:俳句( 2011.11 50
枯枝に燃えつかむとす 昴星 山口誓子 昴星=すばるぼし
寒昴 天のいちばん上の座に 山口誓子 寒昴=かんすばる
寒スバル はげし心をみだすまじ 吉井幸子
寒すばる 枝梳く風のただ迅し 渡辺北星
スバルけぶらせて 寒星すべて揃ふ 山口誓子
茫と見え 又ひとつずつ 寒昴 山口誓子
寒昴 猟夫その犬といふ順序に 山口誓子
オリオンの東へ木木を枯らす風 山口誓子
オリオンと店の林檎が帰路の栄 中村草田男 栄=はえ
オリオンの冴ゆる真下の 灯台光 藤田幸一
凩や 倒れざまにも 三つ星座 芝不器男
子生るるか 光ひとしき 冬三つ星 藤田湘子
オリオンの角 婚礼の夜は煖し 山口誓子 角=かく 煖し=ぬくし
オリオン座 ひとより低く出し寒夜 山口誓子 出し寒夜=でしかんや
寒き夜のオリオンに枝挿し入れむ 山口誓子
寒空と会ひ 颯颯と オリオン過ぐ 山口誓子 颯颯=さっさつ
寒雨降りゐしに オリオン座 大犬座 山口誓子
オリオン座出でむと 地に霜を降らし 山口誓子 地=つち
海を出し 寒オリオンの滴れり 山口誓子
列柱に寒オリオンの三つの星 山口誓子
露更けてより オリオンの地を離る 山口誓子
凩や 倒れざまにも 三つ星座 芝不器男
帰郷して 冬三つ星の粒揃ふ 福永耕二
オリオンの真下に 熱き稿起こす 小澤克己
蟹船を跨ぐや 冬のオリオン座 沖崎青波
ほろ酔うて 寒オリオンに佇ち尽す 伊藤白雲
石鹸は滑り オリオン座は天に 正木ゆう子
オリオンの天の漏刻の正いたる 筑紫磐井
オリオンを頭にして百の馬 潔癖 星永文夫 頭=ず
星座群出そろひ オリオン主役たり 嶋崎専城
雪すべて止み オリオンの空の枡 山口速
オリオンの柩の方へ傾きぬ ともたけりつ子
再会のオリオン 盾をきらめかす 曷川克
オリオンや 川音近き露天の湯 二村美伽
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