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フォッカーといえば・・・・
森博嗣(V)
Vシリーズ第1巻『黒猫のΔ』
森博嗣のVシリーズ、黒猫のデルタを読み終えました(やっとかよ)
S&Mと比べて魅力の無い作品と聞いてましたが、あくまでS&Mと比べての話・・・個人的には十分好きになれそうです(それでもやはり、S&Mシリーズを再読したくなるが)
瀬在丸紅子は、どこと無く真賀田博士のイメージがありますね、奇人にして(貴人の誤植に非ず)、天才、浮世離れした存在、主人公サイドよりラスボスのほうが似合っている気がする。
保呂草潤平は、イメージがある程度固まったところで、引っくり返されました・・・彼については、あまり触れないでおきます。
小鳥遊練無は、たぶん本作品で(今のところ)一番好きなキャラクターですね。ちょっと(かなり?)変人だけど、主要人物の中ではまともな部類に入ります。格闘技を習っていますが、彼と紅子はどっちが強いんでしょうか?(個人的には紅子だと思ってますが)
かなり頭もキレますね、むしろ彼が主人公なのではと思っています。
香具山紫子は性格的にかなり変・・・だけどこちらも常識人の範疇です。親がかなりお金持ちっぽい、バカっぽい言動をするものの、たまに鋭いことを言ってるので、一般的には頭イイハズ。
それにしても、紅子も紫子も変な名前だ・・・黒子とか緑子とか出てこんのかなぁ?
犯人は中盤あたりで予想がつきました・・・ただ、前にVシリーズの他の巻をチラミしたときに、」登場人物のところに‘彼’の名前が載っているのを、確認していたので、かなり迷いましたが。
Vシリーズのラスボスは彼なんでしょうかネェ?
最後に・・・
へっくんの名前って出てくるんでしょうか?(すごく知りたい)
瀬在丸平蔵とか(似合わんっっ)、平次とか、ヘキサゴンとか?(ありえないけど)
っつーかプリンキピアを読んでますよ、俺だって半分くらいしか読んでないのに(さらにその半分すら理解できなかった)、読んだ限りでは書いた本人(ニュートン)にすらよく分からない代物だとか書いてましたが・・・へっくん何歳だっけ?
天才の子は天才・・・真賀田博士のパターンとは違いますね。
父親の遺伝子は入ってませんな(今のところ、林のイメージは悪いです)。
ネタバレに気を使うとあまり書けないなぁ(それでもバレバレ)
2巻飛び抜かしたけど、Vシリーズ第3巻『月と幽咽のデバイス』
フーダニットもワイダニットも関係ない、重要なのはハウだ。
殺人のトリックにおいて、意図的でないもの―――――――偶然のいたずらか、犯人の気まぐれかは知らんが―――――――そういった不確定要素が入り込んだとき、常識を念頭において、考えるものは足元を救われる。
今回も見事に翻弄される警察達・・・やはり、林の評価は変わらない・・・情けネェ。
今回初お目見え(2巻を未読なので)の祖父江七夏はなんと言うか、実に男前な女だ(誤植じゃない)
頼りがいがあるというか、出来る女の見本みたいな?
七夏といい、紅子といい、何故アレほどまでに林に執着するのか?まだまだ林のカッコよさが理解できないです。
トリックとしてはダイナミックで、非常に好みです。
被害者の死に様も、周りに建物の無い草原で墜落死したみたいに、かなり不自然極まりないもので、殺人現場である屋敷で噂される狼男の存在が浮き彫りにされるようなファンタジーな状況・・・
犯罪の片棒を担いだのは『月』、『火』、『白』の漢字に由来する生き物・・・ついでに『北極』にあって『南極』にない、『手』にはあって『足』にはない・・・みたいな?
詳しくは知らんが、あんな生物を日本で飼っていいのだろうか?ワニとか、ヘビは飼えるんだっけ?
