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お前たちの敗北は絶対だ-------------!!
チームプレイを捨て、一人で戦う事を選んだ赤司。
だが、赤司はひとりでディフェンスもオフェンスもこなしてしまう。
むしろ一人で戦った方が強いのだ。
赤司最強無双---------!!
これはヤバイ。
本当赤司さま一人勝ち。
動きもゾーンの目もすごすぎる。
そんな赤司に誠凛はどうやって戦いを挑むのか?
黒子は、火神の選択は----------?
広すぎて、脅威すら感じる赤司の守備範囲。
チームメイトの誰も信じていない。
それでもスティールからの速攻で、あっという間に誠凛の陣へ攻め込んで来る赤司。
火神は集中してしがみついてでも止めようとするのだが、それは赤司には滑稽なあがきでしかない。
「お前はそこで這いつくばっていろ」
そして、膝をついた火神の頭上。
悠々とシュートを決めてみせたのだ。
圧倒的すぎる。
チームメイトにもう期待すらしていない。
出来なければ自分がやるだけだと、実渕たちを切り捨てる赤司。
脅威の赤司のエンペラーアイ。
ゾーンに入った者だけが到達できる世界。
だが、火神にないそれを持つ事で、圧倒的な存在となった赤司。
赤司の動きを見てから動いては遅いのだ。
今のままではこれ以上のプレイは出来ない。
それを実感する火神。
ゾーンに入って水底まで来ている事は分かっている。
そこにある第二の扉の存在も。
そして、それを開けなければ、赤司と戦う事が出来ない事も・・・。
だがそこに立っている門番のような奴をどかさなければその扉が開くことはできないのだ。
「どうすりゃいいんだ!?
どうすりゃ」
焦る火神に、黒子がとんでもない事を言いだしたのだ。
「諦めませんか、一度」
だが、それは試合を諦める事ではなく、火神だけで戦う事を諦めるという事。
「託すとは言いましたが、それが重すぎる事もあります。
僕も一緒に背負わせてくれませんか」
そう言って笑顔を見せた黒子。
大丈夫。
後少しで開かれるはず。
そう返そうとした火神。
だが・・・そうじゃないのだ。
今は扉が開かない状況でやれることやるしかないのだ。
だから、火神も黒子に思いを託す。
「二人で赤司を倒すぞ--------!!」
そしてチーム一丸となり、守備範囲外から高速パスを通そうとした伊月。
最後は木吉がシュートを決めようとしたが、それすら赤司にはじかれてしまう。
これを止めなければ誠凛に勝ちはない。
赤司の前に立ちはだかる火神と黒子。
ダブルチームではない。
だが、ゾーンに入った二人の動きに黒子がついてこられるはずがないのだ。
エンペラーアイを超える事は、誰にもできない!!
赤司と火神の差はエンペラーアイ。
なら----------。
「僕がその差を埋める目になります」
そして黒子は、赤司の目の前にいた。
赤司は火神を抜いたはずだったのに-------。
ありえない。
何故黒子がそこにいるのか!?
黒子は火神だけを見ていた。
火神の動きを予知した上で、火神と逆方向に動いたのだ。
エンペラーアイとは違う。
黒子の観察眼と、ずっと一緒に戦ってきたチームメイトだからこそできた動き。
信頼ある味方にだけ使える技。
そして火神は黒子の事をあえて考えず、すべてをゆだねた上で全開で迷いなく動く。
火神と黒子のエンペラーアイ----!!
ついに黒子が赤司を止めた!!
おおお!!
賢章先生の叫び声の熱演~~♪
火神に通ったボール。
茫然となる赤司。
だが、敗北の文字は赤司には許されないのだ。
そんなものは認めない。
すぐさま火神に追いつく赤司。
だがその時、二人の間から黒子がボールを奪ったのだ。
そして、既にアリウープでシュートに飛んでいた火神の手元へ、針の糸を通すように正確なパスが通る。
「ふざけるな!!
絶対は僕だ!!
