流離のプー日記

流離のプー日記

目の見えないパイロット



パイロットたちは通路を歩いていった。2人とも、濃いサングラスをかけていた。一人は盲導犬を引き連れて、もう一人は杖をコツコツ音立てて。

コックピットのドアが閉まり、エンジンが動き出す。

小型飛行機は、徐々にスピードを上げながら滑走路を走っていく。窓際の席に座っている乗客員は、異常を察知した。この飛行機は、滑走路の先にある海へとまっしぐらに向かっているのだ。

機内はパニック状態となる。悲鳴が飛び交う。と、まさにちょうどそのとき、機体が持ち上がり、飛行機は滑らかに上空へ飛び立っていった。乗客員たちは体の力を抜き、少しばかり気が抜けたような笑い声がおこった。

一方、コックピットでは、副パイロットがパイロットのほうを向き、「なあ、ボブ、」と話し掛けた。「いつの日か、乗客員の悲鳴が遅れて、オレたちみんな死んでしまうかもな。」


悲鳴が聞こえてから飛ぶのか・・( ´_ゝ`)


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