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洞爺湖マラソン2007
洞爺湖マラソン2007
2007年5月20日(日)
『好印象の大会』
洞爺湖マラソン2006の完走記には『過去をリセットした男のフルマラソンスタート』と記していますが私はこの大会で公認コース自己ベストを樹立しています。それはその前年2005年に打ち立てた3時間20分57秒。前半が1時間40分09秒で後半が1時間40分48秒。落ち込みがほとんどないイーブンペース。まさに会心の出来栄えでした。初めて参加したこの年は快晴ほぼ無風と絶好の気象条件。噂に聞く30km以降の高校生ボランティアの声援に感激し、泣きながら最後まで疾走したものでした。不調に終始した2006年はそれよりも約3分タイムを落としたのがちょっぴり残念だったので、今年は大会自己ベスト並びに公認コース自己ベストを更新するべく準備を進めてきました。普段は距離が長かろうと短かろうとチンタラチンタラ5分30秒~6分/kmペースで走っている私が大会前最後は刺激走でピリオド。今年はこの大会以降しばらくタイムを追い求めるつもりがないからです。
当日は5時25分に自宅を出発して女性走友のおおひろさん、ジュンジュンさんと我が愛車で同道。去年と異なり国道230号線を利用して現地へ。到着は7時40分でした。毎年駐車していた場所が工事中でやむなく山側へ迂回。火山記念館なる建物の駐車場にうまいこと停めることができてホッと一息。ふと横に目をやると走友のtanさんの姿が。先日の札樽駅伝はお疲れさまでした。
4人でナンバーカードを引替えに行きますが異口同音に「寒~い」 気温が低くて風も強い。静かな水面しか見たことのない洞爺湖面も今年はこう。
即売会やサロメチールで有名な佐藤製薬のコーナーも大賑わい。
そこで私の目を釘付けにしたのはアミノバイタルプロのサンプル品をお盆一杯にして我々参加者に配っている男性と女性の姿。多くを語ることは控えますが数本を手にして満面の笑み。セコいですか?(笑) ここでUGさんとご挨拶できました。あの忌まわしい
2006さっぽろさよならマラソン
以来の再会です。車に戻ってからは必須行為のエネルギー補給。アンパンマンのミニクリームパン6個。バナナ1本。女房手作りの大おにぎり1個。みたらし団子2本。痙攣防止用のアスリートソルト6粒。その間もクエン酸が豊富なメダリストをチビリチビリ。ちなみに家では5時前に朝食をしっかり食べてのことです(笑) 摂取カロリー大幅過多傾向が顕著(汗)
今日の私には作戦があります。この大会は20kmと30kmのエイドにバナナが用意されているのを過去参加経験で知っています。しかし今日は公認コース自己ベストを3時間10分台で樹立するのが唯一無二の目標。なので途中でバナナを手にする時間さえ惜しみとにかく突っ込む所存です。しかし去年と同様無給食でいける確信はなし。何かを携行して出走しなければいけないわけです。考えた挙句CW-Xではなくランパンと決めたのでポケットもなし。となれば無理なく何かを携行できる術はナンバーカードの裏しかありません。トルソータグが貼られた方のカードの裏に細工を施します。細工といってもついさっきゲットしたばかりのアミノバイタルプロサンプル品とチョコウェハース、そしてアスリートソルトを6粒入れた小さな袋をテーピング用のテープでベッタリ貼り付けます。このときにはこの作戦がいずれ凶と出るとは露ほども知らずに。
スタート時刻は9時40分。寒い中を避けて車内にギリギリまで待機。5分ほど歩いて走友会のブルーシートに到着したのは9時10分ごろ。口々に「遅いね~。どうしたのかと思ったよ」 胸中(心配かけてすみません。ですがこの風だと身体が冷えてしまいそうで)
荷物を置かせてもらってストレッチ開始。爆弾を抱える膝周りを入念に。内股にはワセリンをたっぷりと塗りこみます。これは毎度ながら股ズレの防止用で必要不可欠な行為。アップは全くなし。フルレースの場合いつも私はそうです。賛否両論あるでしょうが。ランニンググローブも一応持参はしましたが給水でそれが濡れてしまうとかえって後々扱いに苦慮するのでパス。レースの正装を整えてスタートラインへ向かうとGOさんとユウトパパさんが声をかけてくれご挨拶。陸連登録者の最後方に位置してアキレス腱を伸ばしているとUGさん登場。不思議なことにUGさんとはどんな混雑した会場でも必ず逢えるのです(例:2006北海道マラソン) 振り向くと94年リレハンメル五輪ノルディック複合団体金メダリストであり、素晴らしい紳士でもある阿部雅司さんの姿が。感激。
3時間10分台の目標はあれど気負いは全くない状態。大会関係者が「今日のフルマラソンは2,600人が参加します」とアナウンス。後半のペースダウンを最小限に抑えればきっと目標達成できるはず。ここはひとつ腸脛靱帯炎快復とほっかいどう24時間走110km走破の実績を信じよう。
号砲一発。
『レース中の再会』
やっぱりまだ不慣れな500ラップのウォッチ。さっそくスタートボタンを押し違えます。少々慌てて押しましたが3秒ほど遅れたでしょうか。スタートラインを越したのは11秒後。まあまあかな。陸連登録者に交じって陸連未登録の高速ランナーもが次々私を追い抜いていきます。転ばせても転ばされても不愉快なので彼らの邪魔にならぬよう一番右側に寄って走るのは去年と同様。すごい声援も例年通り。我が走友会の幟が立っているところで留守番をしてくれている人に手を振り「行ってきます!」 走友会のメンバー2人と軽く会話。2度右折をして名物わかさいも本舗建物の前を通過するところでもものすごい数の応援がかかります。
左側を高速ストライド走法で駆け抜けていく人の姿にハッキリと見覚えがあります。北海道民なら知らぬ人はいない某大企業に勤務するHさんです。私は仕事を通じてこの方と知り合ったのですが、残念ながら一昨年だったか道内地方都市に転勤になったのでそれ以来の再会です。「Hさん!」「あ!ご無沙汰です」「お元気ですか?」「はい!」 ちなみにこの方は箱根駅伝参加経験者。しかしそれをおくびにも出さない好青年です。
tanさんが右側から追い抜いていきます。目覚しい走力向上でハーフ以下の距離では到底敵わなくなっているtanさん。いよいよ今日はフルでも敗北か? 続いてスリムなyagiさん。速い速い。貧血症状が改善されて今年は大飛躍が期待されます。
公認コース自己ベストを目して前半から突っ込む計画でしたが、敢えてここは自重。5kmまではアップとみなすことにします。
先頭集団が来ました。次々現れるランナーを目で追って人に酔いそうだったので今年はあまり声をかけませんでしたが例外は2人。快速ランナーユウトパパさんと走友会のS水さん。S水さん、故障も癒えて今年は好調の様子。こちらに気付いてくれたよう。グルッと山を一周し今度はこちらが後続ランナーとすれ違う番。しかし同じようにほぼ真っ直ぐに目を向けて集中しながら走ります。体感では4分40秒程度といったところか。エイドステーションの透明のコップには砕かれた氷が入っています。それを2個口に入れ喉を潤します。
5km地点通過:23分23秒。もうちょっと突っ込んでもいいかな。
公道から湖畔沿いの公園内へ。今までとはほんのちょっぴりコースが変わったようで妙に歩幅と合わないブロックの上を走らされ、思い余って草の上に走路をとりました。スタート地点へ戻って再度走友会陣地前を通過。Y名誉会長が「S水さんは先に行ってるよ~」「はい、頑張ります」 ここいら辺りでようやく集団がバラけ始め、マイペースでの走りが可能になったため少々ペースアップ。公園内走路から湖畔沿いの公道へ出たところでセミプロカメラウーマンちかたんの姿を確認します。サンパレスは例年よりも観光客の姿が少ないよう。我々がスタートしてホテル前を塞ぎ、出発するにできない状況になる前に出発したのかもしれません。
力強い走りのランナーに追いつきます。この大会は前後につけるナンバーカードに小さく名前が印刷されていて、そのランナーの名前に目をやると(T田)と書かれています。私の脳裏にある出来事が瞬時に、そして鮮やかに甦りました。
去年3月下旬の雪解け時季、私は郊外31kmコースをLSDしていました。ふと後ろを振り返るとランナーの姿が近づいてきます。LSDの私と違いかなりのハイペースだったので、すぐさま追いついて追い越していくのだろうと思っているとその人は私に並走を始めます。そして「おはようございます。ずっと向こうから背中が見えていたので後ろを付いてきたんですよ。今日はどこまで行くんですか?」と話しかけてくるではありませんか。良さそうな人だったのでそのまま並走開始。ちょうど単調で気が滅入りがちなところを走っていたので退屈しのぎ?にもうってつけで会話をしながら走ったものです。聞くと年齢は私よりもずっと上ですが走力はほぼ同じぐらいだそう。会話が弾みました。そして車がたくさん信号待ちをしているT字路を左折しようとした瞬間、雪解けの泥に足を取られて私は大転倒。唇を切って出血し、買って間もないkappaのウィンドブレーカーは泥だらけ。痛いよりも恥ずかしくって顔から火が出る思いをしたものです。しかしこの人は私を見捨てるどころか労わってくれ最後まで並走にお付き合いしてくれました。偶然自宅が近かったこともあり、最後に別れる際お互いに名乗りました。「私はT田といいます」「私は○○と申します。もしかしたら大会でお逢いすることもあるかもしれませんね」 そのT田さんです。間違いありません。私は横に並び話しかけます。「T田さんですよね?私のことを憶えていませんか?去年偶然一緒に走ったときに信号待ちの車がたくさんいるところで派手に転倒した○○です」「おおっ!憶えていますとも。頑張って下さい」「はい、ありがとうございます」 T田さんは私のことを記憶してくれていました。もっともあれだけ派手にてっ転んだんじゃ忘れようったって忘れられないでしょうが(笑) 偶然の再会です。しかし力強い走りのT田さんはすぐさま私を追い抜き返して背中が遠のいていきました。またどこかの大会で逢いましょう、T田さん。
10km地点通過:46分01秒。この5kmのラップ:22分38秒。大観衆のスタート地点を再度通過したためやはりペースが上がっています。
『アクシデント発生』
時計と逆回りの我々。一般車は大会中時計回りに規制されています。RV車がボートを牽引し右折して湖畔へ入りたい風情。しかし延々と続くランナーに苦戦している模様。警備員のオジサンが「悪いけどしばらくは入れないよ」と伝えています。風光明媚な洞爺湖畔は初夏。我々が感じるのと同じ魅力を彼らも感じているのです。少々申し訳ない気持ちになりました。それだけに気持ちを切らさず最後まで走り続けなければ。
そんな殊勝なことを考えていると突如アクシデント発生。先述のように『アミノバイタルプロサンプル品とチョコウェハース、そしてアスリートソルトを6粒入れた小さな袋をテーピング用のテープでベッタリ貼り付けます。』をしていた私。しかしこの3点はナンバーカードには負担だったらしく、走り始めからユサユサ揺れている感じが少々不愉快でした。ユサユサ揺れるとナンバーカードとランシャツの空間も広がるらしく、その隙間に私の手先が入ってしまいナンバーカードの上2ヶ所が破れて安全ピンから外れてしまったのです。痛恨のミス。下の2ヶ所はどうにか留まったままですが何せ外れてしまったのは上の2ヶ所。困りました。ただでさえ指先が不器用な私ですから走りながらそれを留めようとしたところで上手くいくはずがありません。速度を落としてナンバーカードと格闘。視線は前と胸元を往復するので蛇行して反対車線に飛び出してしまいそうにさえなる有り様。それにまだ10km過ぎというのに指先が早くも軽い痙攣を起こしており上手く留められないのです。どれぐらいでしょう、おそらくや1km近くはこんな状態が続いたのではないでしょうか。しかし無理にこの作業を続けてタイムをロスするのも無駄ですし、安全ピンを落としてしまったら一環の終わり。やむなく走路脇の少し開けた場所で脚を止めて安全ピンをナンバーカードに差し込みます。しっかりと時計を確認した私。その間35秒でした。 ようやく走り出すとナンバーカードが外れてしまう直前に追い越したいづみさんにまた交わされていてその姿はかなり前方へ。こうなると35秒といえどもバカにはできないものです。そしてtanさんとyagiさんの姿は完全に見失っています。走り出してすぐにチョコウェハースを口に含み少しでもナンバーカードへの負担を減らしました。本当はこれを30km以降で口にする予定だったのですけど。しかし予定は未定。人生と同様に臨機応変でいきましょう。
『苦しい苦しい苦しい苦しい』
洞爺湖マラソン前半の名物、13km付近から始まるダラダラ上り。去年と一昨年はわりとスンナリ上りきった印象があるのですが今年はダメ。内心(この坂ってこんなに長かったっけ?もっと短かったよなぁ?)と自問自答。ここは美しい湖面からも離れてしまうため気を紛らわす術がないのです。若干喘ぎながらようやくここを上りきると後方から「ガンバ!」と明るい声。ヨーイチさんです。「あれっ!今日は5分/kmペースに終始するはずじゃなかったっけ?ヨーさんの嘘つき!」を飲み込み(笑)「オイッス!ナンバーカードが外れちゃってさ」と短く返します。下り坂を利して快調に進むその後ろ姿に更に「ヨーさん、無理しないでよ!」の言葉を手向けます。ヨーイチさんは軽く頷きどんどん遠ざかっていきました。
15km地点通過:1時間09分29秒。この5kmのラップ:23分28秒。ロスタイムと上り坂があったわりに良いラップ。
左折すると今までを上回る強烈な向かい風。ナンバーカードがバタバタとなびきます。(また安全ピンが外れたらどうしよう)と心配になり胸元に目をやります。ついでにサンプル品のアミノバイタルプロの口を開けようとします。でもやはり指先が思うように動かず大苦戦。半分ぐらいは零れてしまったかも。どうにか口へ。この大会名物お祖母ちゃんが今年もいてくれました。どうもありがとう。 その横では妙齢の女性がテーブルの上のエイドの整理でてんてこまい。こちらから「頑張るよ~」と声をかけると「頑張って~!」 もしや仕事の邪魔をしちゃったかな(笑)
励ましをもらっても苦しいのは同じ。苦しくて苦しくて苦しくて苦しくて。細かい起伏がこれほど連続したとは予想外。この辺りの記憶はほとんどありません。特筆すべきアクシデントもなかったし(笑) ボンヤリと憶えているのは遥か遠くに望む羊蹄山と洞爺湖畔温泉街の光景のみ。豊富に用意されているスポンジで顔と首筋を潤し気を紛らわせます。
20km地点通過:1時間32分50秒。この5kmのラップ:23分21秒。予定通り。
訪れる気配すらないランニングハイ。エイドステーションにはバナナが用意されているので気分転換に手にしようかと思いましたが封印。トイレに駆け込む人の姿も。やっぱり攣ってしまって満足に動かない指先でアスリートソルトを数粒摂取しようとしますが袋が破れてしまい半数は走路へ落下。このそばにある施設に入居しているらしき人たちがそろって声援を送ってくれています。どうもありがとう。
ハーフ地点通過:1時間38分12秒。絶不調を囲った去年後半のハーフマラソン大会(札幌マラソンとさよならマラソン)よりよっぽど速いタイム。
脇道でしゃがみ込む人の姿を発見。脚が痙攣でもしたのか内臓に異常でも生じたのか。去年もここいらで草むらにエスケープする人の姿を連続して目撃したのでした。着実なペースで走っている北海道マラソンクラブ所属のY田さんの姿が。「Y田さん、ガンバですっ!」 細かい起伏が次々と襲いかかり私を悩ませます。洞爺湖の中島越しに見える温泉街は遥か彼方。遠いなぁ(涙) ナンバーカードは幸い落ち着いています。やはり脚をしっかりと止めて安全ピンを刺しなおして正解でした。
25km地点通過:1時間56分50秒。この5kmのラップ:24分00秒。失速気味。
『息を吹き返す』
今回も心がけたことが2つ。1つはコップとスポンジをポイ捨てせずに必ず箱へ入れて走路を汚さないこと。もう1つは唾を吐かないこと。前者は速度を緩めてでもナイスシュートを続けたのでほぼ問題なかったことでしょう。後者も厳守しました。しかし手にした水が鼻に入ってしまいむせ返ったときは(手鼻)をかんでしまいました(失礼) そのおかげで呼吸がずいぶん楽になったと記憶しています。
洞爺湖畔から一番離れる辺りに至ります。ここは直線が続き前方を行くランナーの姿がずっと見通せるところ。毎年気が滅入りそうになる地点です。現に精根尽き果てて歩き始める人の姿がポツポツと。胸中(歩いてしまえるものなら俺も歩きたい・・・) しかしここでこの大会名物である虻田高等学校生徒のエイドステーションが見えてきました。「頑張って下さ~い」「水がありますよ」「向こうはスポーツドリンクです」「ガンバです」「最後まで走って下さい」 私はそれを受け取り大声でお礼を言いました。「どうもありがとう~。ありがとう。頑張るよ」 そして身震いしながら溢れる涙を抑えることができませんでした。 (ここでペースを落としてなるものか!俺には目標とするタイムがあるんだ!)