今回の一押しは、練無くんのアクションシーンと、へっくんと紅子の会話・・・いやぁ~頭いいよなあの親子、あ~ゆ~会話大好きです。
音、光・・・なにやらマニアックな(といっても、さほど深い内容でもないが)物理な話題が、紅子の口から語られ、それだけで結構、満足した。
機千瑛・・・林の登場にスネまくり、普段威厳のある執事っプリを見せているために、そのギャップがおかしい。
森川君・・・2巻から出てるのかは知らんが、人間味の薄い淡白な性格で、犀川先生を彷彿させます、再登場希望。
実際に用いられたトリック(トリックといえるかは疑問だが)よりも、練無君の推理のほうが面白かった・・・Vシリーズも結構、気に入ってきたな。
今回のタイトル『月と幽咽のデバイス』ってなんか意味が隠されてるんですかね?(幽咽なんて普通に使わんし)私は頭が悪いのでぜんぜん分かりませんでしたが・・・誰か知りません?(意味が無いとは思えないのだけど)
Vシリーズ第4巻『夢で遭いましょう』
始めは白い、白いはナプキン―――――――――――
ナプキンは四角、四角はテレビ――――――――――
テレビは光る、光るは雷―――――――――――――
雷は怖い、怖いはお化け―――――――――――――
お化けは消える、消えるは炎―――――――――――
炎は赤い、赤いはワイン―――――――――――――
ワインは香る、香るは香水――――――――――――
香水はつける、つけるは理屈―――――――――――
理屈は言葉、言葉は尽きる――――――――――――
尽きれば終り、終りは黒い――――――――――――
こういう言葉遊びって、どこかホラー染みた気持ち悪さを感じるなぁ~マザーグースみたいなイメージ・・・ま、とにかく『夢、出会い、魔性』をようやく読み終えました。
目次の意味づけは分からなかった(意味あるのか不明)けど、何か懐かしい気がした・・・連想ゲームってセンスを問われる遊びだから、あまり得意じゃなかったんですよ。
さて、今回は練無、紅子、紫子の三人が女子大生としてクイズ番組にデビューし、3人の内で唯一真っ当(?)な女子大生である紫子さんを差し置いて、練無&紅子アイドルデビューしちゃいそうな勢いです。
やはりこの二人、華がある・・・っつーかどちらも、朝起きてからの仕度に1時間以上かけてるし、お洒落や立ち振る舞いに対する気合が違いますネェ。
今回の犯人は完全に読み違えた・・・意外すぎる犯人、異常すぎる動機・・・何と言う恐ろしい想像、いや妄執と言うべきか?
世の中いろんな人間がいるが、これ程恐ろしいヤツはいないだろうって思考です・・・何も無いから、何かを求める・・・まさに人の皮を“かぶる”という、この行為が想像を絶する。
因みに犯人は最後に紅子さんが指摘したあの人だと思っていました・・・なにしろ出会った場所や、保呂草の態度からなんとなく秘密に気づいていたし、キャラクターとか話しの行き違い、練無が男だと知っていることも、アリバイが無いことも、何もかも怪しいことこの上ないんですもん・・・ああ、もう引っかかった。
実際に起きる事件では綿密に計画を立てて、トリックを用意して、殺人を犯すなんてケースは、衝動的に殺しちゃうケースと比べて少ないと思う。(この巻での殺人は特殊すぎるが)
だから、トリックにばかり固執しちゃうと、案外とんでもない見落としをしますね。
トリックと言うより偶然の一致が近い、こういう体当たり的な犯人って怖くね?簡単な足し算引き算が出来ない人種というか、『今を生きる』という言葉を最悪な形にしたら、こうなるのかな?ってくらい後先を考えないやつ。
同じ“かぶる”行為でも、鴉の濡れ場島の某天才みたいに完璧にやるのは好みですが、フツーの人間がやると、ただの妄想狂だな。
練無はモチロンのこと、紅子も強い・・・機知瑛が教えているんでしょうか?
今回はへっ君も機知瑛も出番なし(へっ君好きなのに)、次は鯨統一郎を読もうと思っていたけど、またVシリーズを読もうか考慮中。
以上、禁煙26日目。
Vシリーズ第5巻『魔剣天翔』
今回はかなりアクションに満ちた密室状況だった・・・囚人観客が見守る、小型飛行機を使ったアクロバティック・ショー・・・その遊戯の最中に、演目の最中に堂々と行われた殺人事件・・・
飛行機のパイロットが胸を撃たれて死んだ、殺せた人間は一緒に飛行機の前座席に登場していた女性記者しかいない・・・しかし、銃弾は後部座席で運転していたハズの男の後ろから撃たれたものだった・・・
順列組み合わせ・・・こーゆーパズルみたいなトリック好きですよ!おもしれぇ~~~~っっ(っつーか、その可能性を検討しなかった自分にある意味ショック)
今回も紅子さんが、いい味出してます・・・本事件とは全く関係ないところで無駄に密室を作って見せたり、サービス満点です!!
