Running&Climbing

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第33回札幌マラソン

第33回札幌マラソン


2008年10月5日(日)



『5週間ぶりの大会』


冬の間雪に閉ざされるここ北海道の大会シーズンは1年のうち半分。5月~7月と9月~10月は特にその真っ盛りと言えて、札幌を中心に大小問わず必ずどこかで大会が催されている。しかし今シーズンの私はその旬である9月に大会を一つも申し込まなかった。マラソン仲間が北海道マラソン後の大会にどんどん参加している姿を見て焦りがなかったといえばウソになる。なので前日の昼まで参加or不参加を大いに迷った2008北海道マラソンよりよほどこの第33回札幌マラソンを心待ちしていたと言える。

看板1


大会2日前の金曜日と前日に中島体育センターでナンバーカードを引き換えることのできるこの大会は例年であればその2日前に早々と入手してしまうのだが、今年は諸事情があり前日土曜日に引替え場所へ出向いた。

看板2引換所トルソータグ


そこで出逢ったのが走友のUGさん。『UGさんご無沙汰しています。最後にお逢いしたのはいつでしょう。たぶん2007北海道マラソンの打上げ時以来でしょうか。』 それから見慣れた後ろ姿を発見する。勤務先のSさんだ。毎年オープン5kmに参加している女性が心電図検査をするところをパチリ。

計測所


それから5週間前に熱く燃えた中島公園を散歩。私はこのSさんに5週間前いかにここが熱く燃えたか力説をする。今年の私はここを笑顔で駆け抜けたのだ。

中島公園1中島公園2


その後帰宅するSさんを地下鉄駅まで送って帰宅し夕食。今宵もまた休肝日という無粋で不慣れなことはせずいつもどおりに酎レモンをグビリ。前日の給水も万全だ。



『号砲前』


しっかりと朝食を摂取しこの大会では初めてとなる地下鉄での会場入り。真駒内駅から真駒内競技場への道すがら撮影した参加者の後ろ姿をご覧あれ。

人並み人並み2人並み3人並み4


下の2枚。数時間後にこのイヤらしいダラダラ上りに挑むんだよなぁ。

荷を解いてホッと一息つく。やれやれである。それから旧知の仲間が陣取る場所へ。GOさん、シーハイルさん、ひでさん、パパさん、tanさん、トン子さん、おおひろさんとご挨拶。おおひろさんは10km地点にいてくれるとのこと。仲間って良いな。

看板3会場1会場2売店


交流後しばしの別れを告げて別の場所へ。そこで着替えを済ませてエネルギー補給。梅干入りおにぎりを1個に素甘も1個。更にはアミノバイタルプロを1袋服用し、とどめにワセリンを内股と肩に塗り込んで万全の準備。スタート時刻の11時50分よりも30分早い11時20分に集合場所へ。右隣のレーンには鼻息荒い女性ランナーの姿が大勢。調整不足でウェイトオーバーの俺だが北海道最大の大会を心から楽しもう。両親も女房も所用があり沿道にはいてくれない今大会だが、現段階で最良のパフォーマンスを演じよう。

号砲一発。



『号砲後』


ロスタイムは15秒ほど。その後は毎度のこととはいえダッシュである。あの号砲と打上げ花火、そして他人の背中というものはそれまでの決意?を揺るがす何かがある。私は精一杯のダッシュをする。左折して公園と派出所とを右に見ながら下る。ボランティアの係員が大声で「左に寄って下さ~い」と叫んでいる。それまで最もセンターライン寄りを走ってきた私なので左に寄るのが叶わず反対側車線側ギリギリの走路を選ぶ。出走前に食した素甘が余計だったか胃袋が多少重たい。

大きな背中と力強い背中とが見えてきた。おまちゃさんとトン子さんだ。必死の思いで追い抜きざまこの2人に「ガンバ!」と声をかける。あの蒸し暑かった北海道マラソンとここはコースが被っているが気温が低く今日の方が遥かに走りやすい。軽く左折して中の島通りへ。この下りを利してペースアップする。体感としては4分10~20秒/程度か。毎年成人病検診を受ける病院の前を通過し環状線との交差点へ。ここには毎年両親が来てくれるのだが、今日は町内会の行事があってその姿は見えない。


5km地点通過:20分55秒(4分11秒/km)


幌平橋への上りが意外と応えるこの走路。橋上には応援が大勢。豊平川左岸通りを疾走しつつ今年もこんなことを考える。(先頭ランナーと今年はどこですれ違うのだろう・・・) 私がかつて参加した札幌マラソンでは先頭集団が南9条橋を渡ってしまっていたこともあれば南9条橋を渡り始める直前にすれ違ったこともあった。そして今年は中島公園入口付近だった。私がオーバーペース気味なのか先頭が遅いのか。先頭集団が遅いとは考えづらいので私が少々オーバーペース気味なのかもしれない。