負ける事など、絶対にあってはならない!!」
赤司もブロックに飛ぶ。
「任せろ、みんなの思いをしょってんだ。
絶対に決めてみせる!!」
迷いを捨てた火神。
力で押し込んだボール。
ついに火神の力が赤司を上回る。
シュートと同時に赤司が吹き飛ばされてしまったのだ。
茫然と尻もちをつくしかできない赤司。
実渕たちもこの光景が信じられない。
これは火神と黒子だからこそできたエンペラーアイ。
赤司がここまでやられたのは、紫原との1on1以来。
今、赤司は生まれて初めて負けを感じているのではないか。
先ほどまでと同じ選手とは思えない。
赤司がゴールを外した!?
ゾーンが解けて、動きも悪い。
「限界だな」
聴こえたもう一人の『赤司』の声。
「ふざけるな!
僕が負けるなどありえない!」
そう返した赤司。
だが、もうボールをキープできないのだ。
奪われ、ブロックされ、パスが通らない。
走れない。
当然リズムが崩れて洛山側のペースも乱れてしまう。
苛立ちを募らせていく実渕たち。
そこを突いてついに1ゴール差まで詰め寄る誠凛。
火神のシュート、アングルも演出もスゴイね♪
ついに洛山がTOを取る。
根武谷が切れ、胸倉をつかまれてしまう赤司。
そんな赤司に眉をひそめた黛。
皆が信じられない。
赤司とはこんなに脆い選手だったのか!?
これ以上は不協和音になるだけど、選手交代を告げようとした監督。
だがそれを遮ったのは・・・黛。
「無様だな」
あれだけ大きな事を言ってこの様かと、屋上で会った時とは大違いだとズバッと言ってのける黛。
「つーか、誰だお前」
黛の言葉にハッとなる赤司。
「僕は誰だ----------?」
自問自答する赤司に答えたのは---------もう一人の赤司。
「お前は俺の弱さだ」
今は影となった存在。
名門家に生まれた運命。
厳格な父。
唯一の理解者だった母。
だが、母は早くに亡くなった。
バスケットに打ち込む事を、勝つ事で許された赤司。
そこで出会った仲間。
彼らとだから叶えられた全中2連覇。
だが-------チームはいつの間にか勝利至上主義となってしまった。
時を同じくして次々と己の才能に目覚めていくチームメイトたち。
置いていかれる焦り。
その頂点になったのは-----紫原との1on1の時。
「赤司征十郎が負ける!?
ありえない。
そんな事はあってはならない。
勝利によって得たものは、敗北によって失われる。
僕は僕の強さを証明し続ける。
だから【ボク】が生まれた。
絶対は【ボク】だ」
彼らとバスケを続けるためにも強くあらねばならなくなった赤司が自己防衛で選んだもう一人の赤司を生み出す選択。
これが二人の赤司の誕生秘話。
勝つことで繋ぎとめようとしたかけがえのないもの。
それ以外の方法を知らなかった赤司。
その弱さが----------もう一人の「赤司」を生んだのだ。
だが、勝つ事に拘り、何のために強くなろうとしたのかを見失ってしまった。
敗北してもいいと思っていた。
だが、そういかなかった。
それは・・・相手が黒子だから。
勝ちたい衝動が抑えきれなくなってしまった赤司。
そして-----------立ち上がった赤司は、光と影が入れ替わっていた。
黛はその変わった雰囲気を感じ、思わずお前は?と問うてしまう。
「誰とは心外だな。
俺は赤司征十郎に決まってるだろ----------」
ついに赤司が赤司に戻った。
彼も勝つ事でしか認めてもらえない悲しい存在だったわけで・・・。
悲しい事に、赤司は器用で、優秀すぎたんだ。
父の期待に応えられるだけの能力がなければ、こうなることはなかっただろう。
負けた事がない。
常に勝者だった赤司。
だがその彼が初めて感じる敗北感。
ある意味、試合はここから始まるのかもしれないのだ。
本当の赤司と黒子、火神の対決。
赤司がどんな試合をするのか。
次回も楽しみすぎる(≧▽≦)
エンドカードは黛と赤司。
そりゃ後輩にあれだけボロカスな扱いされて黙ってられないよね。
黛が赤司をよく知らなかったからこそ出た言葉だったんだろう。
結果、それで赤司が自分を取り戻すきっかけになってしまったわけで。
でもだからこそまだわからない試合の行方。
本当最後まで目が離せませんわ(><)
残り2話だね~~!!
差し替えエンディングはゲス宮さんチームっすか(><)
今やすっかり解説要員(わはは)
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