ねこねここねこ

日録

    日録

眼にゴミが入って痛い
病院に行くほどのことはない
そのうち涙液が流すにちがいない
つまるところ
たかが
小さなゴミではないか

午後シュペルビェルの
「ノアの方舟」を読む
教室で少女が
紙がしめって字がかけないところがいい
文字不能
言葉
きこえない
論理は倫理と流れて行け
ポツリと雨

深夜
よしんば地球が血膿をたらす
一個の失明の眼球であろうとも
愛しあわねばならぬというテーマの
詩をかこうとしたが
どうも
まだ
眼が痛いんだというエクスキューズを発見した
よって詩を書くことを断念す

眼に入った小さなゴミという言葉で表されているのは 何だろうか。
実際に、ゴミが眼に入ったのかもしれないが、続きを読むと
人を愛すること、他人に優しく出来なくなった自分を見つけて
苦悩しているかのように思える。
人間は、エゴイスティックで、傲慢で・・・
その痛みを感じた時、言葉を見つけられずにいる。
そんなふうに感じる。

文字不能。言葉、聞こえない。

愛を叫びたい気持ちと、人間不信に揺れ動く心。

論理は倫理と流れて行け。

気持ちがわかるような気がする。理屈ではなく、倫理を求める心。

最終段落。
愛し合わねばならぬと書こうとして書けない。(言えない)
眼が痛いんだと言い訳する。
人間は、傷ついて 痛みを感じているとき、無理に 人を愛していると
言わなくてもいいのだと思う。
涙がゴミを流してくれたら、また きっと、愛をテーマに
詩を書けるだろう。



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