一葉と晶子・らいてう 三人の女性維新。

















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Mr浅草魂の日記
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2004年08月27日
一葉と晶子・らいてう 三人の女性維新。 [ カテゴリ未分類 ]

 先週 三ノ輪の浄閑寺を見ての帰り 竜泉の一葉記念館の横

を通って帰った。昨夜、不忍(しのばず)通りを通ると また一葉

が 思いだされる。


映画「にごりえ」の中の十三夜、車屋(じんりきしゃ)の六之

助は広小路の老舗 たばこ屋の二代目だったが、今は落ちぶれて車

引きになっている。ヒロインの お関とは幼い恋をかんじた仲だっ

たがその恋はみのらず、今日は嫁いだ家に子供を置いて離婚を決

意し実家の両親を訪ねたが、逆に両親から「同じ泣くなら 妻の

座で泣いてくれ」と懇願されての帰り道、夜も遅くなって谷中あた

りから車をひろったのが六之助の車だった。


 妻とは名ばかりの半生を生きなければならぬ女の悲劇のパターン

がみごとに描かれていて 見るものの涙を誘う。昔、女性の多くは

人権などは無かった時代に妻の座があるだけでも まだましなほう

だったと言えるのだろう。


 映画「にごりえ」(今井 正監督、車やは芥川 比呂志)はおお

つごもり 十三夜の三部作で、女の悲劇を三つに描きわけ、これに

「たけくらべ」を加えると大作四本になる。物語は やがて何も知

らずに遊郭に売られて行く 美登里と幼なじみ信如(寺で修行中)

との身分違いの恋の別れと、それをとりまく近所のガキ大将と仲間

達の生活感情が手にとるように解る。(原作は昔の文体で読みにく

く 図書館の訳されたCDでやっと理解)。


いずれも下町の女性の悲劇をシンボリックに描いて、思想を理屈

っぽく書きつずるのではなく、情緒的に描いてるから 文学が解ら

ない私でも胸にせまってくるものがある。優れた文学作品とはこう

いうものなのか。


もう一つ解ったことは「女性の地位の低さ」を最初に指摘した女性

作家で やがて与謝野晶子・平塚らいてうにひきつがれて、日本女

性の権利が主張されて行くのだ。


 推測すると 一葉が24歳の年は明治28年(1895年)で

 この前後の14ヵ月で大作四本が書かれている。その六年後に

「みだれ髪」与謝野晶子23歳で明治34年(1901)そして

「青鞜」の平塚らいてう(元始 女性は太陽であった)25歳で明

治44年(1911)と続くらしい。(史実をしらべたというより

 年令順で追ってみた)。


その当時明治28年といえば、京都に初めて市街電車が走る。か

き氷が流行って、イチゴ・レモン等が一銭。救世軍創設。台湾の割

譲?(占領のこと?) こんな時代に女性の地位の低さを提起する

など余程の覚悟か 開き直りみたいな度胸が無いとできない。下町

でいう「いい度胸だ」という気っぷがあったかどうかは別として、

かなり勝気な性分だったのだろう。しかも大作四本を14ヶ月で書

くわけだから、今までの思いが堰をきったように噴出したと見てい

いのだろう。


 私の下司の勘ぐりでいくと 神々が女性解放のためタイムリーに

一人の女を地上に派遣して、貧乏生活を経験させ(特に終わりのほ

うの7年間が大変みたい)14ヶ月で大作四本書き上がるやいな

や、さっさ と連れ帰って、当人が のちの評価も名声も知らずし

てだ。「いくら何でも ひどすぎで、神も仏もあったもんじゃな

い」と捨てぜりふはきたくもなるのだ。インターネットの一葉のサ

イトも掛け合い漫才風で「同情するならカネをくれ」と何回も聞か

されてるうちに、下町っ子まる出しの言いようがピッタリきて、こ

っちの気持ちが癒されるのも不思議でならない。

http://www.geocities.jp/sou_nihonshi/itiyou.htm

 そうですか。だから福沢・漱石・新渡戸と並び称された女性なの

かと 改めてうなずける。・・・・・・一葉の しのばずあたり 

十三夜 と詠みたかったのは、女のあわれをあれだけ描ききった一

葉には どんな恋があったのか、願わくは十三夜のような ほのか

な恋を体験し得たのだろうか。



 もう少し歩くと今の下町資料館あたりだろうか、映画「雁」の東

大生 岡田の渡欧前の送別会も終わるころ、池に面した料亭の裏庭

から ものうげに池を見ていると数羽の雁が飛び去って行く、(原

作は理屈っぽくて解りにくいが)豊田四郎監督の映画は秀逸で

 (これも東大生岡田は芥川比呂志)。カネ貸しの妾お玉の とう

てい添いとげられない身分と知りながら、口にも出せない やるせ

ない女の姿は見るものの共感を呼んだ。・・・・・喧騒の ネオン

も写す 雁の池・・・・(乞う添削)と詠むことはよんでみたが、

近頃この辺はカモメが飛んできて、妙な感じになってしまって 一

葉も鴎外もどんな気持ちで見てるだろうと思いやられる。これも時

代の流れっていうやつですかね~と やけっぱちで 川柳らしきも

の・・・・・カモメきて 鳥もイロイロ 排苦です。・・・・・と

 やっつけてみましたが、これじゃあオチにもならね~よって言わ

れそうです。何時も いろいろ教えてくれる若い人達から、日記を

書くように すすめられますが、意外と日記って難しいョが実感で

あります。(ど~も すいません) 不完全元気主義の皆さん 

今日もお元気で。 浅草がんじい。











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