「のんびりリタイア」計画

「のんびりリタイア」計画

移住の壁

移住の壁


「沖縄県石垣市」石垣島は沖縄県の中のひとつの市ですが、沖縄本島からは思ったより離れていて
距離にすると500kmぐらいあります。東京と大阪より離れているんですね。
飛行機で約1時間、船だとなんと12時間。(台湾までは6時間でいけるのに…)
だから石垣島の人が沖縄本島に行く時は「沖縄に行く」という表現をするそうです。
八重山の人たちは自分が沖縄県民であるという意識が薄いみたいですよ。どうも。

人口は約46000人で、そのほとんどは市街地に住んでいます。
私たちが住もうとしている伊原間、平久保などの北部は1300人程度しか人が住んでいません。
最近では、沖縄本島同様、県外からの移住者が多く島の人口は増加傾向にあるようですが、
移住に挫折して地元に帰っていく方も多いようですから、実際には“微増”というところかもしれ
ません。

移住者は大きく3層に分類されます。
●ダイビング目的や遊びに来てそのままいついちゃったみたいな若年層

●50代~70代の定年後のリタイア層

●30代~40代のセミリタイア層


どの層もそれぞれ “島の現実” にぶちあったて、移住を断念する
ケースが多いそうです。

一番の問題は仕事 でしょう。
石垣島の平均月収は15万。沖縄県全体の年間所得の指数は全国最低です。
いくら物価が安いとは言っても、これでは暮らしていくが精一杯。
悠長にダイビングなんてやってられないというのが現実です。
また、うまく仕事が見つかればよいのですが、失業率も全国でトップレベルですから、
「なんとかなるさー」と思いつきでやってきたのでは、生活できないですよね。
何か「商売を始める」というのはアリかもしれません。
島の人たちとは違う発想ができますから、思いもよらぬヒット商品ができるかもしれません。
パッションフルーツやラー油でブレイクしちゃった移住者の方たちもいらっしゃいますので
考えてみる価値はありますね。


次は 住むところ ですね。

賃貸の場合はちょっとややこしいです。
まずは物件が圧倒的に少ないということ。ベランダが海が見えるような物件は本当に少ないです。
(「チラッと見える」ぐらいならあるけど)
さらに難関は「石垣島在住の保証人が必要」ということ。いないでしょ、普通。
最近では、県外の保証人でもOKという不動産屋さんもあるみたいです。探してみてください。
相場はワンルームで4万~5万、2DKで7万円ぐらいです。

土地の相場は、市街地では坪15万~25万。便利なところはそれなりの値段がします。
ちょっと離れたところだと、4万~6万ぐらい。
石垣島の土地の多くは「農業振興地」の指定がされていて、そうゆう土地は住宅を建てることができ
ません。
坪1000円なんていうところがあるにはあるようですが、これは「ノーシン」指定がある土地なん
ですね。
今はどんどんこの「ノーシン」の指定が外れて、住宅用地として販売が始まってきていますが、
電気・水道・ガスなどのライフラインが整備されていなくて、「国道まではきてるから、後は自分で
整備してね」なんてこともありますから注意が必要です。
実際に石垣島の土地を見て回って思ったのは、坪単価が安くても、やたら広すぎて
(1000坪!なんて言われても・・)買えない土地が多いってこと。
分筆もしてくれますが、それでもちょっと広すぎるな~。というところばっかりでした。
夫婦2人ですから、100坪もあれば十分すぎるぐらいなのに、200坪、300坪となると…ね。
ちょっと考えちゃいます。「土地を買ったはいいけど、家を建てるお金がなくなっちゃった」なんてことになりかねません。
中古住宅を購入するのも一つの手ですね。インフラは整っている訳だし、
お金ができたら徐々にリフォームしていくこともできますしね。

最後は、 島の文化になじめるかどうか です。
私は石垣島に住んだ経験はありませんが、都会の感覚では「ありえない!」ことが多々あるそうです
すべてがのんびり、ゆっくり、まさに“スローライフ”(笑)
市内を走る車はほとんどが制限速度を守って走っています。
おじいやおばあは、自転車で道のど真ん中をゆっくりと走ります。後ろから車が来ていても、脇による気配はまったくありません。
タクシーの運ちゃんに「急いで!」と言っても「大丈夫、急いでも着く時間はかわらんさー」
と言ってスピードを上げてくれません。
会社も遅刻・無断欠勤などはあたりまえ、1ヶ月無断欠勤しても、その後何もなかったよう
に仕事を続けられるなんてことが実際あるそうです。
移住者の先輩にお聞きしたところ、「着工が遅れ、工期は延び、設計どおりに出来上がらない、
文句を言うとヘソを曲げて、さらに工期が延びる…」ということが日常茶飯事なんだそうです。
実際、1年以上前に売りに出された分譲地があって、(alalaはネットで情報見てました)
すぐにほぼ完売の表示が出ていたにも関わらず、先日私が現地に行った時には、完成したいた家は1軒、着工が始まっていた家が1軒、
あとは更地のまま・・・でした。
私たちの希望する伊原間の分譲地も、「決めたから、お金払います」と言っているのに、
「いや~まだいいですよ」と言われたっきり、2ヶ月以上ほっぽられぱなし。あー先が思いやられる…。
でも、こんな島の人たちの「でーげー(大概、いいかげん 良い加減?)」な感覚に合わせていけるかどうかがポイントですね。
私は根っからのノー天気、お気楽人間なので、まぁ大丈夫だと思いますが、ダンナはどうかな?頑固でわがままだし…。
正義感や倫理観の強い方は厳しいでしょうね。

なんだか、「移住したい」と言っているわりにはネガティブなことばかり書いちゃいましたけど、
1泊2日の石垣島旅行で「ここに住みたい!」と思ったのは、今までにない“縁”を感じるからなんです。
インターネットの情報でピンと来た→いつも簡単に休めない仕事がすんなり休めた→いつも満席の
石垣島行きの飛行機に空きがあった→広さ、価格、周囲の環境がイメージどおりだった→六星占術
では緑生の年→風水でも南は吉方…。
なので、色々あっても乗り越えられるかなっと。
石垣島は海と山の両方が楽しめるのがすごく良いと思います。伊原間の分譲地からは東南と北西の両方向に海が見えます。
(島の一番細いところなので、両側に見えるんです)
また、東側には、はんな岳、西側には野底岳が望めます。どちらもお椀を伏せたようなつるんとした不思議な形の山です。
「庭先で海と山を眺めながら、ビール片手にの~んびりミステリィを読む」 そんなリタイア生活を
実現するまで、まだまだ道は遠いな~。

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