手術中


手術室に向かう。
入院中に仲良くなった人達が見送ってくれる。ちょっと照れる…

手術室の入り口で、看護士さん同士の送り渡しがあり、
患者自身にも、名前の確認をする。
ニュースで取り違えミスが後を絶たない為に、何をするにもしつこいくらいの確認があるが、
これくらいやって、ちょうど良いのかも…

いよいよ手術台へ…
病棟のベッドに比べ、手術台はかなり幅が狭い…
ただでさえ移動するのが困難なのに、デカイお腹が邪魔になり、
3人がかりで移動させてもらった。
ちょっと余裕があったので、周りを見渡す…
(ここの手術室は、筋腫、2回の出産にも入っているのでこれで4度目。)
開始までにまだ時間が有るので、準備する看護士さんが2~3人。
室内には音楽が流れてる。あまり覚えてないが、サザンだったような気が…
これは多分先生の趣味…
前もってテープを持ち込めば、自分の聴きたい曲を聴くこともOK。
リラックスさせる為のサービス。

そのうち、麻酔科の先生登場。
麻酔は下半身にだけ効く部分麻酔なので、痛みは感じないけど、
感覚は分かるってやつ。
背中に注射をするときが一番きつかった。
「自分のおへそを見るように背中を丸めて」と言われるけど、
何しろお腹の大きさが半端じゃない。
自分ではこれ以上出来ないってくらい背中を丸めてるつもりなのに、
「もっと丸めて」と、何度言われたことか。

麻酔が効いてくると温度も感じなくなる。
鎖骨のあたりと、お腹のあたりを何度も冷たいガーゼを当てながら
確認する。冷たさを感じなくなるのにはそれほど時間は必要ない。
麻酔が効く頃、先生登場。
「よろしくお願いします」と声をかける余裕あり。
その後、小児科の先生&看護士さんが二人ずつ入ってきて、
手術室はすごい人数に…

『始めます』
先生の一言で、手術開始。ドラマなどで、「メス」と言ったら
助士がペチッと、手渡す…すごい緊張感…
てな事は無く、すごいリラックスムードで先生達世間話してる。
時々煙が上がり、焦げ臭い…
“レーザーメスだ…”
以前は使って無かったはず…確実に進化している。

手術開始から約20分。
午後1時54分…第一子誕生。続いて55分…第二子誕生。共に男の子。
それぞれ待機していた小児科の先生達に引き渡されきれいにしてもらう。
きれいになったところで順番にご対面。
“かっ、かわいい…”無事に生まれてきてくれてありがとう…

第一子2800g。第二子2735g。
最後のエコー検査での推定体重の通りでした。

子供達は一足お先に病棟に連れていかれる。
私の後始末も問題なく終わり1時間ほどですべて終了。

実は手術前の説明の時に、今回が4回目の手術になる為、
以前の手術の後、内臓が癒着してる可能性があるので、場合によっては
かなり時間がかかるかもしれないと言われていた。
なので有る程度は覚悟していたものの、終わった時点で
「癒着もほとんど無く中もとてもきれいでした」と言われた。
そういえばお腹の中のぞきながら
「きれいですね~」「ホントにきれい…」
ってな会話が聞こえてきたっけ…
これは前回の手術の時の腕が良かった証拠でしょう…
“H先生ありがとう”と、心の中で言わずにはいられませんでした。

元来た廊下を戻り、病棟内に入ると、見送ってくれた人達が迎えてくれた。
麻酔が効いているので、痛みは無いから会話する余裕も…

麻酔が切れてからはかなりきつかったけど、何とか頑張った。



© Rakuten Group, Inc.

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: