bishamonの冒険

bishamonの冒険

H18主張発表福島県大会・原稿


(2006/05/10)

■無断転載を禁じます。




 みなさん、こんにちは。私は会津地区を代表してまいりました、○○○商工会青年部の○○○○と申します。私の事業は○○○○○です。この場をお借りしまして、普段私が考えている青年部活動と地域振興・まちづくりについて述べさせていただきます。

 私は、先月31歳になりました。24歳の春に実家に戻り、間もなくして青年部に入部しました。
 以来7年、青年部活動を通じて、そして自分の仕事を通じて、今私が信念としているのは、人材の育成なくして地域振興はありえない、ということです。そして、人材の育成とは点としての活動であり、地域振興はその点が集まった形での面での活動、といった関係にあると思います。

皆さんは、青年部における人材の育成、というと、具体的にはどのような事だとお考えでしょうか?
 私は、事業家としての商工会青年部員の人材育成とは、次の3つの事、と考えています。
一つ目は、地域のことを憂い、魅力的で強い精神力を持つ人間性を備えること、
二つ目が、自己の事業に関わる分野の高い技術力を備えること、
三つ目が、自己の事業に関わる分野のみならず、社会や経営全般に関わる広い範囲の、深い知識を備える事、この3つと考えています。

 この3つを備えることは、おそらく理想的な事業家の姿であり、青年部員に限らず、人間は皆不完全な生き物ですから、これが簡単に備われば、誰も苦労しないよ、ということになります。私も恥ずかしながら、この3つ全てに遠く及ばないところにおります。
 しかしながら、日々、努力を積み重ね、少しでも近づけるようにしていかなければならないと思います。青年部員という一つ一つの点が、個人レベルでの自己研鑽に勤め、そして集い、連携することで、地域振興という大きな規模、広い面となって良い結果をもたらす、と思います。

 私は、ある時、知り合いの方から非常に心に残る言葉をいただきました。それは、
「動くと働くは違うよ。」という言葉です。動くと働く、漢字にすれば人偏がつくか着かないかの違いです。その方が仰るには、「動くとはコストを高めてしまう事、働くとは付加価値を高める事だよ。」と。私はその言葉をいただくまで、家業に着いてから、自分なりに必死に働いてきたつもりでしたが、あまり働いていなかった事を痛感しました。

我々のような中小零細企業においては、一日の仕事のうち、大半が動く仕事をされていると思います。自分ではなくとも誰かができる、人でなくとも機械ができる、単純な労働の繰り返し、または日常的な業務の繰り返し。私も一日のほとんどが単純な肉体労働の繰り返しです。
その方がおっしゃるには、それは仕方の無い事だと。しかし、時間を見つけて、その夜にでも、あるいは早朝にでも働きなさい、と。
付加価値が高まるよう、つまり、コストを削減するにはどうすれば良いか、販売量があがるにはどうすればよいか、価格が高くても売れるようにはどうすれば良いか、もっと楽をして早く作業を終えるにはどうすれば良いか、品質を高めるにはどうすればよいか。知恵を絞れ、情報を集めよ、と。
その為に必要な知識や技術を習得し、問題を克服し、実現せよ。と。それが本当の意味での、働くということであり、世に言う、イノベーション、経営革新ですよと。そして、それには努力が必要だよ、しかし歯を食いしばって日々努力せねばならない、と。

 私も、朝は6時ごろから、夜は8時9時があたりまえ、12時をすぎる事も珍しくないなか、働く為の時間、毎日たった一時間だけでもそのような時間を取ろう、と、頭では思っているのですが、これがなかなか難しいです。自分に妥協し、疲れて、眠ってしまうことも多いです。しかし、自分と地域の未来をみつめ、不断の努力を続けられる経営者、専門的な高い技術力を備える経営者、広範な知識を備える経営者、となれるよう努力を続けていく所存です。
動くのではなく、働くこと。それは地域振興の原動力たる、先駆者たる、商工会青年部員のあるべき姿そのものではないでしょうか?

私は、地域経済振興の本質は、外貨の獲得にあり、と考えています。外貨といえば、普通は輸出などを通じて、アメリカのドル、ヨーロッパのユーロ、などを得ることになりますが、私は、町外にあるお金のことを、個人的に外貨と呼んでいます。呼び方は変わっていると思いますが、この外貨の獲得、あたりまえといえばあたりまえのことですよね。

我々は地域経済に生かされる者として、町内にいるお客様を大切にし、より一層のご愛顧を賜るよう、努力せねばなりません。しかしその一方で、町内にある企業が、町外の顧客に商品を売る、又は、町外に住む人たちに、沢山町内に観光やレジャーに来て頂く、サービスを受けていただく。そうすれば自然と町内の商工業事業者は潤い、そこに雇用が生まれ、税収が上がり、人口の減少にブレーキがかかりと、外貨を獲得する事で、効果的に経済的社会的波及効果が生まれていくはずです。
だからこそ、事業者はニーズを求め、あるいはシーズ、需要の創造や提案をし、顧客満足の高い商品やサービスの開発・製造・販売に頭を悩ませていく。また他方で、商工会や青年部・各種団体は、互いに連携し、イベント・観光事業・グリンツーリズム・企業誘致・TMOなどに力を入れる。

我々商工会青年部員1人ひとりが、町内のお客様を大切にしつつ、町内にとどまったまま、外貨を獲得できるような、経営者としての資質の向上をはかり、自己の事業に精進し、発展、成長させていかなければならないのだと思います。そういった経営者としての基本的な問題意識をもつ者同士が集まり、商工会青年部という組織を介して、互いに切磋琢磨し、必要に応じて連携し、相乗効果を発揮していく。広い、大きな規模での地域振興策を打ち出し、実現し、継続的な成果をあげる。難しい問題に突き当たっても、それを知識や創造力、行動力、そして団結・連携をもって乗り越えていく。

私は、他の青年部員や一部町民の有志と共に、正規・通信制・国立大学である、放送大学にて学びました。その他各種資格試験にも挑戦しております。
私はまだ、皆さんに堂々と伝えられるほどの大きな経営革新は起こせておりません。ただ、その業界の人ならばなんとか理解していただけるような、小さな、ちょっとした経営革新を最近になっていくつか起こせるようになりました。そういった働く仕事は、何より楽しいですね。上手くいくと、思わず顔がにやけてしまいます。

いつか、自分が、または他の青年部員の中から、新たに地域を代表するような、需要を搬入してくる企業が自然と出てくると信じています。前段申し上げました、人材育成3つの備え。地域の人々の、その備えの総量の大きさによって、そこで繰り広げられる地域振興策の有効度が決まってくるのではないでしょうか?
みなさん、青年部員が、経済人としての地域の役割を果たすべく、努力を続けていこうではありませんか。

ご静聴ありがとうございました。


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: