レナード・コーエン(レナード・ノーマン・コーエン、Leonard Norman Cohen)は、1934年、カナダはケベック州のモントリオールに生まれた。1950年代、大学生の時に詩人としてデビューした後、60年代にはカナダで名の知られる詩人になった。
そんな中、彼はシンガーソングライターとしての道を目指しアメリカに拠点を移す。その結果、1968年にデビュー作『レナード・コーエンの唄』を発表する。これに続いて69年に発表されたのが、本作『ひとり、部屋に歌う(Songs From A Room, 旧邦題:現代の吟遊詩人レナード・コーエン)』であった。これら最初の二枚はコーエンのキャリアの原点であると同時に、詩人=ソングライターというジャンル(?)のいいところが存分に発揮された好作である。詩人からシンガーソングライターへの転向というだけでも珍しいキャリアだが、加えて、コーエンは臨済宗の僧となり(1996年)、なおかつロックの殿堂入りを果たす(2008年)という、何とも類まれな、というか不可思議な経歴を持っている。
1.Bird on the Wire 2.Story of Isaac 3. A Bunch of Lonesome Heroes 4.The Partisan 5. Seems So Long Ago, Nancy 6. The Old Revolution 7. The Butcher 8. You Know Who I Am 9. Lady Midnight 10. Tonight Will Be Fine