本の虫の読書ノート

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2024.08.20
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カテゴリ: ミステリー
柴田哲孝さんの安倍元総理の狙撃事件をモチーフにした「暗殺」を読みました。
この物語はフィクションだそうですが、どこまでが創作?と考えてしまいました。



2022年7月8日、奈良県近鉄大和西大寺駅前に立った安倍元総理が、
演説中に銃で撃たれ死亡した事件は、2年前のことなのにすでに遠い。

犯人はすぐ取り押さえられて、逮捕され、単独犯行と確定された。

テレビの画像から安倍氏が倒れ、犯人が抵抗もなく捕まった様子が
全国に流れ、暗然としながら見入っていた方が殆どだったでしょう。

今の日本で「暗殺」ということが起ったことに衝撃を覚えた事件でしたが、
宗教絡みの「個人の恨み」が原因だったとして、一連の捜査は終了した。


作者の柴田哲孝さんは「下山事件 最後の証言」を書いた方で好きな作家、
最新書「暗殺」が発売されたと知って、ためらわず買ってしまいました。

読んでみると、「これって本当なのかな~?」と信じられない内容で、
一口に言えば、アメリカのケネディ暗殺を模倣させた事件だという。

陰の支配者がいて、言うことを聞かなくなった安倍元総理を暗殺した、
これが本当なら現職の政治家とは何だろうか?という疑問が浮かぶ。

単なるミステリーと読むか、あの事件の真相は別にあって目を向けよ、
という作者の意図を組むか?ガーンと殴られた思いがしました。

暗殺 [ 柴田 哲孝 ]


「下山事件に兄さんが関係しているかもしれない」と大叔母のつぶやき。
その言葉で柴田哲孝さんは、大好きだった祖父のことを調べ始める。


母親の記憶、大叔母の記憶、一つひとつ丹念に調べ上げ…下山事件も調べ出した。
そして柴田氏がたどり着いたのは、「祖父が関係していたのか?」という疑い。

こちらはノンフィクションで読みごたえがあり、何度も読みました。



こちらも「下山事件」を扱った作品で、「小説だから書けた」そうです。

未だに「下山事件」の真相はわかっていませんが…「暗殺」を読むと、
政治とは誰のための政治か?わからなくなりそうです。







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Last updated  2024.08.20 07:00:13
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