財田キャンプ場の横を過ぎると旧洞爺町市街地が見えてきます。ここは正午を告げるサイレンが鳴るところ。時計に目をやるとまだ余裕があるようです。(去年はこの辺り、一昨年はこの先の左折するところでこの音を聞いたのでやはり今年はかなり早い。これはチャンスだ。大会自己ベストと公認コース自己ベスト達成に向けた絶好のチャンスだ。) 俄然モチベーションアップ。湖畔の走路へ左折をする際に後ろを振り向くと後続ランナーが延々と。(苦しい思いをしているのは俺だけじゃない。) 道の駅を過ぎて右左折を1度ずつ繰り返すとサイレンがWOOOOOOOOOOOOOOOO~。やっぱり早い。今年は早いぞ。イケるぞきっと。
30km地点通過:2時間20分41秒。この5kmのラップ:23分51秒。アップしたモチベーションほどラップは上がっていませんね(笑)
高校生のエイドステーション再び。「頑張って下さい」「あと12kmですよ」「冷たい水がありますよ」「スポーツドリンクは奥側です」「バナナもありますよ」 両手に持ったコップの水を太腿にかけながらまたもや大声で「ありがと~。どうもありがと~。最後まで頑張るよ。ありがと~」 するとその声に驚いたらしい女子高生が私に向かって「ありがとうございます」 せっかくの日曜日にボランティアに参加したことが彼女の心に残ってくれたなら幸いです。
『やっぱり苦しい30km過ぎ』
高校生スタッフの声援で気持ちの面で意欲は高まったものの脚はそろそろ限界間近。太腿前面の疲労に加えて後ろ側の付け根に痙攣の兆候が現れ始めました。冬の間や雪が解けてから40km走を何度か繰り返したときはここに異変が生じたことはありませんでしたが、そのときはあくまで休憩込みのLSD。『LSD』と『マジ走り』との違いを痛感しています。(歩き出す人を追って俺も歩きたい。だけどここで気持ちが費えたら今日の俺は終わりだ。目標タイムをクリアするチャンスが残されているうちは全力を尽くそう)胸中はこうでした。それでこの辺りから始めたのがいつもどおり『普段の練習コースに今の状況を置き換える』こと。片道6kmの練習コースを往復しているつもりで走るのです。1km走ってはスーパーの前を通過。1km走ってはファーストフード店通過。1km走ってはカーディーラーの前を通過。こんな感じです。それまで1kmの看板があるたびに目を落としていた時計ももう見ていません。良く言うと無心です。無心で大小の入江に沿って脚を進めます。
35km地点通過:2時間45分23秒。この5kmのラップ:24分42秒。落ちてきた~。でもまだ目標達成のチャンスはあるぞ。
一番大きな入江ではずっと先のランナーの姿を見通せます。目の良い私でも霞んで見えるほどの距離。1km以上は優にあることでしょう。しかしあの先端を過ぎなければゴールは近づかないのです。そんなことを考えながら走っていると見覚えのある後ろ姿が近づいてきます。10km手前で話を交わしたT田さんです。「ご無沙汰しておりましたT田さん。お元気でしたか?」とはもちろん言いません(笑) しかしもうこのときは声をかける余裕はないのでスッと横から追い抜こうとします。すると私に気付いた様子のT田さんは俄然ペースアップ。ひところは5mほど離れたでしょうか。しかし今日の目標はT田さんではなくタイム。そのためにもここで気持ちを途切れさせてはいけません。それまでピッチ走法を心掛けていた私ですがここぞとばかりストライド走法へチェンジして刺激を入れます。幸い足裏の付け根の痙攣兆候も収まってくれていましたし。
クネクネとした走路からわりと真っ直ぐなコースへ。自転車数台が逆方向へ快調に走り去っていきます。学生の合宿か何かなのでしょう。ここいらから(○○km)の看板に続いて(残り○○km)の看板が出没します。42kmと0.195kmがフルマラソンだからですね。どこだったかでこの0.195kmを計測してみると50秒以上を要していました。37kmの通過タイムから割り出して4分50秒/km程度で今後も走り続ければ3時間20分未満でゴールするはずでしたが、更に1分近くかかる0.195kmが残っているわけです。苦しい頭でどうにかこの計算式を完成させました。ペースアップしなければ目標達成はならない!
スタート直後には私の遥か前方を走っていた走友会のS水さんが苦しそうに最後の踏ん張り。「S水さん!」と右側から声をかけて追い抜きます。(最後まで走り続けて下さい、S水さん。私もそうします) 右側から男性が大声で声をかけてきます。「ほら、ラストだ。頑張れ!」 一瞬私を励ましてくれているのかと思いましたが、左後方のランナーがこう反応します。「もうダメだ。腹が減っちゃって」 今は平気ですがいつ私もこの状態になることやらと恐れながらここまで至ったのです。そして今は首の後ろが痙攣を起こしかけています。
湖畔の走路から国道へ。スタート後と同様小さな山の左側をグルッと廻り、また国道へ。さっきは軽やかに通過した緩やかな上りが疲労し切った両脚にことのほか堪えます。
40km地点通過:3時間10分10秒。この5kmのラップ:24分47秒。目標クリアまで残り9分53秒。厳しい!
狭い歩道を懸命に走りようやく下り坂へ。ガクンとスピードが落ちた人を次々?と捕捉します。ここまで来てのペースダウンはさぞ口惜しいことでしょう。胸中お察しします。残り1kmの看板を通過したときにチラッと時計に視線を落とすとそこには絶望的なスプリット(3時間15分50数秒)と刻まれていました。ここでついに目標達成をあきらめる時が来たのです。長い長いタイムとの闘いが終焉のときを迎えました。だからといって全力走をもあきらめるつもりは更々なし。ここまで頑張ってきたのだからそんなもったいないことできっこありません。左折して急な下り坂をつんのめりそうになりながら今度は右折。やっぱりブロックと歩幅が微妙にマッチせず走りにくい木々の間では草の上を走ります。こんなところで捻挫なんぞしたくはないので。軽く左折して石畳の走路へ。右側から「お帰りなさい」「お疲れさま」「ラストガンバ!」と次々に声がかかります。
徐々に近づいてくるフィニッシュゲート。いろいろなことが思い起こされます。
腸脛靱帯炎に軽いシンスプリント。その後のインフルエンザ。伊達ハーフマラソンをあきらめた時期もあった。でもなんとかそれに参加完走し、その後の走友会の小樽40kmランで自信を取り戻した。24時間走のダメージが残っていたのか最初から最後まで苦しいレースに終始した。でも再会にアクシデントに涙に、と様々あった。嗚呼でもここまで頑張ってきてよかった。3時間20分未満の大目標は2007北海道マラソンで必ず達成してやる。
そして・・・・・
洞爺湖マラソン2007フィニッシュ。
虻田高校生徒の声援に今年も救われました。来年以降も必ず参加します。そして来年以降も彼等彼女等に泣かせてもらいます。
~5km:23分23秒。
5km~10km:46分01秒 (22分38秒)
10km~15km:1時間09分29秒 (23分28秒)
15km~20km:1時間32分50秒 (23分21秒)
20km~25km:1時間56分50秒 (24分00秒)
25km~30km:2時間20分41秒 (23分51秒)
30km~35km:2時間45分23秒 (24分42秒)
35km~40km:3時間10分10秒 (24分47秒)
40km~フィニッシュ:3時間20分46秒 (10分36秒)
~ハーフ:1時間38分12秒
ハーフ~フィニッシュ:1時間42分34秒
公認タイムを11秒短縮。
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