Running＆Climbing

第22回ｻﾛﾏ湖100ｋｍｳﾙﾄﾗﾏﾗｿﾝ1

第２２回サロマ湖１００ｋｍウルトラマラソン１

２００７年６月２４日(日)

『とうとうアノ大会に』

午前４時５９分、私は第２２回サロマ湖１００ｋｍウルトラマラソンのスタートに立っています。左側にはＯｇａｍａｎさん、カントクさん、ｔａｎさん。右側にはＢｅａｎさんご夫婦。振り向けばマイクさん。歩道上にはこれから５０ｋｍのスタート地点に移動するＣＨＯＣＯＲＵＮさん、ＮＯ．７１さん。単独参加だったらどれほどの不安感と緊張感に襲われていたことか。しかし私には仲間がいてくれます。苦しいところで励ましあえるであろう仲間がいます。　ついにカウントダウンが始まりました。

５・４・３・２・１・号砲。１３時間を自分のことだけに使える大会がスタート。

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２００７年１月３０日午後７時５４分。私は初めてＲＵＮＮＥＴで大会にエントリーをしました。それは第２２回サロマ湖１００ｋｍウルトラマラソン（別名：アノ大会)です。２年前に敢然とこの大会へ参加したＣＨＯＣＯＲＵＮさんとおおひろさんの心意気に感銘してから興味は充分にありつつ、その暦がネックとなって私はエントリーを見送ってきました。６月末日が決算の勤務先である以上、ゴールできたｏｒできないに拘らず半死人状態に陥るのはいけないことなのではないか、という逃げがあったからです。でも今年は６月２４日が大会開催日。翌日と翌々日休暇を取っても平日はまだ３日あるので物件の刈り取りをする時間も作れるし、週末土曜日の決算棚卸業務にも支障が出ないだろうとの判断からです。
しかしエントリーを決めてからはいろいろとありました。特に一番痛かったのが左腸脛靱帯炎発症で全くと言って良いほど走れない１ヶ月だった２月。精神的脆弱さのある私にはサロマにエントリーしたことがモチベーションとはならず逆に重圧となってしまったのです。ひところはエントリーした事実を悔やんだものです。もっと気楽に考えれば良いのに。３月初旬はインフルエンザで瀕死状態。それはそれはつらかった。
ようやく故障と体調不良が癒えた４月からは練習量を増やします。元来その量が多いとは言えない私が２２０ｋｍ。５月は３２１ｋｍ。走友会の小樽ラン４０ｋｍ、Ｂｅａｎさんとの３０ｋｍプチ合同ラン、ほっかいどう２４時間走では２日間で１１０ｋｍ、洞爺湖マラソンでのマジ走り、有料エイド付きＬＳＤと見なした千歳ＪＡＬ国際マラソンで３５ｋｍまで６分／ｋｍペースを堅持。それもこれも全てその先にはサロマの存在があったからです。

６月２３日(土)午前６時１５分、愛車のラフェスタで自宅を出発。至近にお住まいのＣＨＯＣＯＲＵＮさんと前日からホテルＣＨＯＣＯＲＵＮに宿泊中のＮＯ．７１さんをまずはお迎え。さっそくＣＨＯＣＯＲＵＮさんから手渡されたのは松田聖子大全集。これは私のリクエストによるものです。弾む会話状態で地下鉄東西線白石駅へ。ここでかずきさんとｍａｍｉｋさんと待ち合わせ。緊張によるものかこのお二人の表情が硬かったのが印象的。その後南郷通り～国道１２号線を経てヨーイチさんの待つ江別市体育館へ。それ以前に偶然前を走っている車がトン子号と気付き総勢３台でｙａｇｉさん宅へ。ここでカメＫＡＹＯさんとご挨拶。初対面の方ですが第一印象は「お若い」　ハンドルネームから想像するに勝手にもっと年配の方だとばかり思い込んでいたので(汗)

