Running&Climbing

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第15回ピパオイヘルシーロードレース

第15回ピパオイヘルシーロードレース


2006年9月23日(祝)



看板


『2年ぶり3度目の参加』


自宅から一般国道を利用しても1時間10分とちょっとで行ける美唄市で開催のピパオイヘルシーロードレース。2年前と3年前に続けて参加し、晴れ渡った空の下を思う存分走り抜けました。この大会は他のそれと異なり9月の第○日曜日の開催ではなく毎年9月23日秋分の日が開催日と決まっています。
7月に某走友会に入会した私はその翌日9月24日に開催される余市味覚マラソンハーフへ走友会の仲間と一緒に参加を決めていましたが、急遽この日に仕事が入ってしまい頓挫。そこでピパオイヘルシーロードレースへの参加を決めました。
8月25日が申込期限のこの大会。諸事情(金銭面)によりその最終日にようやく申込終了。8月27日の夏の大一番北海道マラソンを大会自己ベストタイムでフィニッシュした週の金曜日、9月1日に走友会の慰労会がありました。
するとそこでいただいたお誘いとは、
「9月23日に開催の長沼駅伝にチームとして参加するにあたり希望者を募集中。○○(本名)さん、この大会に出られないか?」
即座に返答。
「その日は前々(!)からピパオイヘルシーロードレースに申し込んでいるので参加できないんですよ(嘘も方便)」

人生いろいろとあるものですね。


当日は私の自宅まで女性走友のSさん(トライアスリート)に自家用車で来てもらい、私の車に乗り換えて美唄へ向かう段取りをしていました。約束の6時50分ジャスト、早起きで鳴らすSさん待ち合わせ場所に到着。挨拶もそこそこに出発。のんびりと国道12号線の支線である国道275号線を利用して美唄市総合体育館到着は8時05分。今日も特異日と呼んで良いぐらいの好天です。

美唄市体育館


大会本部。

大会本部


朝露に濡れた芝生を横切りさっそく木陰に陣を張ります。これらの車がサポートしてくれるので安心。

自衛隊車


キレイな体育館

体育館


の横に位置するフィニッシュ後のお楽しみはここ。地元の母さん達がこしらえる心尽くしの豚汁。それもうれしいことに食べ放題。

ジャンボ鍋


約30分後、サブスリーランナーのHさんが愛娘同伴で到着。Hさんも当初この大会に参加の予定でしたが、2週間前に故障をしてDNS。無念のことでしょう。そのしばらくあとにSさん到着。この方ご夫婦とも今日は同道する予定でしたが奥様が体調不良によりDNS。腹回りにたっぷりと付いた醜い脂肪以外これといった故障をしていない私は幸せ者です。楽走旭川のSさんご夫婦ともご挨拶。物静かなご主人と明朗な奥様。いつも素敵なご夫婦です。
大会本部横の引換え場所でナンバーカードを受け取り一息ついていると開会式が始まります。

開会式


ん!この後ろ姿は!?

鈴木宗男参議院議員


鈴木宗男参議院議員でした。今日は10kmに参加とのこと。元気な人です。

読み上げられた祝電は橋本聖子参議院議員からのもの。3年前に私が初参加したときは同議員もハーフに参加。折り返し地点後に「頑張って下さい」と声をかけていただいたことを鮮明に記憶しています。
祝電の内容は(・・・。本日は会場まで応援に駆けつけたいところではありますが第三子出産を控えているためそれは叶いませんでした) 元気な赤ちゃんを産んでほしいものです。
(その数日後に無事出産を終えたと新聞で報じられていました。おめでとうございます)

恒例で必要不可欠であるエネルギー補給開始。小型カステラ1本、上新粉でできた素甘、バナナ1本、アミノバリューをチビチビ。おにぎりは今回見送り。それでも私のこの食べっぷりを見たHさんは目が点。「ハーフぐらいでよくそれだけ食べられるねぇ。腹痛を起こさないの?」 はい、起こさないのです、不思議と。
今回女房に頼んでおいたエネルギーはバナナと3本入りの団子。しかし団子が見つからず前述の素甘を調達したそう。しかし旦那の大食をイヤというぐらい知っている女房はこれ1個では足りないと判断し、これを買ったというのです。

供物


まぁ、たしかに彼岸も近いからよいのだけれど・・・(笑)

シート上で軽くストレッチをして芝生でごく軽くアップ。ランシャツ内で腹回りの贅肉がユサユサ揺れています(涙) その距離わずか100m。私にアップは不要です。だからいつもスタートダッシュが利かないのでしょうが(汗)
10時ジャストに車いすの部がスタート。その10分後が我々の番。さすがにアップが足りないと判断し軽く走っていると旭川の高速ランナーAさん登場。エントリーをしたもののDNSが濃厚とブログに書かれていたので再会をあきらめていたのですが、急遽参加の運びとなったそう。スタート直後の一瞬と折り返し後にその軽やかな走りっぷりを私に見せてくれることでしょう。これは楽しみ。スタート地点に並ぶと歩道上には新篠津在住の懐かしい旧友Nさんの姿が。すっかりスレンダーな体躯のNさんですが今日は故障で参加見送りとのこと。今度は残念。悲喜交々の大会前ですね。
2km、3km親子ペア、5km、10km、ハーフが10時10分に同時スタートする今大会。子供たちが鼻息荒く最前列に位置取っています。2年前は長男もそうでした。スタート直後の混乱で転倒する子がいないと良いけれど。あの暑かった大一番から4週間。やっぱり大会っていいなぁ。今日の設定タイムは4分40秒/kmペースで1時間30分台後半。往路復路完全なる同一コースを楽しんで走りたい。

号砲一発。



『空知路を行く』


幸い転倒する子供は皆無。皆元気にダッシュしていきます。高速ランナーAさんの姿はあっという間に前方へと消えていきます。自分自身が転倒せぬよう、そしてさせぬよう周りに注意しつつペースを上げていきます。参加総数が少ない大会のため無意味なジグザグ走行は不要。ストレスのないスタートです。200m程先を右折。さっそく尿意発生。さっきトイレに行ったばっかりじゃないか(泣) 腹回りも腹の中も一杯。バナナは余計だったかも。
右折と左折を1度ずつ。燦燦と降り注ぐ日光が首筋に当たらぬよう帽子の向きを小まめに変えます。左右の畑は床屋に行った直後のようにキレイに刈取り済み。野焼きの香りも漂ってきます。2km・3km・5km参加者が徐々に折り返し始めます。距離表示が一切ないこの大会なので、その折り返し地点で時計に目をやりラップを推測するほかに手段がありません。
農家のおばあちゃんが懸命に応援してくれています。このおばあちゃんは3年前・一昨年と参加した時の見覚えがハッキリとあります。洞爺湖マラソン10km過ぎに毎年いてくれるおばあちゃん同様この大会の名物おばあちゃんです。俺、来年もこの大会に帰ってくるからおばあちゃんも達者でね。

ようやく給水ポイント発見。この大会は往復で使用できるこのポイントと折り返し直後にあるポイントの合計3ヶ所でしか給水できないのが唯一無二の難点です。私が参加する年は不思議と見事なまでに晴れ上がり気温も上昇する今大会なのでもう1ヶ所は給水ポイントを望みたいところ。赤い紙コップに入れられた真水を2杯手にして、1杯の3分の1をむせ返りつつ喉へ、残り1杯と3分の2を首筋と肩へかけ体温の上昇を防ぎます。その間も10分前にスタートした車いすでの参加者と次々すれ違います。


10km折り返し地点(5kmポイント)通過:23分02秒(4分36秒/km)


右折して今大会最長直線区間へ。左斜め後方から降り注ぐ陽光を避けるため、帽子のひさしを妙に中途半端な位置で固定します。普段の練習がほぼ5分30秒~6分/kmのLSDオンリーと言って良い私はスタート後3km程までは5分/kmを下回るラップが苦痛でしたがこの辺りまで至るとそれはどこ吹く風。レースで私が快調至極無理なく苦しまず走れるペースは4分30秒/km前後なのだとあらためて知らされました。

護岸か橋脚工事に勤しむ男性の姿が数名。彼等は何故か手にした仕事用らしきデジカメを我々に向けています。主催者側から委託された代理カメラマンなのでしょうか(まさかね)
我が走路と農道とが交差する地点には高校生スタッフが必ず配置されていて安心。軽トラックに乗った地元のオジサンたちからも声援がかかり手を挙げて反応します。気温上昇中。結構日に焼けるぞ、こりゃ。日焼け止めを塗ってくるべきだったとちょいと後悔。
長い直線(推定4km強)を終えて左折すると前方から先頭ランナーの姿が見えてきます。速い!先頭は市役所勤務の高速ランナー。2~3人後に高名な整形外科の先生。そして全体の6位でやってきたのが高速ランナーAさん。生意気言わせてもらうと、この方は決して力走型ではなくスムーズで水が流れるようなフォーム。しかし(だからと言うべきか)実に速い。憧れてしまうほどに。「Aさんガンバ~!」
その後も続々と現れる先行ランナーに目をやりつつ左折すると前方に2年ぶりとなる折り返し地点が見えてきました。トランシーバーを使って大会本部に通過ランナーのナンバーを伝えている様子。スタート地点で待機してくれているHさんにここの通過タイムと名前は本部付近でアナウンスされていたとあとで教えられました。


折り返し地点(約10.5km)通過:48分56秒。この約5.5kmのラップ:25分54秒(4分40秒/km)

撤収されたコーン2



『強い向かい風』


レース前の設定タイムとジャストですが、強い日差しによる後半の落ち込みを割り引くともう少しペースアップしたいところ。今度は後続ランナーたちの姿が次々現れます。奮闘と強い日差しで皆顔が真っ赤。しかしどの顔も充実した表情。やっぱり大会っていいなぁ。
2つ目の給水ポイントではコップを2つ手にしました。1つはすぐに喉へ、もう1つはしばらく手にしたまま走ります。同走者とそれを分け合いコップが空になったときスタッフの姿はとうに後方へ。ポイ捨てしてキレイな空知路を汚すのは忍びなく、私はそれを小さく折りたたんでランパンのお腹のところに挟みました。
いつも素敵な楽走旭川のSさんご夫婦とエールの交換。お2人とも頑張っておいでです。
右折して推定4km強の直線へ向かうところで旗を持って誘導するスタッフの姿発見。「すみません、これお願いします!」と紙コップを託します。気になるものが消えました。
今度は右前方から強い日差しが注がれます。ただでさえ参加人数が少ないハーフ。エントリー総数で130名、実際の出走者は110名ぐらいでしょうか。故に先月の北海道マラソンや翌週開催の札幌マラソンと比較して前を行くランナーの数が段違い。(敵は他人ではなく自分自身)の鉄則がこれほど求められる大会は他にないかもしれません。
最後方は女性ランナー。すぐあとを終末車が追いかけています。なんとか収容されずにゴールを目指して下さいと心の中で念じます。
右前方から強い日差し。左からは強い風。ここは我慢です。中年男性に追いつき追い越そうとするとゼーゼー荒い息のこの人は私の後方にピッタリ。この感じでは直に離れていくことでしょうが。護岸か橋脚工事の男性達はまだレース観戦中。そろそろ仕事に戻ってはいかがでしょう(笑)
ずーーーーーっと遠くに左折した先行ランナーの姿が見えてきました。こういうとき齢43にしていまだ裸眼で視力が1.5ある(遠視とも言う)自らをちょっぴり恨んだりして。しかし多少現れた雲で日差しが幾分遮られたので気力を振り絞ります。そしてようやく左折地点へ。


10km折り返し地点(残り5kmポイント)通過:1時間15分05秒。この約5.5kmのラップ:26分09秒(4分43秒/km) 100分切りは際どいところ。


3ヶ所目で最後の給水ゲット。喉よりも首筋を重点的に冷やします。向かい風が強烈。特に私は的がデカくそれをまともに受けてしまうので。モロに後方から注がれる日差しもやっぱり強い。この大会って単調なコース設定と声援がほとんど期待できないせいもありかなり過酷。これまたずーーーーーっと遠くに三角形の屋根、美唄市総合体育館が望めます。嗚呼早くあそこまで辿り着きたい。
さっきの農家のおばあちゃんはまだ応援し続けてくれていました。よく見ると小さな犬を胸に抱きながら。正直言って犬が苦手な私ですがこの犬はぬいぐるみの如く可愛らしかった。来年もきっとまた来るよ~。
交差点の真上で常に点滅している信号通過。初参加した3年前はここで右折してゴールへ向かうものだとばかり思っていて実はまだその先が右折地点だと気付きかなり凹んだものですが今年は違います。更にその先のT字路で右折することを知っているので緊張感を切らさぬよう注意します。
走路を右側に変えて1km先のT字路を右折。軽い下りのその先に3kmコース折り返し地点のコーンが見えてきました。スタッフが大声で「残り1,500mです!」咄嗟に時計に目をやると1時間32分とちょっとと記されていたと記憶しています。

撤収されたコーン1


一般と高校生スタッフに見送られて左折。この直線がまた妙に長いんだ。時折り後ろを振り返りながら懸命に走っていると信号があります。しかしそれはこちら側に向かって赤を示しています。(あれっ!どうなってるんだろう?)と訝しがりつつ近づいていくと一般車両をスタッフが制御していました。ホッ。

最後の左折。約300m先にフィニッシュ地点が望めます。懸命に走る私の耳に今年も「ナンバーカード1○○番。○○○○君。○○○-○○(所属団体名)」のアナウンスが聞こえてきました。今年7月に参加したピンネシリ登山マラソン同様、少人数大会ならではのうれしいサービス。遠くから双眼鏡で確認しつつアナウンスしているのでしょうね。
右側にいち早くフィニッシュしている高速ランナーAさん、左側には傍らのお嬢さんと一緒にHさんが声援を贈ってくれています。
(ありがたいありがたい。Aさんはフィニッシュ後相当時間が経っているだろうに。そしてHさんは豚汁でもうお腹が一杯だろうに(笑) よくぞ今まで待ってくれていたものだ。感謝)

ピッチはもう上がらないのでストライドを伸ばしラストスパート。苦しいところこそ腕を振り、懸命にダッシュ。そしてフィニッシュ。タイムは?


フィニッシュ地点:1時間38分29秒。この5kmのラップ:23分24秒(4分41秒/km)


今の体形ではこれで目一杯でしょう。満足しています。


~5km:23分02秒。

5km~約10.54km:48分56秒(25分54秒)

約10.54km~約16.1km:1時間15分05秒(26分09秒)

約16.1km~フィニッシュ:1時間38分29秒(23分24秒)

前半:48分56秒、後半:49分33秒。

後半の落ち込みを最小限度に抑え、ほぼイーブンペースに終始したのが収穫です。








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