久し振りに林警部が出てきたワケですが・・・やっぱり紅子さんって好きなんでしょうねぇ・・・個人的にはこの二人に振り回される祖父江七夏がよかったかも♪警察でべに子に来てもらう必要が生じたときの紅子の要求
『あなた(七夏)が1人で迎えに来て、きちんとお願いしたら言ってあげる』
冗談じゃないと突っぱねる七夏に、迎えにいけよと非常な林・・・最終的には『僕が行こうか?』と言う脅し文句に、半泣き切れ気味で迎えに行く七夏・・・愛されてますね林(私は未だ彼にいい印象を持っていないけど)
練無の憧れの先輩現る・・・その登場により精神的に揺さぶられる紫子さん(今後の展開が楽しみ)、相変わらず1人、裏で暗躍しまくる保呂草、小学生にしておくのが勿体無いほどの天才児へっ君(そういや、未だ名前シラネェ)、名前の無い本物の天才(なんか鴉の濡れ場島にいそうなカンジ)・・・ああ、キャラクターが実に素敵です。
前から出てきていたとは思うが、祖父江七夏の部下、立松がおもしろい・・・なんでこんなに空気が読めないんだろうと、首を捻りなるような無神経さで、余計な一言をふんだんにバラ巻き、七夏に鉄拳を喰らう怒つき漫才が、本作の至る所で展開されてて、実に笑えた・・・頭は悪くなさそうなのに、絶対出世できないタイプだ(笑)
しかし、いつもながら保呂草と紅子の暗黙の了解が怖い・・・っつーかやはりこの二人切れ者ですよね・・・
Vシリーズ第7巻『恋恋蓮歩の演習』
いやぁ~長かった・・・今週は全然纏まった時間が取れなかったものだから、本を読むペースが遅遅としていて、中途半端に推理を展開しながら読んでいた。(まぁ正解とはズレてましたが)
流石は森博嗣、終りの終りを用意して、さらにその裏が存在する・・・紅子さんと保呂草は切れ者同士、いつでも通じ合っている(と言うより、この二人の思考が他者と比べて、上位領域を持っていると言うべきか)
練無も頭いいのだけど、この二人と比べると、思考が真っ直ぐ過ぎるかも・・・
それにしても今回の事件・・・最初に大笛が出てきたとき、紅子が気に入っていたし、思考のチャンネルが同じって言うし・・・ってきり真賀田博士かと思っちゃいましたよ(Vシリーズに出てくると聞いたもので)
四季のファンとしては、どの段階で出てくるのか期待が高まるばかり・・・ラスボスは四季か秋葉(秋月だったけ?←記憶曖昧)と予想・・・
本読んでいる時間が開いたので、結構考えたりしてみたんですが・・・始め、大笛を真賀田四季だと思っていた頃、羽村の存在が架空のものであると考えました・・・後に、彼女があの才媛じゃないと気づき、羽村が実際に存在するものとして秋葉だと予想(あくまでラスボスと思っているので、どこかでまた出てくるかなぁ~と)
・・・ま、違いましたけど
今回は前話、魔剣天翔を伏線として、関根画伯の作品が絡んでくる・・・空中遊泳の次は、豪華客船・・・そして、瀬在丸紅子の中心の1人(名古屋弁?のキツイ筋肉達磨)が登場、彼女を慕う元部下たちが、各地に潜伏しているとか何とか・・・林の命もコレまでか?
今回も七夏登場・・・やっぱ好きだな、彼女・・・いつもはすごく男前なのに、紅子が船に乗っていると知ると、途端に半泣き、終いにゃ林に電話をかける・・・と言うか、紅子情報を聞いた後の林、態度豹変しすぎ・・・泣きたくなる気持ちも分からなくも無いか・・・
今回の話では、いろいろな人間の様々な思惑が、複雑に絡み合って、一同に介したってカンジで、凄く面白かった・・・あの人も、この人もと、誰もが何かしらの繋がりを持っていて、紹介されるたびに驚き、なにより一番計算外だったのは、保呂草ではなかろうかと・・・
今回の貧乏くじは七夏ですね、もう最後の最後までやられてますもん!!
