不妊治療の培養室から

不妊治療の培養室から

移植胚の選別(胚盤胞期)


胚盤胞は構造的に大きく変化するので、その評価は分裂期の胚とは異なります。採卵後5日目に胚盤胞まで発生している胚についてGardnerの分類を紹介します。この分類法では胞胚腔の占める割合、拡張(胞胚腔の拡張にともなって透明帯が薄くなる)、ハッチング(透明帯からの脱出)の程度により6段階(1から6)です。
さらに、内細胞塊、栄養外胚葉の細胞数により3段階(AからC)に評価しています。
A:密で細胞数が多い、B:疎で細胞数が数個である、C:細胞数は非常に少ない。Gardnerらは評価が3AA(胞胚腔が胚を完全に満たしている、内細胞塊・栄養外胚葉ともに密で細胞数が多い)以上である胚盤胞を移植した場合の妊娠率は60%以上だと報告しています。


  • ガードナーの胚盤胞.jpg

  • ガードナーの胚盤胞分類2.jpg


具体的には、以下のように胚の優劣をつけていくことになりますね。

  • 胚のグレード(胚盤胞)WEB.jpg


© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: