Running&Climbing

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第38回くりやまマラソン大会

第38回くりやまマラソン大会


2007年9月2日(日)



『初参加の大会』


去年一昨年と走友の応援に行き、そのコンパクトな規模と野菜の詰め合わせの参加賞に私はすっかり魅せられてしまいました。今年は翌週が北海道マラソンという日程ですが、どうしてもこの大会に出てみたくて7月26日に札幌マラソンハーフと同日にエントリーを済ませました。初参加の大会を意図的に増やしている去年と今年。(ほっかいどう24時間走)と(サロマ湖100kmウルトラマラソン)そして(がんばろう!夕張マラソンフェスティバル)に次いで今年4度目の初参加大会です。

当日の受付は8時~8時45分。事前にナンバーカード引換券が送付されない大会だと走友のGOさんから情報がもたらされていたもののちょっぴり(本当にエントリー受理がされてるんだろうな?)と不安があったので、片道約1時間かかる行程以上に余裕を見て6時45分に自宅を出発しました。日曜日の朝、まして田舎町(失礼!)へと向かう道はスイスイで1時間弱で栗山町へ到着。時はまだ7時40分前。スタート地点を撮影したりして少々時間を潰し受付へ行ったもののそこはまだ設営前でした。もっとも受付といってもこの程度の規模なのですけどね(笑)

横断幕2受付


それでもこの小さな町で開催される大会が38回目というのに私は少なからず感銘を受けました。町民の熱意が連続開催を後押ししているのでしょうね。

車内でもう一度時間を費やし受付を済ませると参加賞が満載されたトラックが到着しました。これです、これ。これ欲しさに私はこの大会にエントリーしたようなものなのです。

到着参加賞1参加賞2


開会式では大会長と栗山教育長の挨拶がありましたが、特に後者の挨拶は要点だけを簡潔に述べ、ちょっとユーモアも交える非常に上手なそれでした。場慣れしているな、という印象。その後トイレを借りにスポーツセンター内へ入るとこの後何か行事でもあるのか体育館が開放されていたのでパシリ。

開会式栗山町スポーツセンター内


長方形の客席後方には走路が設けられていました。冬の間など重宝しそうですね。
いつもはストレッチだけでアップというものを全くせずに本番に臨む私ですが、今回はスピードが求められる10kmレース。さすがに1km程走って身体を暖めると当然汗っかきの私は頭から汗が噴き出します。レース前のこの感覚は久しぶりで前日ガッツリ食ってしまった外食のカロリーが消費されていくようでした。最後に汗を拭いスタート地点へ移動しようとするとGOさんご夫婦が現れます。私を含む走友を応援にわざわざ来てくれたのですね。ありがたいことです。しばし談笑後スタート地点へ。これからの大会参加予定など話しながらの移動はとても楽しかった。そしてここへ。

スタートスタート2


おおひろさんにご挨拶。そして教祖様のこうめさんにもご挨拶。初めましてこうめさん。私はこうめさんをよく存じ上げております。楽友のmadokaさんとも私が初めてのDNFを経験した 2006年旭川マラソン 以来の再会。同じ大会で同じ距離を走るのは初体験なのでとても楽しみです。

和気藹々とした雰囲気で号砲を待つ我々。人数は男女合わせて約80名。数十メートル先には同時スタートの3km・6km参加者の姿が見えている。悪い意味ではなく緊張感は皆無。腸脛靱帯炎の不安が付きまとう私なので来週の大一番へ悪影響が残らぬようオーバーペースには注意しないと。歩道にはGOさんご夫婦の姿が。我々がスタートしたら車で5km付近まで先回りして応援してくれるそう。せめてそこまでは元気に走り続けないと。目標タイムは特になし。空知平野に目をやる余裕を持ちながら3年ぶりの10kmレースを苦しみ楽しもう。

号砲一発。



『息も絶え絶え』


あの号砲ってヤツはダメなものですね。madokaさんに「後ほど」と言い残し、GOさんに大きく手を振るともう私は解き放たれた馬状態。ジグザグ走行で猛ダッシュです(笑) 左折して軽いクランクをカーブする頃はおそらくや4分/kmペースまでスピードアップしていたことでしょう。この辺りではまだ誘導車が近くに見えていました。

先導車


前方左側に米の貯蔵庫らしき大きな建物が見えています。道内有数の稲作地帯ならではですね。小学5・6年生が参加する3kmのランナーが左折していきます。単独走ですが懸命の様子。しばらく行くと6kmの左折ポイントがあり大勢がそこで曲がっていきます。するとふるいに掛けられたかのように一気に前方のランナーの数が減りました。遥か彼方に見えている誘導車の後ろにダントツの選手が一人いるのが見通せます。その後方にいる選手を齢44にしてまだ1.2~1.5ある視力で懸命にカウント。(1・2・3・4・・・) 9位です。現在私は9位にいるのです。参加人数が極端に少ない大会とはいえこれは天地がひっくり返らんばかりの事実(笑) 私は頑張りました。距離表示が5kmまでないこともあってか珍しいことに全く時計に目を落とさずに。
軽く上りながら左へカーブします。呼吸がそろそろ辛くなってきました。しかし全体で現在9位。高校生~35歳の(青年)、36歳~50歳の(成年)、51歳以上の(壮年)と分かれているこの大会で年齢的に(成年)に位置する私。これは頑張らねばと気合いが入り1人を交わします。これで8位。
遠~~くの右側に二つの人影が見えてきました。GOさんと奥さんです。カメラを構えてくれているので大きく(でもないな)手を振りアピール。「ありがとーございまーす!」

内心(しかしいったいいつになったら5kmのポイントが来るのだ。そろそろ辿り着いて良さそうなものだが)と邪念が入り始めた頃、後続2人に相次いで追い抜かれます。そのうちの1人は私よりもかなり年配と映りましたがすごいスピードで私を離していきます。脱帽。これで10位。小さな子供が声援を贈ってくれたので手を振って感謝の意を表しました。


5km地点通過:20分53秒。(4分11秒/km) まあまあですね。


初めての給水ポイント。テーブル上に紙コップが数個載せられていますが、如何せん練習では絶対に出せっこないラップを刻んでいる私。コップを手に出来ません。ようやく、というかどうにか最後のコップを手にできてホッと一安心したものです。わずかな水分を喉に流し込み残りのほとんどを首筋へ。その後間もなく左折。妙に細い道はいくらも直線区間がなく、程なくまた左折して右折。短距離レースの際に心掛けている(吸った空気をすべて吐き出す)行為が上手くいっていないのか過呼吸気味で胸が苦しくてなりません。タマネギの積まれた大きなケースを横目に懸命の走り。首筋への直射日光を避けるべく帽子の向きを細かく変えます。そろそろゴール方面を見ない忍耐が利かなくなりチラチラとそちらに目をやり始めます。ゴールのある住宅地はまだ遠いなぁ(涙)
更に2人に抜かれこれで全体の12位。さすがに各年代別3位までに与えられる入賞の夢をあきらめざるを得なくなりました。しかし呼吸と足は一杯になってきたものの、幸いなことに関節痛の気配は皆無。これは最後まで全力を尽くすしかないっしょ! 禁断の時計に目を落とす行為をすると5km地点通過後11分弱経過。残り距離は2.5kmと推測。しかしここでもう一度左折するところがありこの直線が真っ直ぐゴールにつながっていると思っていた私はガッカリしました。
道路の左側を走るルールを破って右折する際に少しでもコースをショートカットしようと右側を走る我々を戒めるかのように赤いコーンが数本置かれて左側走行を促しています。そこを過ぎると残り1kmの看板と2ヶ所目の給水ポイントが見えてきました。


9km地点通過:38分50秒。この4km:17分57秒。(4分29秒/km) 典型的ジリ貧ですね(汗)。


ず~っと遠くにセイコーマートの看板が見えています。(そうだ、あそこを越さないことにはゴールできないんだ。警官があちこちに配備されて我々の安全を守ってくれている。信号もずっと青のまま。迷惑している人もいるだろうに。だからこれぐらいの苦しさにへこたれず最後までベストを尽くす義務が俺達にはあるんだ。)
右側の大型店舗の看板も近づいてきました。(そうだ、今年3月にこの町に仕事で来たときに訪問先の場所がわからずこの店舗の駐車場から電話をして教えてもらったんだった。)
私の前を行く人とは約10mの差。しかしこれが追い付けません。それどころか後方からは喘ぐような激しい息づかいが聞こえてきて私は少々焦ります。ラスト200m~300mは意識が遠のきそうになるほどのスパート。(12位。この全体順位だけはせめて死守したい! イヤ、死守するんだ!)
スポーツセンターを左折すると待望久しいこれが見えてきました。

フィニッシュ


更にその先にはGOさんの姿が。余計なことをしなければいいのにここで私はまた手を振ってしまいました(笑) そしてようやく息も絶え絶え、青息吐息、酸素欠乏、意識朦朧、呼吸困難etcありとあらゆる形容詞を使っても表現しきれないほど心肺機能に負担がかかる10kmレースのフィニッシュ。精魂尽き果ててへたり込む私にGOさんが発した慰労の言葉とは、

「お疲れさまでした。10kmってキツいでしょ?」

はい、キツかったです。10kmにはもう2度と出たくないほどですが、残念ながら4週間後の余市味覚マラソンにも10kmでエントリーしてしまったんですよ、GOさん(笑)


~5km:20分53秒。(4分11秒/km)

5km~9km:38分50秒。(4分29秒/km) 

9km~フィニッシュ:42分44秒。(3分54秒/km) ←ホントかなぁ。



~5km:20分53秒。(4分11秒/km)

5km~フィニッシュ:21分51秒。(4分22秒/km)








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