第一給水ポイントは早くも紙コップが散乱している。それに足をとられることのないよう注意しながら私もコップに手をやる。極力コップを投げ捨てないよう心がけている私なのでダンボール箱を見つけてそこに放り込む。その先からは反対側車線に知り合いの姿が次々と現れる。順不同でaonoさん、北海道マラソンクラブのM井さん、GOさん、LEONさんetc。気が付かないだけで他にも相当数の走友がここ駅前通りを疾走しているのだ。

三越横の折り返し地点で三角錐の物体に軽くタッチするのは恒例行事。今度は南に向かって走り出す。後続ランナーに知り合いを探そうとするが、延々と続く人並みにめまいがしそうだったので真っ直ぐ前を向いて走る。中島公園交差点を左折するところでNAOJIさんの姿を沿道に見つけようとするが上手くいかない。南9条橋への上りで喘いでいるとマミックさんの姿が見えてきた。この方は2008北海道マラソンを参加or不参加で大いに迷っていた私を参加の方向へ大きく後押ししてくれた恩人である。感謝の意思表示と元気を分け与えていただくためにパチンとハイタッチを交わす。
南9条橋を渡り切り左折したところが10km地点。


10km地点通過:42分39秒。この5km:21分44秒。ジリ貧。


おおひろさんの姿がある。ここまでのハイペースが少々シンドくなってきていたので、思わず「キツいっす~」と声をかけてしまう。それまでとは異なりほとんど声援がかからなくなる豊平川河川敷へと入った。たった今、自分が渡ってきた南9条橋にも前方にも延々続くランナーの波。みんな一心不乱に真駒内競技場を目指しているのだ。俺も緊張の糸だけは切らさぬようにしなければ。

第二給水ポイントで水を手にして喉と首筋を潤す。喉の渇きが堪えてきているところだったので助かった。そこから先は橋をくぐることだけを楽しみに走り続ける。幌平橋~南19条大橋~南22条大橋~ミュンヘン大橋。この間いづみさん、やっさんから声援をいただく。そんな私をサラサラヘアーの高速ランナーが追い越していく。2日前に、というよりも前日未明までマイク争奪合戦をした(元祖)パパさんである。私とは比較にならないぐらいキャリアのある方だけに、(飲んで騒ぐ)時と(やるべき)時のメリハリをクッキリとつけられるらしい。脱帽である。


15km地点通過:1時間05分16秒。この5km:22分37秒。ジリ貧加速。


豊平川河川敷から堤防への上りがことのほか堪える。豊平川ラン&ウォーク・アコムマラソンに毎年参加していた頃は年に何度もこの坂を上ったものだが、今年は初めてで去年の北海道ロードレース以来。200m弱のこの上りが実にイヤらしいのだ。太陽の広場をグルッと1周して真駒内公園内へ。ゴールの真駒内競技場はすぐそこに見えているのに走路は別の方向へと導く。真駒内公園内時計回り地獄の始まりである。第四給水ポイントで水を手にするとそこからダラダラ上り開始。腕を振りアゴを引く。苦しいのは俺だけじゃない。みんな同じなのだ。

今度は急坂を駆け下りる。それが終わって平坦な走路へ至ると今度は上りにすら感じてしまうのだから、人間の感覚なんてアテにならないものだ。しかしジリ貧だった10km以降のレースにピリオドを打つべくラスト2kmは全力を尽くす。


20km地点通過:1時間28分05秒。この5km:22分49秒。上りがあったわりには健闘か。


荷を解いた場所の横を駆け抜け、真駒内競技場横のダラダラ上りを駆け上がる。自然の起伏を利用したコースだから仕方がないのだがこれが毎度のことながらシンドいのだ。ようやく競技場への入口へ。そこは急な下りなのでつんのめらないよう注意して。競技場へ入ると「○○!(本名)」と声がかかる。いち早くゴールしていたLEONさんだ。軽く手を振り呼応する。競技場内を半周して最後の直線へ。デジタルタイマーが時を刻んでいるのが見えるが一杯一杯の状態なのでタイム計算をすることは控えた。


(20km通過時点でチラッと時計に目をやったとき、1時間33分台ではいけそうだと感じたのだが結果はどんなだろう。ここ2年絶不調を囲っているハーフだけに今の段階では大満足だ。今年初戦の伊達ハーフマラソンは体調不良もあり1時間45分台という屈辱的なタイムだったことを考えたら今日のタイムで充分じゃないか。最悪タイムでハーフをスタートして大会自己セカンドベストでハーフをゴールできるのだから。)


ゴールゲートが見えてきた。腕を振り脚を前に出し最後のダッシュ。軽くガッツポーズをとってようやくゴール。


今年も札幌マラソンのコースは激烈だったが来年以降も参加し続けることだろう。そして来年は20km通過タイムをゴールタイムの目標にするのだ。



~5km:20分55秒。

5km~10km:42分39秒。(21分44秒)

10km~15km:1時間05分16秒。(22分37秒)

15km~20km:1時間28分05分。(22分49秒)

20km~フィニッシュ:1時間33分03秒。(4分58秒)



ゴール







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