そして、他人には『あの女性はあれで抜けてるところがあるから、僕がフォローしてやらないと』と、いいこと言っておきながら、仕事中に爆睡する立松・・・やはりコイツはお笑い担当だ。
海上での人間および絵の損失・・・フツーの密室もモチロン好きだが、こ~ゆ~海上の船や陸の孤島みたいなダイナミックな密室状況って好きですね(フツーは少ない人数で広い限られた空間・・・がセオリーで、今回のは状況が大分異なりますが)
前回のフォローと言うか、前回の事件で練無の日常が変わった事から始まったのが良かった・・・やはり、魔剣天翔の事件は結構堪えたみたい。
Vシリーズ第8巻『捩れ屋敷の利鈍』
あっという間だったが、今回の話は昨日も書いた通り、実に懐かしいメンバの登場となった。
西之園萌絵、国枝桃子・・・ただし、犀川先生は電話だけの短い登場である。
短い登場であるが、やはり犀川はキレるキレる、萌絵から事情を聞かされて、総長にいつもどおり寝起きの悪そうな対応をしつつ、真の回答に行き着く。
そもそも犀川先生、今回の事件に全く関与していないくせに、メビウスの密室、小屋の密室、消えたエンゼル・マヌーヴァの行方・・・萌絵も最後まで気づけなかった、保呂草のとった行動まで読みきっていました・・・役者が違うなぁ、ホント。
久し振りの萌絵は実に魅力的だったが、国枝桃子も相変わらずだった・・・と言うか、改めて彼女の頭脳レベルも思い知らされた。ほとんどしゃべらない癖に、いったん口を開くと、キレのある言葉が飛び出す・・・淡々とした口調で、いつでも必要最低限の事しか話さず、不合理なことは一切しない、人生の無駄な部分を省いたらこんな形になりました・・・そんなキャラクタですね。
殺人事件が起きて子供が『おじいちゃんは死んだの?』と聞いたとき、全員が沈黙し、国枝だけが『そうだよ』と簡潔に答える。子供が『こんにちは』と挨拶しても、にこりともせず『こんばんはだろ』・・・何かもうカッコエエですよ、この女性。
S&Mシリーズの最終巻の続きらしく、犀川の研究室は止めて、私大の助教授になっている(・・・まぁ、元々助手って器でもないし)
今の犀川研究室の助手は不在なのか浜中なのか・・・いずれにせよ、No2は西之園萌絵だな。
今回の密室に関しては、ヒントはコンクリート・・・それほど大した密室ではなかった。ただし、メビウスの部屋に関しては、知恵の輪をとくように少々ややこしくはあったかも・・・ロジック回路じみていて実に楽しかったけど。
それにしても、この話で保呂草の行動が凄く気に食わない・・・相手が萌絵たちでさえなければ気にしなかったのだが、全くもって度し難い。
なまじ萌絵がキレ過ぎるので、保呂草もさぞ計算外だったことだろう・・・事あるごとに紅子と印象を重ね、その彼女を敵に回さなければならない事に、実にマイッテイタカンジだ。(だからと言って躊躇する殊勝なキャラでもないが)
すべてを終えて、紅子の忠告を聞いた今、二度と彼女に会うこともないだろう・・・残念だけど、ちょくちょく登場させるには強すぎるキャラクタだしね。
最後に紅子が漏らした情報によると、萌絵と紅子には何らかの直接的な繋がりがあるらしい・・・S&MとVを繋ぐ謎は、登場人物の人間関係に関するものなのか?・・・ああ、余計に分からなくなった・・・10巻を読み終わった頃には解けるかなぁ
Vシリーズ第9巻『朽ちる散る落ちる』
反則やんっこんなトリック・・・と、言いたいところだが、中々に楽しめた。
遠心力を使った公式・・・大学時代うんざりするほど見てきたが、かなり好きな公式なのも確かF=ma=mrwの二乗・・・実にシンプルな式だよねぇ、もともとは力学が好きになったので物理専攻したんだし、こういう話が出てくるとニヤケテしまう(汗)
今回の死体はダイナミックな死に様だった・・・その裏で起きた宇宙船の、乗組員皆殺し事件・・・どんな宇宙密室状況だよと思っていたけど・・・おっ大人の事情かぁああああっっ・・・いろいろ考えてはいたのだが、とんだ方向違いの結論だった。
まぁ・・・こーゆーのもアリなのかなぁ(汗)
背景から考えても、こういう状況は有り得る話だと思う・・・そこはまぁ、納得できるんだけど、ちぃとばっかし期待外れっだったかも。
さて、今回遂にイニシャルの明らかになったへっくん(S・S)。
でもその後名前のヒントゼロ、へっくんの林に関する感情らしきものの一端が垣間見えたが、それすらホンの一瞬の出来事・・・へっくん・・・相変わらず謎の少年だ(個人的には出番をもっと増やして欲しいんだけど)
大体、次巻が最終巻じゃん、へっくんの名前ホントに分かるのかぁ?
