Running&Climbing

Running&Climbing

家族旅行記





7月21日に大腿部を骨折した私の母方の祖母を見舞いに上京することになりました。
その往路は幼い頃から鉄道ファンの私が願って止まなかったにもかかわらずなかなか実現の日が訪れなかった寝台特急北斗星2号を利用。予約が完了した8月16日以来、私の頭には常にこの日のことがありました。もしかすると酷暑だった夏の大一番、北海道マラソンを好タイムでフィニッシュできたのもこの楽しみな旅行がモチベーションとなっていたのかもしれません。

9月16日午後3時20分。事情があって次男を伴い一足先に自宅を出発しました。祖母へのお土産と期待と希望を大きなリュックサックに山積みにして。


まずは最寄駅から旅の第一歩を。

学園都市線


最高速度130km/hを誇る北海道を代表する俊足特急スーパーホワイトアローと振子特急スーパー北斗。

スーパーホワイトアロースーパー北斗


次男を伴って一足先に出発した理由がこれ。私が乗車する北斗星2号のちょうど1時間前に札幌を出発する超豪華寝台特急カシオペアを間近で見たかったから。

カシオペア入線


先頭のディーゼル機関車DD51。

カシオペアDD51カシオペアDD51先頭


チラッと2人用A寝台室内にお邪魔。

A寝台


16時12分、遠く上野を目指して出発。

カシオペア最後尾カシオペア最後尾2


続いて今日の我が家の宿、北斗星2号が静々と入線してきました。

北斗星入線1


他のホームからも羨望の眼差しが注がれています。

北斗星入線2


私はちょっとした興奮状態でシャッターを押すタイミングが一瞬遅れてしまいました。

北斗星先頭


(上野)の文字が旅心を掻き立ててくれます。

表示


うーむ、たまりませんなぁ。

表示2


ちょっぴり老朽化が目立つものの、

入口


この文字は魅力です。

デュエット


初めて踏み入れる廊下。

廊下


その先には今宵の宿が清潔極まりない姿で私達を迎えてくれました。

デュエット内部


室内は思いのほか高く広く、入口のドアと真ん中の通路は身長180cm強の私が背を屈まずに済むほど。

デュエット下段


ドアにはテンキーが備え付けられており任意の番号を一夜だけ設定できます。

テンキー


私の両親の見送りを受けて定時を1分超過した17時13分、北斗星2号は札幌を出発しました。
さっそく車内を徘徊。施錠できるドアの付いた簡易個室コンパートメント。

コンパートメント


ソロ下段。

ソロ下段


ソロ上段。

ソロ上段1ソロ上段2収納スペース


湾曲した窓からの風景は上段に軍配を上げざるを得ません。夜だからなんだかわかりませんけど(笑)

ソロ上段3


ここからは少々マニアックでレアな画像公開。
まずは個室内操作パネル。BGMのチャンネル音量、換気、ライト等の調整が可能。

操作パネル


公衆電話。使っている人は全く見かけませんでしたが。

公衆電話


言わずもがな。

トイレ


洗面台。

洗面台


シャワー室入口。300円で6分間浴びられます。

シャワー室入口


続いてロビー室。10名ちょっとが楽に腰掛けられる憩いの場です。

ロビー室1


テレビでは映画が流れていました。

ロビー室2


豪華食堂車グランシャリオの外観。

グランシャリオ


夕食は女房手作りの弁当で済ませて、グランシャリオのディナータイム終了後のパブタイムに家族で足を運びます。

入口。

グランシャリオ入口


落ち着いた雰囲気の車内に私達家族は陶酔状態。

パブタイム笠


しかし席に着くなり函館到着。

函館看板


ここでは撮影を楽しみにしていた機関車の連結作業がありました。

連結作業


ここまで290km弱を牽引してきたDD51から、

函館にて


青函トンネル内を牽引するED79へと切り替えられます。私はこの両方を撮影すべく函館駅ホームを端から端まで走りました。

ED79


ようやく冷えたビールと料理にありついた頃、私は汗だく。でも楽しかった。

料理1料理2


テーブルの横で売られていたこういうものをついつい自分に買ってしまいました。ちなみに私は43歳です。

自分への土産


素敵なパブタイムも終了し車内は寝静まっていますが私の夜はこれから。

デジタル時計


これだけ飲んでも全く酔いが回りません。やはり興奮状態だったのですね。

宴の残骸


3時間ほど横になり目覚めると仙台。その後もう少しウトウトすると郡山到着のアナウンスが流れました。
朝のロビー室も快適です。

夜明けのロビー室


そして定刻9時41分、16時間29分の旅を終えて上野到着。記念撮影に群がる人が大勢。

北斗星於上野1


むろん私もその1人。

北斗星於上野2


ホームの壁には寝台特急の車両編成図が貼られていました。もう少しだけ乗っていたかった・・・・・。

車両編成図


初めて訪れる上野動物園。ジャイアントパンダは噂どおり寝ていました。

ジャイアントパンダ


レッサーパンダさえもが。

レッサーパンダ


プレーリードッグは元気溌剌。

プレーリードッグ


宇都宮線(東北本線)グリーン車。乗車している人はほとんど見かけませんでした。

宇都宮線グリーン車


この電車に揺られ懐かしい祖母と対面へ。叔父叔母夫婦に連れられて小1時間ほど話ができました。
「お祖母ちゃん、今度は白寿のお祝いに来るからそれまで元気でいてね」

東武野田線


都内仲御徒町のホテルで家族水入らずの夜を過ごし、翌日道民の翼AIR DOにて帰札。
所要時間は北斗星2号:16時間29分。ボーイング767型機:1時間13分。

ボーイング767



今回私は家族を伴って祖母の見舞いに出向くことができました。老いが進み脳軟化症の症状が出たり葬式への出席ではなく、私とその家族を理解できるうちに逢うことができて本当に良かった。これが今回一番の収穫です。




© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: