2003年3月5日 カーニバルも終わり



カーニバルも終わり、普通の生活がここの人々に戻って来た。
窓から、眺める朝の風景。
人々は、忙しそうに、学校や職場に向かっている。
昨日までの、騒ぎが嘘のように、人々の顔は東京で満員電車に揺られる、
ビジネスマンとなんら変わりない表情になっているような気がした。
まだ、通りには、カーニバルの横断幕が張られたままになっているのに、
その幕にまったく気づいていないかのように、みんなは職場に向かう為、
タクシーに乗り込んで行く・・・。
なんだか、祭りの後って淋しいね。

そうだよね。みんな、毎日カーニバルしてるわけじゃないもんね。
年に一度のフェスティバルだから、みんなあんなに飲んで騒いで踊って、笑顔なんだね。

そう、またも夜遅くまで出歩いてしまった、私とJちゃんは、妹おばさんのアパートメントに泊まってしまった。

年に一度のカーニバルが終わったのは、ここも然り。。。

朝6時過ぎ、彼氏のところから戻った、妹おばさん。彼女も今日から出勤だ。
忙しそうなのは、昨日のカーニバルの時と同じだけど、忙しさの“質”が今朝は違うって感じ。

朝から、洗濯機を回し、自分のお弁当を作り、支度をし。
そんなに忙しいのに、私とJちゃんのために朝食を作ってくれる。
ホットドッグと、ホット・チョコレート。本当にありがとね。

昨日のカーニバル用の衣装とは打って変わって、コンサバティヴな黒のスーツに身を包み、おばさんは会社へと向かった。

さてさて、今日はお土産を買わなくちゃ、と言う事で、Jちゃんと私は、ショッピングに。

いろいろお土産屋さんを物色してみた所、私のSURVEY(調査)では、同じ物を売っていても、安いのは、SUN TINGSと言う、Frederick St. に面するお土産物屋さんだと思う。

日本では手に入らない、トリニダード・グッズをいっぱい買って帰るぞ!
と、言うわけで、トリニダード・フラッグtriniflagのバンダナを4~5枚。卓上フラッグ。バングル(←バングルは、帰国後カラオケに行き、なくした・・・)。ステッカー。携帯ストラップ(首から下げるやつ)。マグカップ。等々、買いあさった。

CDも購入。もちろん、Renegadesのもの。
でも、これ、帰国後、あるスティール・ドラムのイベントに行ったら売ってて、がっかり・・・。

CDは、だいたいTTDで100.00-程度なので、あまり現金の持ち合わせの無かった私は、再度、出直す事にした。

トリニダードにも、もちろん、Internet Cafeはあるので、そちらにも30分程立ち寄り、ダーとか、父母とかにメールした。
考えたら、最初にJちゃん家で、ダーに連絡して以来、まったく連絡していなかった・・・。心配してたよね。ごめんね。
怒涛のように日々が過ぎるものだから、なかなか暇がなくって。

さて、また、ここからMaxi Taxiに乗って、Jちゃん家に行く。
特に何をしに行ったと言うわけでは、ないんだけど、Jちゃんもここんとこ、私と一緒に居てくれて、帰ってなかったし、ってなわけで、行ったのね。

Jちゃんが日本に演奏に来た時の、旅の写真を見せてくれる。
私とダーの写真が3枚もあった。いつの間に撮ったんだろう。でも、ステージを見てる私たち二人の写真だったから、
ステージの途中で撮ったんだろうなぁ。

ここで、腹ごしらえにまた、ピラウを食べさせてもらって、いよいよ、K君に会いに行く。
そう、K君とは、私がトリニダードの旅を断念しようか、どうしようか、迷っていた時にJちゃんに連絡を取ってくれた男の子だ。

K君が住んでいる、Morvantに、これまたMaxi Taxiで移動。
「この辺はあまり治安が良くないの・・・。」とJちゃん。
そうなんだ、確かに、ガイドブックとかでも、Laventille, Morvantとかは危ないから、なるべく夜に行くのは避けるように、って書いてあったなぁ~なんて思いだす。
Morvantはちょっと高台にある。Maxi Taxiを降りて、徒歩でちょっと登る。

