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2016年07月03日
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テーマ: ニュース(96601)
カテゴリ: 政治問題
 まさかの「EU離脱」を選択したイギリスの国民投票について、6月26日の東京新聞は、次のように書いている;



(ロンドン・小嶋麻友美)

■公然と反旗

 6割が残留を示したロンドンでは24日、市民が「英国からのロンドン独立」を求める請願をインターネット上で始めた。25日昼(日本時間25日夜)時点で署名は10万人を超えた。 多様な人種が交ざり合って働き、経済が好調で、大陸欧州との自由貿易の恩恵を受ける首都 は、英国が選んだ選択に公然と反旗を翻す。

 だが、イングランドの他の地域はほとんどが離脱の意思を示した。全国382カ所の開票所で最も離脱の割合が高かった中部ボストンでは75%を超えた。

 2011年の人口調査によると、ボストンでは中東欧などEU域内からの移民が13%に上り、学校には移民の子どもが急増。単身の移民らがお金を出し合って共同でマンションを借りるなど住宅需要の増加に伴い家賃相場も上昇し、以前からの住民を苦しめている。

■効果的フレーズ

 上院議員アシュクロフト卿が23日、投票した約12000人に行った調査では、社会階層による投票の差が明らかになった。専門職や企業役員など上位2グループでは57%が残留票を投じたが、 下層に行くほど離脱が増え、下位2グループでは離脱票が64%を占める。 BBC放送の分析でも、大卒者の人口が少ない上位30地域のうち28地域で、離脱が残留を上回っていた。

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 離脱が多かった投票区では、投票率が総じて高かった。ストラスクライド大のジョン・カーティス教授ば、「EUから実権を取り戻す」という離脱派の強いフレーズが、社会の下層に追いやられた人々に効果的に響いた点を指摘する。

 「離脱派は増えすぎた移民の解決策を示し、有権者は、EUを離脱すれば移民が減ると考えた。これに対し残留派が提示したのは、問題解決策ではなく『残留すれば経済危機は避けられる』というもので、残留で経済がより良くなると説得できなかった」

■高まる緊張

 スコットランドは62%が残留を支持し、あらためてイングランドとの違いが際立った。スタージョン行政府首相は英国からの独立を問う2度目の住民投票を準備する方針を示し、25日には「EUにおけるスコットランドの地位を守るため、早急にEUと協議を始める」と述べた。

 スタージョン氏は独立に向け積極的だが、アバディーン大のマイケル・キーテイング教授は、国民投票の結果が、一般のスコットランド人の独立意欲を後押しするものではないと指摘。ただ「英国の対欧州政策がスコットランド行政府の考えと大きく異なっても、スコットランドは何もできないとなれば、意に反して英国にとどまることで、再び緊張が高まってくるだろう」との見方を示した。


2016年6月26日 東京新聞朝刊 11版S 2ページ「地域、階級差くっきり-英国民投票」から引用

 この記事もやはり「残留」に投票したのは高学歴で都市部に住む人々で、労働者は下層にいくほど「離脱」に投票した傾向があることを示唆している。EUに残留して有利になるのは大企業経営者と極一部のエリートサラリーマンのみで、一般の労働者は低賃金に甘んじるほかなく、その上移民が流入して失業率も上がるとなれば「離脱」を選択したくなるのも無理はありません。もしイギリス政府がEU加盟によって潤う企業に課税を強化して、その分を低所得層の生活支援に充てるというような政策を行って、経営者だけではなく労働者層にもEU加盟の「メリット」を実感できるような施策を実施していれば、このような結果にはならなかったと言えるのではないでしょうか。似たようなことは、日本にも言えます。アベノミクスの成果で有効求人倍率が改善したなどと言ってますが、アベノミクスの恩恵を享受しているのは大企業と一部のエリートサラリーマンだけで、大部分の労働者は「派遣労働者」に転落しつつありますから、イギリスと似たような「火種」を日本も抱えていると言えます。









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最終更新日  2016年07月03日 20時21分27秒


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