ヨンハ雑感

ヨンハ雑感

第20話


[ 20話(韓国で)が終わり、シンについて ]

とうとう「男の物語」が終わってしまいました。
最後のシーンは余韻を残した終わり方でした。ドウはこれで終わったのではない・・・・・

HPBBSにはシーズン2を望む文があふれてますが、それができなくもない終わりでしたね。
何年後かに、ウンスを失ってさらに悪に徹したドウが精神病院から出てくる。あー考えるだけでもすごく怖いですねーーーー

対するシン達、シン達もさらに強くなって結集するのか?


◆このシンという人物は、どこにでもいそうな市民の一人です。
特別な特技も才能もない普通の人です。他の登場人物達がそれぞれ傑出した才能と個性をもっているのに比べると何も持っていない。

ドウは別格としても、ギョンテは経済については天才的な能力を持っているし、ジェミョンは国際弁護士、ウンスは徹底的な優しさを表して、特徴が際立っています。他の人もそれぞれ個性的。

それに引き替え、シンは・・・・・・何でもない人物。ただ被害者の弟というだけ。それでも主人公としてドラマの中心にいなければならない。とても難しい役だったと思います。

逆に、特別な能力のないシンだから、この個性的な人達の誰とでも調和していけたのかもしれないですね。
調和といえば、作家がヨンハをシンに選んだのは、ヨンハの柔らかい風貌も関係しているかも。シンはほぼ全員と何らかの形で会うわけだから、そのようなことも考えたのでは。


ドラマの序盤、「シンが弱い、もっと強い主人公でなければ魅力がない、カリスマがない」とかBBSで言われていました。途中から、少しずつ変わっては行ったけれど、それでも最後まで、ヒーローというまではいきませんでした。誰にでもなれる市民で終わっています。
普通の人というのが、作家の意図ですよね。特別なヒーローではない、普通の人、というのがシンのキーワードだと思います。


細かい部分がわからないので、今はこんなことしか感想が言えません。
これから字幕入りでゆっくり見ていくのが楽しみです。

ヨンハ、ほんとに良いドラマに出演してくれてありがとう。





■2009/06/13
[ドラマの余韻 ]

今日は土曜日、ということは「男の物語」字幕版の放送日ですね。一週間が早い。今週の火曜日に韓国での最終話があって、その余韻からまだ抜け出せません。

韓国でもシーズン2を願う声や、DVDを出してくれという声がたくさんあります。小説という声も。
ナムジャイヤギギャラリーでは、レビュー本を作る計画もあるようです。新たに俳優にもインタビューを申し込んでいるとか。
ぜひ読みたいところですが、残念ながら韓国語で何百ページもは読めないです。

向こうのドラマファン(マニア)の熱意はすごいものがありますね。これだけ愛されたら、作家も監督も俳優も今までの努力が報われ、幸せでしょう。  


◆ナムジャイヤギギャラリー "ソン作家の一問一答" ID:nausica
とても興味深い内容でした。

キャスティングでは、ギョンア役のシヨンさんの第一印象は目がすごかったこと、とか。
ドウ役は難航した。何人かは主演でないという理由で固辞された。ツートップですと言っても、悪役だから2番目でしょうと、考えられたり。
キム・ガンウ氏とは長く話をして決めた、と。

ヨンハについてはどうか、一番聞きたかったことなのに話していませんでした。これは第2編、第4編しか出てないので他編にあるのかも。探してみたけどわかりませんでした。

4編の終わりでキム・シンについて訊かれて、
「この話は長くなるようです。・・・・・私には最も重要な『男の話』になることであるから・・・・・・
『男の話』はどうしても私にはシンの話だったので。」
と言っています。

別のところでは「シンはそのまま私自身」と言っていますね。

この続きがどこにあるのかわかりません。この記事の元がどこかにあると思うのですが・・・・・・


◆何だか取りとめもなく書きましたが、向こうの関連サイトをいろいろ読んでいて思ったことは、たんなるドラマなのに、こんなにたくさんの人達がドラマの意味について、ああではないかこうではないかと感想を書いたり分析したり、他の行動を起こすキッカケにしたり、面白いなあということ。
それだけ語りたくなる内容のドラマだったということで、素晴らしいですよね。





■2009/07/30
[第20話(最終話)ー思いつきメモ]

以下、ネタバレがありますので、見てない方はご注意ください。










◆救急車を海辺で停めて、外に座り込んでいるドウにシンが言います。

シン「お前のやり方は間違っている。・・・・・俺にはわかる。何が正しくて、何が間違ってるのか。」
ドウ「俺は間違えない。・・・・・間違ったと言うな。」

この場の状況からすれば、シンの言うことのほうが合っていますが、状況を離れれば二人の言っていることは同じですね。結局二人共、自分が正しいと言っているだけのことです。^^;
シンはいつからこんなに自信を持つようになったのか、不思議です。

このシーンのドウの表情はなんとも言えません。ガンウさんは演技賞にノミネートとかされてないのでしょうか? 是非、何らかの演技賞を取ってほしいです。後半の回に行くにつれ、ますますドウに磨きがかかってきました。


このシーンの最後、遠景になったところで、カモメが一羽右前方から海のほうへ飛んでゆく。
ウンスの魂が地上を離れて飛んでいくのか、と・・・・・


◆あのオ市長が、市長選に立候補してます。
この後、シンが投票しに行ったりして・・・・・、選挙風景が日本と似ていて、急に現実に引き戻されました。


◆ギョンア「頂点に立つ影の権力者が100年以上もこの国を支配してる。ドウの夢を守ってあげたい。」
そして、ドウの夢とあなたの仲間が共存する道を探そう、とシンに助けを求めます。でも、ドウの夢は500万の為だし、シン達は4500万が生きる道だから、反対の方向を向いていますよね。共存は無理なのでは。シンも断ったようです。
しかし、ギョンアはその中間に立って、両者をつなごうとしているようです。

もし、続編ができればこのあたりもテーマになりそうですが・・・。


◆警察に捕まったドウは多重人格障害で、12才の子供に戻ってしまっているとか。
シンの面会場面中、ドウは後ろ手錠されていますが、その手をしきりに動かしている様子。今にも、手錠をはずしてシンに飛びかかってくるのではないかと、ドキドキしました。
ドウならやりかねない。


◆刑事さんが、リクエストする歌手は「シム・スボン」女性歌手です。クラシックしか頭にない店主は困ったでしょう。

シム・スボンはパク大統領が暗殺された現場にいたことで注目されました。ドラマ「第五共和国」にこの場面も出てきます。このドラマはパク大統領暗殺から始まって、その後の権力闘争を描いています。ドキュメンタリーと錯覚するくらい臨場感があって、すごい迫力でした。政治に興味のある方にはおススメします。


◆やはり、最終回の衝撃場面は、最後のドウのキスシーンの目ですね。
作者さんにやられた! と思いました。完全にノックアウトです。

あの目の意味は? お礼? あいさつ?
『お前にだけは真実を教えてやる。俺は正気だ。ここをもうすぐ出るから待ってろ』かな。

【追記】ヨコ804さんからのコメントにあった『良く分かったな。でも、ギョンアは渡さない。俺は正気だ。』もはいってますね。^^



◆ついに終わってしまいました。
最後に流れる過去のシーンを見ていたら、以前のシンが妙に懐かしくなりました。フリーターで気楽に生きていて、無鉄砲なところもあって、しかし皆に愛されていたシン。
終わりのほうのシンは、大人になって落ち着きも身につけて、スキがなくなってしまいました。昔のスキだらけのシンが懐かしいです。


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