AYSA'S DAYS

目覚めるまで・・・・



私は、引きこもる様になった。

誰にも会わない。
会いたくない。

口をききたくない。
何処にも行きたくない。


深い、深い、闇・・・・。



あれは、Kが生まれて2ヶ月位経った頃だろうか?

今まで気張ってずっと来てて、ちょっとだけ余裕が出てきたんだと思う。

そんな時に、ずどーーーんって、何だか全ての事に関してやる気がなくなってしまった。


旦那は、妻と新生児を養うべく、朝早くから夜遅くまで仕事。

帰って来ても彼の疲労度も最高潮でお互いにイライラ・・・。
口論や醜い争い事が絶えなかった。

そんな中、私はどんどん無口になっていった。

壊れていったんだよね。



子供は、可愛かった。

とてつもなく、愛しかった。


だけど、とてつもなく、怖い、恐ろしい存在でもあったんだ。


あぁ、やっぱり・・・・

私に母親なんて。
子供を産み育てるなんて、100年早かったんだって・・・。
強く強く後悔の念でいっぱいになった時もあった。

どうしていいか、わからなかった。

今までの人生、自分に都合が悪い事が出てきたら
しんどくなって来たら

逃げてばかりいた私。
避けてばかり来た私。


でも、今回は・・・・。


今回ばかりは決して逃げる訳にはいかないんだ。

子育てという、終わりのないマラソン。

その、スタートを切ってしまった私はただ、走り続けるしかないんだ。


だけど、やっぱり怖かった。


ただただ、念じていたのは、そして祈っていたのは


母の様に、逃げたくはない。





私の実母は、私が小学校4年生の時に姿を消した。


「AYSAは、いらない。」

という言葉を残して・・・。



母の様には、なりたくなかった。


私が感じてきた寂しさや痛みを、娘に感じされる訳には決して決して
いかない。

諦める訳には、いかないんだ。


そうしたら。負け。








いつからか、私は自分で自分に課したノルマの大きさに、押しつぶされそうになっていったんだよね。









© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: