Under the Baobab Tree

Under the Baobab Tree

2004.12.05
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カテゴリ: Uganda
昨日は、一挙にアクセス数が増えて驚きました。土曜日だったからでしょうか。これからも、不定期に更新していこうと思います。

私は、一応、英語でいうと「ドクター」という称号で呼ばれることができます。しかし、私の専門は社会学ですから、もちろん医療知識は、常識の範囲をでないわけです。まだ、学生だったある日、私の指導教官がこんな話をしてくれました。

『彼の友人で、とあるアフリカの村で「Dr.xxx」と自分の部屋の前に表札を掲げていた人がいたそうです。すると、だれか村人が病気になるたびに、彼の部屋のドアをノックしたそうです。でも、病人の手当てのできない人類学の「Dr.xxx」に村の人は首をかしげたということです。』

村の人は、この人類学者の「Dr.xxx」を医者だと思ったのですね。この話を聞いたときは、笑い話として聞いていたのですが、私の後の苦い経験を暗示するかのような話でした。

私がまだ、学生で、ウガンダのある村の寄宿舎のある小学校に居候をしていたときです。この学校は、カンパラから約1時間ほどはなれた、幹線道路からは30分ほど未舗装の赤土の道を入ったところにあります。公共の交通手段としては、パブリックタクシーあるいはマタトゥと呼ばれる乗り合いバスがあります。朝はカンパラに向けて、夜はカンパラからの便が通ります。それ以外の時間では、いつ通りかかるかわからない、ボダボダというバイクタクシーを待って、町まで行きます。今でも電気・水道などは通っていません。学校の近くの医療施設といえば、トレーディングセンターと呼ばれる定期市場の開かれるあたりに、簡易診療所がありました。

私は、そこにしばらくお世話になっていました。ある日、寄宿生が私の部屋にやってきて、「ババ(Baba: お姉さんという意味です。)、病気の子がいて、先生もどうして言いかわからないよ。」といいました。そして、様子を見に行ってみると、熱でうなされていました。夜のことだったので、街燈もない夜道を歩いてトレーディングセンターまで移動するのは躊躇されました。歩けば30分くらいのところです。学校には、電話も無かったので、そのときは、こっそり、万が一のためにと持っていた電池の少しだけ残った携帯電話で、知人に連絡をとり、応急処置の方法を聞きました。そして、手当てをすると、比較的すぐに熱も下がり、町から車で来てもらった別の知人に病院に連れて行ってもらいました。

このときは、友人の協力で事なきを得たわけですが、私は、ドクターと呼ばれるようになるために何年もの時間を費やして研究をしているにもかかわらず、子供の熱の手当てひとつ満足にできない。そんな自分を情けなく思いました。そして、今は、私にもできることというわけで、農村開発の分野で仕事をしているのですが。






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Last updated  2004.12.05 10:00:52
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