ＣＨＯＣＯＲＵＮさんお手製のコーヒーの香りが充満するラフェスタ。トイレが近くなるのを警戒して私は５日前から飲み続けているメダリスト。その間も延々松田聖子大全集が流れ続けモチベーションは高まる一方。特にかずきさん以外の３人は偶然同年齢なので松田聖子さんがデビューした２６～７年前はみな高校生の時分。（この曲の頃はこうだった）　（あの曲のときはどうだった）と盛り上がる一方。しかし年齢が大きく異なるかずきさん一人つまらなそう。ゴメンね、かずきさん(笑)

道の駅たきかわで小休止。パチリと一枚。みんな楽しそうですね。

道の駅滝川

ここからは先は雨天。８ヶ月ぶりの旭川は本降りでした。旭川新道から国道３９号線へ。旭川最北の永山町で私が小６～中２の３年間を過ごした話をしながら。懐かしかったなぁ。当麻町を経て旭川紋別道へこの高規格道路が無料だというのだからありがたいものです。そしてその先道の駅白滝でＯｇａｍａｎ号と合流。マイクさん、Ｄｏさんと初対面のご挨拶。このお二方もお若い。これで今回同道させていただく１３名が勢ぞろいです。
朝食が早かったため小腹が空いたので肉まんを１個頬張りパチリ。

道の駅白滝

その後は一路遠軽へ。ごく至近のホテル２ヶ所に宿泊する我々なので安心感もあります。場所を確認して生協で明日の朝食を調達。ＵＲＣのメンバーはダンボールにつまみなんかを入れていました。盛大に前夜祭を催すのだろうなぁ。その後近所のレストランへ。ここでようやく本日の昼食。私は親子丼にしました。満腹になり満ち足りた表情もどうぞ。

遠軽出発後目指すはゴール地点の北見市常呂町。スタートとゴールが異なるワンウェイのコースなので当日だけその間を走るバス代金(四千円)を節約すべく４台の車に分乗したみんながスタートとゴール地点を行き来するときだけは２台にすし詰め状態になるのです。これは手配師Ｏｇａｍａｎさんの綿密なプランニングによるもの。理解力の乏しい私なのでそれまでメールでこのプランを目にしてはいたのですがどうにも具体的なイメージが浮かばずに今日に至っていました(恥)

空き地に白い線を敷かれた臨時駐車場に４台を駐車しゴール地点へ。必ずや明日は自らの足でここへ戻ってくるぞ！　願掛けのためにアスファルトから一段高くなった青いマットとゴールゲートをくぐることは敢えて控えておきました。これは明日幾度も訪れるであろう悶絶状態に陥ったとき（ゴールゲートは昨日くぐっておいたんだからもう満足じゃないか）となることを封印するためのものです。

明日大切な愛車を託すＮＯ．７１さんのアザラシ号試乗を無事に終え万雷の拍手を浴び(笑)ヨーイチ号に８人、アザラシ号に５人が乗り合わせて今度はスタート地点の湧別町へ。アザラシ号は私以外の全員が女性でちょっとしたハーレムドライブ。このひとときがずっとこのまま続いてくれたら良いのに(笑)
その道中サロマ４度目の参加とベテランのヨーイチさんの発案でここへ。

モニュメント

画像からアドレナリンが噴出している様子が手に取るようにわかりますね。

陽が落ちかけた湧別町到着は午後４時半頃。駐車スペースをどうにか見つけて開会式前夜祭会場へ。ｔａｎさん、Ｂｅａｎさんご夫婦ともご挨拶できました。

前夜祭入口

会場を辞して外で立ち話をしていると強い視線を感じます。その視線の持ち主は？といえば・・・、道民ならば知らぬ人はいない天下の大企業の職員。以前この方が札幌本社に勤務中、私は仕事上お付き合いがあったのです。今は北見に勤務だとのこと。今大会開催にあたって重大な位置を占める企業なので今日明日はサポート部隊として関与してくださるとのこと。ありがたいことです。更にはそのむこうに今その方の部門長であり、これまた以前にご愛顧いただいた方の顔が。お話しすることすら躊躇ってしまうほど上層に位置するこの方も幸い私のことを憶えていてくださり握手まで。その分厚い手のひらに込められた熱きエールをしかと受け取ったものです。ありがたかった･････(涙)　しかしながらこの７月で私はこの大企業の担当を外れてしまうのでこのお二方とお逢いする機会は永遠にないでしょう(号泣)

