本の虫の読書ノート

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2024.09.30
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カテゴリ: 小説
辻村深月さんの「傲慢と善良」は、結婚しない?出来ない?現代の若者の姿を描いています。
恋愛経験も多いのに結婚に至らなかった男性、結婚したいと思う人と出会わないと悩む女性。

その二人が婚活アプリで出会い、もう2年も付き合っているのに、結論を出さない男性。



傲慢と善良 (朝日文庫) [ 辻村深月 ]

主人公・西澤架は、坂庭真実とは婚活アプリで出会って、もう2年越しの付き合いだった。
親友に紹介すると、「いい子だから決めちゃよ」といわれるが踏ん切りがつかないでいた。

ふと周りを見ると、結婚して子供がいて幸せそうな友人たち、一人でいるのは自分だけ。
そんな焦りから婚活アプリを介して真実と付き合いだしたのだが…結婚に躊躇う架。

ある夜、「助けて、助けて、あいつが家にいる~」という真実からの電話が入る。

驚いた架は、僕のマンションまでタクシーで来て、車から降りないで待っていて、
と答えて、急いで自分のマンションまで帰ると、真実がタクシーから飛び出してきた。

以前からストーカーに付け回されていた、この日帰ると家にいた、とガタガタ震える真実、
その日を境に架のマンションで二人は同棲するようになり、結婚を決意する架だった。

その真実が、突然行方が分からなくなり、何日も連絡が取れなくなった。

ネタバレになるので、この辺で。


未婚の男女が増えて、結婚願望も薄い男女が増えているそうだ。
私達世代は、さっさと結婚しないと肩身が狭い世の中だった。

多様性を認める、ということはいい面でもあるけれど、結婚については危うい所もある。
今では結婚前の同棲も当たり前で、暮らしてみて合わなかったら、結婚はしない、とか。

結婚も子供を育てるのもお金がかかるから、一人がいいと考える人もいるそうだ。

私自身は、そう早い結婚でもなかったけれど、娘二人を得て、やがて孫が出来てみたら、
自分の命が未来に繋がっているという実感が得られて、3人の孫たちは宝物と思った。
結婚しないで一人でいたら、到底味わうことは出来なかった喜びだと思う。

だけど、この価値観を押し付けてはいけないという戒めが「傲慢と善良」の言いたい所だ。
親にあまりにも庇護され過ぎた「いい子」の一人の女性が成長していく様が描かれている。








庭の小さな私の畑では、唐辛子がどんどん実をつけています。



なかなか赤くならないので、三升漬けを作ることにしました。
唐辛子(200g)・醤油(200㏄)・麹(200g)、同じ分量で漬け込みます。

冷暗所で保存、麹が柔らかくなってから瓶詰にして冷凍保存しています。
納豆・しらす・この三升漬けを混ぜて、ご飯にかけて食べるのが好き。





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Last updated  2024.09.30 06:31:01
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