まず行ったのは、K君の彼女Aちゃんの家。K君も今はそこにいるらしい。

「こんにちはぁ~~。」

治安が悪いと言うけど、とっても立派なお家だった。PCなんかもあるし、敷地も広いし。
おぉ~、K君。お変わりなく、元気そう。
そうそう、日本でK君用に買ったTシャツを渡す。白地に黒で、Tatoo模様のような、龍が書いてあるやつ。日本っぽいかな?と思って。

K君の彼女、Aちゃん。とっても、きゃしゃで足がとっても長くて細いの。羨ましい。。。

なんだか、K君とAちゃんのやり取りを聞いていても、Aちゃんが落ち着いてるなぁ~と思っていると、Kくんより2つくらい年上だった。

でも、ぜんぜん私よりは、みんな若いが・・・。

Jちゃんはここで帰ってしまった。私を置いて・・・。
昨日出会った、詩人のおじいちゃんから紹介された、詩人の集会みたいなものが今日あって、それに行くのだ。

なので、私はしばらく、K君と、MTVとかを見つつ歓談。

普段は、Pan Man(パンを弾いている)の彼も、今時の若者、Hip Hopが大好きらしく、MTVでHip Hopを聴きつつ、盛り上がる。

彼は、“50 cent” が大のお気に入りらしく、50 centが出てくると、
「THAT’S MY MAN!!」と連呼していた。
「私は、2PACとか、A TRIBE CALLED QUESTとかが好きだったのよ~。」
とか、そんな感じ。

「最近は、日本でも若い男の子たちが、Hip Hop アーティストを真似て、バスケット・シャツに、ぶかぶかのズボンで、って格好をしてるけど、あぁゆうの日本人には似合わないのよね~。だいたい、そうゆう子たちに、“好きなHip Hop アーティストは?”って聞くと、だいたいエミネムだ。」
なんて、古い人間の私が言ってると、

「そうそう。日本にいるとき、そうゆう男の子をたくさん見たけど、
まぁ、その内数名は、COOLだったよ。」とか、言ってた。
本当にCOOLだったのだろうか。。。不安である。お世辞??

トリニダードの若い男の子たちも本当にそうゆう格好をしてる子が多いけど、
本当にはまっている。本当にCOOLだ。これぞ、本物って感じ。

まぁ、そんな事はさて置き、1時間ちょいそうして、MTV談義や、秋葉原談義をして、そろそろ暗くなってきたので、おいとまする事に。

K君と、Aちゃんで私のアコモデーションまで送ってくれると言う。

K君が一旦、家に帰って、着替えたり、シャワー浴びたりしたいと言うので、3人で、てくてくAちゃん家からご近所のK君家まで。

行く途中。本当に小さい子たちが道で、みんなでバスケをしている。
きゃっきゃ、きゃっきゃ、騒いでいる。

私を見て、「小さい~~。」とか言われたのはむかついたが・・・。
確かに、Japanese Standard Sizeよりも、小さいと言う事は、World Standardよりは、はるかに小さいけど、君たちより、私はまだまだはるかに大きい!
大きくなってから言いやがれ!と思ったが、たまに見る黄色人種で単に興味深々らしく、かつ、あの満面の笑みを見てしまうと、
そこに悪意がないのは一目瞭然なので、かわいいもんだ。と、笑顔でかわす事にした。

ついでに、後をついてくる子まで居てしまったし。

ここが本当に治安が悪いと言われているところなのだろうか・・・、と思うくらい、
そのバスケをしている、子供たちの笑顔は、明るく、と~ってもかわいかった。

なんとか、この子たちがこの笑顔のまま、大きくなってくれるといいなぁ~と思う。
そして、大人になってからも、笑顔で暮らしていってくれたらいいなぁ~と。

でも、K君とAちゃんを見る限り、そんな心配はいらないかも。

K君が、「あ、これ。プレゼント」と言って、Tシャツをくれた。Tシャツの物物交換みたいになってしまった。

さてさて、K君の支度も整って、3人でTaxiを拾って、私の宿へ向かう。
3人で、私の部屋でドラマを見て、9時過ぎに二人は帰っていった。

今日は、この辺で、私も就寝 Zzzzz.....


さてさて次の日





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