物欲☆あんず雨

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大殺陣



[大殺陣]
駿府目指して東海道を下る才蔵、佐助、お国、入道。(関所を通過しやすいように…と才蔵とお国は夫婦を装っているが、特に効果があるようには思えませず…。殿方3人のノリで軽く通過できそうな気が…)
配下の甲賀者と繋ぎをつけるシーンで佐助が漏らす、「獅子王院を、俺は絶対許せん…」の一言で、彼が小若の死を知り、苦悩している様子が伝わります。

獅子王院は人数を集め、才蔵らの抹殺計画を。
街道の陰で、忍び達の攻防戦が密やかに、だが壮絶に始まります。

一方京では、青子が梅が枝を伴って、才蔵を追うため大納言家を抜け出します。
いろいろ見聞して世の中を知りたいと無邪気な青子に、「知らないほうが幸せな事もありますよ…」と言う梅が枝。なぜかと問う青子に、「あるの…」とつぶやく『遊女・梅が枝』の存在が『深い』です。
『知らないほうが幸せ』という言葉は、のちのちの展開を思いますれば、これまた『深い』意味を持つ言葉でござりまする。

青子失踪を知った孫八、いい口実とばかりに才蔵のあとを追う決意。
駿府へ向け、さまざまな『運命』が集まろうとしております。

才蔵と佐助は、三河漫才の名人の演技を見学。
佐助も才蔵の考えに気付いたようで、道中、漫才特訓の二人。

獅子王院と繋ぎを付けるお国、才蔵をとある一軒宿に誘い込んで殺すという計画を知らされます。
その『宿』では着々と才蔵ら抹殺のための準備が…。
殺伐としたシーンが連続するなか、青子と梅が枝の珍道中が楽しいです。
才蔵と佐助が、覚えた三河言葉を試すくだり、聞いてもらう相手として選んだ地元の遊女があき竹城さんで、そのシーンもほのぼの楽しいです。(意外な人がチョイ役で出てるドラマでござりまする~)

才蔵らを殺すという計画が心に重くのしかかるお国、悪夢を見るのでござりまするが、泥人形のような忍びたちがかなりイイ線。『泥仕様』じゃないのに、誰より怖い獅子王院…。
ところでこの回のお国はずっと『前髪カール』仕様。頭巾で前髪が乱れるのでせうか~??

さていよいよ件の仕掛け宿へ誘い込まれる才蔵ら一行。
宿の者の言葉に不審を抱きはじめる才蔵。
才蔵を死なせたくないと思うお国の言動から、計画に齟齬が出始めてあせる獅子王院。この時点でもう、『俊岳の娘』でなかったら張っ倒したいところでござりませう…。

才蔵に、なぜ自分を伴って来たかや、目的を問うお国。
伴うのは自分ではなくても…というお国に、大坂城で鬱屈しているように見えたお国を外の世界に連れ出したかった、と言う才蔵。お国は才蔵の心遣いに感動し、ますます深まる思慕…。

いいムードなシーンも束の間、いよいよ仕掛け屋敷が牙を向きます。
このあたり、初見時とても興奮し、手に汗握って観た記憶がありまする。大変工夫されている、見せ場満載・文字通りの『大殺陣』シーンの連続。
同宿の、祖父思いの孫娘に見えた女忍びの攻撃が一瞬かわせず、毒針を足に受けてしまう才蔵。彼の優しい人格に付け込んだ謀に、獅子王院側のち密な戦略が感じられ、可哀想だけれど好きなシーンです。
次々と襲いかかる仕掛けや刺客に苦闘する才蔵、佐助、入道。
いったん宿から連れ出されたものの、駆け戻るお国。
そのため、火をかけるタイミングを一瞬狂わされてしまう獅子王院。

結果、その一瞬のおかげで才蔵らは辛くも脱出できるのでござりまするが、獅子王院にしてみれば完璧だったはずの計画を何度もお国に邪魔されて、マジギレ寸前。
しかしお国は、腐っても雇用主の愛娘…。愚痴を言うくらいしか出来ない悲しき獅子王院…。(また悪夢に出て、お国を不眠症にしてやれ~~~)

ボロボロになって河原に倒れている才蔵。例の、お気に入りのハデハデ羽織も原型をとどめないくらいになってしまっているのでござりまするが、あとでまた復活です。同じ羽織、何着あるのでござりませうか~~。
いつも同じ格好というあたりもアニメっぽいのでござりまするが、ボロボロになった服が次回また復活という点で、「あんたは『キュー○ィー△ニー』か~~」というツッコミが浮かびまする…。(『デ◇ルマン』も、でござりまするが、そっちはお国の縄張り??)

とにかく、前半の大きなヤマ場のひとつである大殺陣の回でござりました~。

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