息子の生命力


欲しい欲しいと思っていて出来ないより、出来ないものだと思った方が気持ち的に楽、出来ない理由もわかっているから悩む必要もない、それでも良いって言ってくれた人と結婚できたんだから・・・

そんな風に考えていたので「妊娠」は思いがけない事でした。
病院で「おめでとう」と言われた時は「??」と実感がありませんでした。
流産しかけての出血だった事、それでもまだ大丈夫な事・・・
話を聞いていくうちに自分の顔が緩んでいくのがわかりました。
まだ安心は出来ない、薬を飲み自宅で絶対安静にするように・・・
そう言われていても不安以上に妊娠できた事が嬉しかった。
病院まで一緒に来て外で待っていた主人の顔を見るとより一層顔がニヤけた。
再々発か?と心配しながら来た診察。
私の顔を見て怪訝そうな主人の顔・・・
妊娠を伝えた時「はぁ?」と聞き返されましたが主人も元々子供好き、喜んでくれました。
予定日は12月2日。
でもまだ安心は出来ないので言われた通り・・・というかつわりもひどくポカりスエット以外ほとんど口にする事が出来ず、体重も数kg減り、ほとんど横になって過ごしていました。
辛かったけど妊娠がわかる前にしたことを思えば・・・
何をしたか・・・
出血の直前・・・弟の引越しの手伝いで我が家の車(ハイエース)を使うことになり京都まで車で移動、両親も一緒だった為人手が余ってしまい私達夫婦は弟のバイクを借り観光へ。
帰りも車で数時間・・・
その1週間後・・・弟が就職先の寮に引越しする為また車が必要に。
この時は両親も主人も都合が悪く私と弟の2人で荷物を運んだ。
結構力持ちの私は重たい物も平気で運んでいた・・・
その1週間後に「妊娠」発覚・・・
息子の生命力の強さ・・・これだけの悪条件の中でよく流産しなかったものだと感心してしまった。
なんとか流産する事もなく安定期に。
その後も順調との事で実家近くの病院から自宅のある市内の病院に替わり定期検診でも特別問題なく7ヶ月で「性別どっちか知りたい?」と聞かれましたが「生まれてからのお楽しみでいいです」と断わり・・・
でもなぜか男の子でしょう、と勝手に思い込んでいました。
主人は男の子ならもう名前は決めていましたし・・・
ただ、検診で性別のことを言われ、女の子だったら名前も考えていないではかわいそうだ、と私の中で候補は挙げておきました。
8ヶ月、30週1日、いつも通りの検診、「順調ですね」。
・・・・この時までは順調だったようです。


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