こんな夢を見た。

 日暮れ、夕焼けの紅さに周囲が染まっている。
その中を山寺への石段をゆっくり上っていく私。

 上の方、境内から子供達のはしゃぎ声がする。
石段を上がっていくと子供達が鞠を投げ合って遊ぶ姿が見えてきた。

「あ~~ん、返してぇ。それ、わたしのぉ!」
女の子の声。

 微笑ましい光景を横目で見つつ通り過ぎようとした。
ふっと違和感を感じて、子供達を見直した時。

 ギョッとした。
子供達が投げ合っていたのはおかっぱの女の子の生首。

 表情を強張らせた私の足元に、「鞠」が転がってきた。
「鞠」は、ニヤリと笑うと、「投げ返してよ」と、私にねだった。

         -終-

 こ~~んな夢、見ちゃったんですねぇ。(^^ゞ

夢といっても空想、妄想、白日夢。        
冬、日暮れの早くなった夕暮れ。
何気無しに通りかかった二階建ての幼稚園舎。
中から子供達の声がして、頭ほどの大きなボールが
窓越しに弾むのが見えた時にふっと…。
あのボールが生首だったら怖いなぁって…(^_^;)
無邪気さの中に怖さが見えたのは逢魔が時だったから?
なぜかは分らないし、私にはそんな残虐性も何も
ないとは思うけど…。
でも、さすがにそのまま書くのもなんだから、場面設定だけ
山寺に変えて、子供達は昔の着物と言う雰囲気で…。

 いかがでしょうか?



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