気を取り直してナンバーカード引替え場所へ。前夜祭会場と異なり閑散とした受付場所。我々の到着が遅かったに過ぎないのかな(笑)　後日ふと裏側を見て緊急連絡先等を記入するルールになっていたことを知りました(汗)

ゼッケン引替え場所入口

大会会場や遠征先では知らず知らずに財布の紐が緩くなることを承知の上でのものなのか即売会がとても充実。金欠ランナーの私なので高額なものは買えませんが前々から欲しかったこれを購入しました。

ゼッケン留めボタン

その数３箱。前後にナンバーカードを留める今大会なので５５ｋｍ地点での着替えの分を満たすためにはボタンが最低（４＊２＊２）の１６個必要。１箱１０個入りなので計算上は２箱で事足りるのですが今回は走友会のそうたママさんの分も１箱調達。そうたママさんよろこんでくれるかな。でも一番よろこんでくれるのは私が明日ゴールすることだな。　ｓｉｂａ＆みっちぃさんにもご挨拶。明朗なみっちぃさんの力強い声援に私は翌日どれほど、何度元気付けられたことか(感涙)

とっぷりと陽が落ちた頃湧別町を出発。約３０分の行程はＮＯ．７１さんがアザラシ号初運転。またもやハーレムドライブですが(笑)、この人は札幌在住時から運転はお手の物なので全く安心して身を委ねることができました。
遠軽町に到着しまずは今宵の夕食を調達するはずでしたが一転ホテルサンシャインのレストランへ。

ここでは高名なＮ社長とＨＩＴＯＭＩさんとが食事中。Ｎ社長からはワインの差し入れをいただきましたが大会前３日間を完全休肝日にすると誓っている私は辞退しました。飲みたかったなぁ。

一足先に至近のホテルに向かったＣＨＯＣＯＲＵＮさんとＮＯ．７１さんを見送り、数分遅れていづみさんと連れ立って歩いていると「二代目～！」と元気な女性の声が。ジュンジュンです。仲良し走友の彼女は今回ご親類と我々の応援でわざわざサロマまで来てくれていて、偶然筋向いのホテルに宿泊だったそうなのです。ジュンジュンの度重なる声援にも明日あちこちで励まされることになりました。ありがたかった。本当にありがたかった(感涙)

今宵の宿は２１３号室。午後８時過ぎに自室で落ち着き、まずは私が敬愛する走太郎さんへメール。走太郎さんは同じホテルに宿泊されています。するとすぐに返信が来てなんと隣室にいるとのこと。さっそく部屋をお訪ねしてご挨拶。この方の懇願に近いお誘いもあり私は今大会の参加を決めたのです。走太郎さんが師匠と崇めるＳ川さんと明朝は３時１５分にご出発とのことなので長居は迷惑と１０分ほどで退却。明日竜宮台とワッカでハイタッチができると良いのだけれど。イヤ、なんとしてもするのだ！

午後８時３０分前に自室へ。簡単に準備をしてきたウェアを小分けします。５５ｋｍのレストステーションに預ける赤い袋にはスカイセンサーＪＡＰＡＮ、アシックスの半袖Ｔシャツ、軍手、帽子、アミノバイタルプロ１袋、アスリートソルト。サロマンブルーを意味すると今回初めて知ったゴール地点に搬送される青い袋にはサンダル、長袖Ｔシャツ、アミノバイタルプロ、大きなタオルはゴール地点で渡されることをＢｅａｎさんからお借りしたＤＶＤで知っていたので今回持ってきた小さなタオル、下着を詰めました。買い込んできたおにぎりを１個つまみ、ミネラルウォーターをチビリチビリ。シャワーを浴びてベッドに入ったのは午後１０時半。緊張のあまり寝付けないことが予想されましたが最後に時計を見たときデジタル時計は（１０：３７）を示していました。間もなくストン。足掛け３日の初日は更けゆきます。

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