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2016年07月04日
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テーマ: ニュース(96601)
カテゴリ: 政治問題
 EU離脱を選択したイギリスの国民投票を、私たちはどう受け止めるべきか、法政大学教授の山口二郎氏は、6月26日の東京新聞コラムに次のように書いている;




 EUという自分たちのあずかり知らぬ遠い機関で物事が決まることへの不満は、民主主義において健全な感情である。 経済的合理性よりも、国家レベルでの決定への参加を重視した投票結果 について、非合理的と非難することもできない。自分たちで決めたいという意欲と、寛容な社会や国際協調をどう両立させるかという困難な問いに民主政治は悩まなければならない。

 日本では、各紙の世論調査が参院選における自民党の好調を伝えている。環太平洋連携協定(TPP)に現れているように、安倍政権は、グローバル化を推進している。 日本の民意は、英国とは逆に自ら決めることを放棄し、今の政府与党に決めてもらうことを求めているように思える。

 この選挙で与党に絶対的多数を与えれば、経済政策だけではなく、 憲法についても重大な決定を行う力を付与することになる。 しかも、安倍首相は憲法をどうするか、言を左右にし、明確な説明をしていない。

自分たちのあずかり知らぬところで物事を勝手に決めてもうっては困るという感情を持って、 選挙の行方を注視し、意思表示をしていきたい。
(法政大教授)


2016年6月26日 東京新聞朝刊 11版 27ページ「本音のコラム-民主主義の苦悩」から引用

 イギリスの国民投票の結果が世界中に大きな衝撃として受け止められた原因は、「離脱」という選択が経済合理性に反するもので、まさか賢明なるイギリス国民がそのような不合理な選択をするはずがないという期待が、大多数の人々にあったからではないかと、私は思います。その期待が裏切られたのだから、衝撃となったのは当然でしょう。そう思ってその後の様子を見ると、どのメディアもイギリスが愚かな選択をしたせいで、政治も経済も大混乱だというような論調になっていて、そういう雰囲気に私は少なからず違和感を感じましたが、そこへいくと、さすがに政治学者の山口先生は、今回の投票結果が「国家レベルでの決定への参加を重視した投票結果」であると前向きに評価している点が、中々鋭いと思います。





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最終更新日  2016年07月04日 20時14分33秒


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