男一匹!イギリス・シングルファーザー奮闘記。

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akisamrai

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August 12, 2006
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カテゴリ: 今日この頃
そのおっちゃんは、すごく人懐こい笑顔を私に向けると間髪を入れずに
「やあ、君は日本人かい?」
と私に話しかけました。
「ええそうです、それからこのチビが息子のAkiraです。」
と返すと、モニークの父親フィルがこちらに歩み寄って
「Akiうちの親父だ、先日ジンバブエからやってきたんだよ。」
と言われわたしもようやくこの陽気なおっちゃんがモニークのおじいちゃんであることが分かりました。
するとこのおじいちゃんは少し微笑み直すと、ゆるやかに語り始めました。

「君のような若い日本人を目の前にすると、30年前の記憶が昨日の事のように想い出されよ!」
わたしも何のことかピンと来ずにポカーンとしていると、モニークのおじいちゃんは話を続けました。
「実はね、わたしは1970年代の半ばから、80年代の前半まで南アフリカの日系企業JVCで働いていたんだよ。」
えっ、と少し驚いた私の顔を見て嬉しそうに彼は話し続けました。

「当時南アフリカには本当に大きな立派なJVCの支社があった、わしはそこで現地のエンジニアとして働いていたんだがそこにただ一人だけ日本人エンジニアで駐在員のNasuさんという人がいたんだ。若いエンジニアだった。
今でこそ、多少はましにはなったが当時の南アフリカは毎日当然のごとく数回の停電が起こった、そう電気や水源のインフラがまだまだ完全に整備されていなかったんだよ。そんな時に現地のエンジニアは、あーまた停電だとあくびしながら回復するのを待つんだがNasuさんだけはせくせくと仕事をしていて皆目を丸くした。ある時わしがヨーロッパから来た客にプレゼンするためプロジェクターを用意していたんだが悪い事に壊れていたんだ、プレゼンは40分後こりゃダメかとひきっつていたわしのそばをNasuさんが通り過ぎ何も言わずにプロジェクターをいじくり始めるとものの10分ほどで直してしまった。
ホッとしたわしがお礼を言おうとすると、彼はいたずらっぽくニヤッと笑ってもう壊さないでくださいといって部屋を出て行った。彼は本当に優秀なエンジニアだったけどわしらにもいつも礼儀正しくて、尊重してくれた。
ある時かれのお母さんがはるばる日本から来ると言う事でわしら現地のスタッフが日ごろのお礼に何かしたいというとNasuさんは、お母さんにおいしいステーキを食べさせてやりたいと言ったんだ、それでわしら現地スタッフで街で一番おいしいレストランへ2人を招待したんだ、そしたら彼のお母さんはあまりの肉の大きさにびっくりして、こんなに大きなおいしい肉が食べられたら私はいつ死んでもいいなんていうものだから皆で大笑いしたよ!」

それからもこのモニークのおじいちゃんから、日本へ1度出張へ行ったときの楽しかった出来事や、ちょっとシャイだけど親切な日本人に感動した話などを聞かされるうちになぜ今日この家族だけのパティーに私と息子が呼んでもらったのかということが理解できました。
きっとこの家族がまだ南アフリカに住んでいた頃、このNasuさんという日本人のおかげでこの家庭では日本人に対して本当に好意的に受け入れられていたのでしょう。
そしてその息子のフィルが英国に移り娘のモニークのクラスメートに日本の血を引く子がいて、その父親と意気投合した。
きっと彼はそれを自分の父親であるこのおじいちゃんに見せたかったのではないのかなと想うと。
30年前に遠いアフリカの地で日本人として現地の人々に愛されたNasuさんの恩恵を今日受けているのだろうと想うと、嬉しくて感動しました。
そしてこりゃ海外に住む1人の日本人として素直に見習いたいと想いました。

本当にこころ温まる楽しいバービーでした。

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Last updated  August 22, 2006 05:48:15 AM
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同じ日本人として  
佐倉咲  さん
30年後に、誰かに語られるような ささやかに「一隅を照らす」暮らしをしたいですね。Nasuさんのように。すてきなお話をありがとう。 (August 13, 2006 12:24:10 AM)

Re:同じ日本人として(08/12)  
akisamrai  さん
佐倉咲さん
>30年後に、誰かに語られるような ささやかに「一隅を照らす」暮らしをしたいですね。Nasuさんのように。すてきなお話をありがとう。
-----

予想もしていなかったところでこういった話を聞くと1日本人としてとても嬉しかったですね。
私の住む地域には日本人はとても少ないですし、彼らは私などを見て日本人のイメージを作るのでしょうから下手な事はできななといつも想います。
(August 14, 2006 05:46:55 PM)

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