今回の見所は、初めて取り乱した紅子さん、何だかんだ言って一児の母ですね・・・そしてそんな紅子を林が気遣うことに、嫉妬する七夏が良かった。
嫌な考えを起こし、それに気づき、軽く自己嫌悪する・・・なんつーか、すごく人間らしい女性だよホント。
紅子の場合は常に第三者的な自分を、自覚して行動している節があるので、取り乱すのは相当めずらしい光景だ・・・まぁ、あの犀川先生ですら焦ることくらいあるしね。
だからと言って、森川素直と真賀田四季博士が取り乱す光景は想像不可能・・・四季シリーズでは四季博士の過去が書かれているんですよね・・・昔は人間らしかったのか?(有限と微笑のパンでは想像を絶するハシャギっぷりだったけど)
纐纈のじいさんに、土井博士そして小田原先生と、ビップなじいさん連中の繋がりが明らかになった・・・VシリーズはS&Mシリーズ以上に各話が続いているカンジだな。
1巻の黒猫のΔ、7巻の6人の超音波科学者、9巻の朽ちる散る落ちる、短編集で地球儀のスライスが一つの関係で結ばれ、5巻の魔剣天翔、6巻の恋恋蓮歩の演習、8巻の捩れ屋敷の利鈍もまた一繋がり・・・そういや2巻の人形式モナリザ見てないな・・・森川君、登場するたびに好きになります、淡白なのに、インパクトが無いのに、なんて個性的なキャラなんだっっ!?
今更だけど、根来機知瑛・・・つっ強すぎでっせ、圧倒的に強い。
練無も強いと思っていたけど、強敵はゴロゴロしているし(そしてその強敵を倒しまくる機知瑛)
練無と言えば、今回は纐纈苑子が登場・・・そっくりさんが出てくることで、面白いハプニングが何回か・・・その騒動が凄く面白かった。
さて、いよいよ次の『赤緑黒白』をもって、このシリーズも終わる・・・謎解けるかなぁ?
Vシリーズ最終巻(10巻)『赤緑黒白』
ぐわぁあああああああああああああああああっっわから~~~~~~~~~~~~~~~~んんんっっっ!!!
何故だ!?何がどうなっているの分からないっっ
佐織宗氏が3年前に出会った6歳くらいの少女、秋野秀和が1年と少し前に会った7~8歳の女の子・・・そして今回紅子と退治したのも、すべて同一のモノ。
1宗教の開祖にして、真理を教えてくれたと謂わしめる、彼女の命なら絶対服従とまで言わせる、あの少女は・・・どう考えても真賀田四季・・・でも・・・
四季博士よりも年下の萌絵が、大学院生になって保呂草は出会った・・・そのときは、時系列が同じ・・・S&MシリーズとVシリーズは時間的な背景が並びうるものだと思っていたのだが・・・8巻のストーリーは、もっと、ずっと後の話なのだろうか?
