ヨンハにLove Holic♪星の指輪’s Room

永遠~AnotherStory #3


やさしい風が吹いていた。星さえつかめそうなほど
空は澄み切っていた。
「YoNa 今夜が約束の日よ・・・」
そういって 彼女は背中の羽のカバーを外した、
みどりに輝く美しい羽が姿をあらわした・・・
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ティアナはうつむいたままだ。これから起こることへの喜びと恐怖・・・
わたしだって 愛している・・・だけど・・・

「きれいだ・・・。ティアナ 愛しているよ。
僕たちはひとつになって ずっと生きていくんだ。」
YoNaは彼女をそっと引き寄せ しっかりと抱きしめた。
うつむいたままの顔を覗き込むと
頬をやさしく包んでそっと顔を持ち上げた
彼女の瞳は涙にぬれていた
ながく やさしいKissをした
ずっと永遠が続きますように・・・
満月にむかって 僕たちは抱き合ったまま
青い星空にむかって 飛んでいった
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ひとりでは 片方しかない翼だけれど
ふたりでなら 両方の翼で どこまでも飛んでゆける・・・
至福の時が二人を包み込んだ・・・
「僕たち これからも ずっといっしょだよ、」
「ええ。。」
ティアナは安心して すべてをYoNaにゆだねた・・・

その時だ 突然の突風が二人のからだを
吹き飛ばし ふたりは離れ離れになって 暗闇にすいこまれるように
落ちていった。
「きゃー たすけて YoNa!」
YoNaは必死でもがき ティアナを追いかけ
地面すれすれのところでやっと追いつき
しっかりと 抱きしめた・・・でも
もう 手遅れだった、彼女の美しい羽は
無残な姿になり ティアナは ぐったりとしおれてしまっていた
YoNaは泣きながら 急いで彼女の体をベットに
横たえた。。。朝が来て また夜になり・・・
また 夜明けを迎えようとしていた・・

ティアナは目を覚まさない。。YoNaはベットのそばで ずっと
手を握り続けていた
「僕が悪かったんだ、やっぱり無理だったんだ
あのとき わがままさえ言わなければ こんなことには
ならなかったのに・・・」後悔の涙も枯れはて
いつしか 疲れて座ったままねむっていた
朝の光の中
ティアナが目を覚ました・・・
最後の力を振り絞って あのYoNaが羽の絵を描いてくれた
場所へ たどり着いた。
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「神様、また 生まれ変わってもYoNaに逢わせてください・・
今度は何処までも飛んでゆける翼をください・・・」
壁にかかれた翼を指でなぞりながら ティアナはYoNaに逢うことなく
力尽きてしまった・・・ 


 どれくらい 時間がたっただろう・・・
YoNaは部屋のなかの冷たい空気に 身震いして目覚めた
ティアナの 姿がベットから消えている・・・
慌てて部屋をみまわすと 壁の絵のそばに
一輪の花が寂しげに 首をかしげていた
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YoNaは 花をみて すべてを悟った・・・
がっくりと肩をおとし 花のそばにへたり込んだ・・・
「ティアナ・・・すまない・・・僕が悪かった・・」
もう 涙も出なかった・・・花のそばでずっとぼんやり過ごした
何時間も 何日も 時間だけが のろのろと過ぎていった・・・

つづく・・・



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