いや、それにしても、少女は始め兄と二人できたと言い、その後少女の兄を名乗る少女が現れた・・・コレって、真賀田四季の中の人格の一つなのか?・・・栗本其志雄は確かに四季の人格の一つだ、他には・・・佐々木栖麻に真賀田道流・・・他は忘れてしまったけど・・・
確かに四季が9歳くらいのときに起きた話なら、納得できる・・・何しろ、事件が起きて、あの島に交流されるのは15歳のときだった・・・ので、この当時は自由に歩き回っていてもおかしくないし、何よりアレほどの存在がほいほい出てくるハズも無い。
真賀田四季に並びうるのは、真賀田四季だけだ。
この当時のキャラクタの年齢設定で、紅子は30歳、しこさんと練無は22歳(だっけ?)、保呂草は・・・んーーー27,8だったかな(適当)、へっくんは中学前の12歳、真賀田四季(としか思えない)少女は9歳として・・・
真賀田四季が交流されるきっかけとなった事件が起きるのは、およそ6年後・・・『すべてがFになる』は、四季博士が紅子と同じくらいの歳のときだから・・・21、2年後ってところかな?そのときの萌絵の年齢は大学の1年生・・・18歳くらいか(あるいは19か)・・・大学院生になるなら、さらに4年の月日を加算して、およそ25年後・・・現在28歳くらいとして、その頃の保呂草は・・・53歳くらいか?
保呂草の年齢は適当だけど、20台の後半だったような記述は記憶にあるし・・・8巻の内容が、50台の保呂草と、20前半の萌絵との話だと考えると・・・・・・・・・・・・・・・・・
『すべてがFになる』のときに、へっくんは・・・33、4歳
結局、へっくんの名前は分からなかったが、イニシャルからSの付く名前と分かるし、その上でへっくんっていうのなら・・・・・・・創平って名前も有りかと思うんですが、いかがでしょう?
仮にこの考えで行くと、創平には妹の世津子がいるので、この後、紅子が長女を産むことに・・・さらには、性が犀川なので、犀川という男と結婚した可能性も(・・・想像できないが)
これは・・・正解なのか?ただの私の妄想か?
30歳の紅子と合ったのが、9歳の四季博士なら、四季シリーズ『春』に答えが垣間見えるのかもしれない・・・へっくんとこの少女、合わせてみたかったけど・・・仮にへっくんが、犀川創平だとすれば20年近くの時を置いて、出会うことになるんだろうか・・・
自分で書いておきながら、イマイチ答えに地震が持てない・・・ううっ早く四季シリーズが読みたい・・・というか、今回の少女の登場で完全に火が点きましたって・・・でも、QEDは読まんとなぁ・・・
感想
さて、今回の話・・・実にシンプルな動機で殺人が行われている、ホントに1巻の秋野秀和の事件を彷彿とさせる・・・常識的な人間はもっともらしい理由がないと、殺人を許容できないだろう。
むろん、理由があるからといって殺人を受け入れる人間はいないだろうが、少なくとも理解できる範囲に動機があれば安心できる――――ああ、アイツはああいう事情で殺されたんだ、気をつけよう――――と、殺したいから殺したなどというシンプルな動機を認めると、とてもじゃないが安心して生活できない。
今回は立松君が撃たれちゃいました・・・あの場での七夏とのやり取りは、彼の最大の見せ場じゃなかったのかと・・・七夏、完全に頭にきてましたね(もう、犯人撃ち殺すいきおい)、まぁでも立松に脈はアリマセンネ(別に心臓が止まったという意味ではない)
踊る大走査線の最終回の時の真下(ユースケ・サンタマリア)を思い出した・・・ま、こんなもんだろう。しかし、ドサクサに紛れて、懲りずに七夏さんと言っていたのは流石だ。
しこさん・・・分かっちゃいたけど、報われない・・・練無に当り散らし、紅子に当り散らし、見ていて痛々しい、立ち直って欲しいものだ。
まぁ・・・保呂草はどうしようもない男だから、それこそどうしようもない・・・各務亜樹良が一番相性良さそうですね(あくまでビジネスライクな付き合いだろうけど)
少女のシーンを省いて、一番良かったシーンは、紅子と秋野の対話シーン・・・最後の紅子が、秋野に触れるところが実に良かった・・・なんか映画のワンシーンってカンジ。
今回は相手が相手だけに、かなり紅子も出張ってきていて、遂には七夏もキレだす始末・・・でも、しょうがないじゃん、他の面子じゃ役者不足なんだから。
目立たないように心掛け、実に有能・・・秋野の言っていた人間像と完全に一致する・・・というか、吉良ヨシカゲを彷彿とさせる・・・常に目立たず、人を殺すことのリスクを思えば、良くも悪くも目立たない道を選ぶのは有効だ。
最後の白のトリックはなかなか・・・っていうか、思いつきもしなかった。
色の法則・・・くそっ気づかなかった・・・毎日扱っているのに(涙)
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