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2022年01月01日
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テーマ: ニュース(100322)
カテゴリ: ニュース
熊本の県立高校100周年を記念する式典に招かれた某大学学長が「かつて日本はアジア解放のために正しい戦争をした」などという虚偽のスピーチをしたことについて、前文科官僚の前川喜平氏は12月12日の東京新聞コラムに、次のように書いている;




 12月9日の熊本県議会で 教育長は「政府見解や学習指導要領とは異なる内容があった」と認めた。 確かに西川氏の発言は1995年の村山談話に反するし、「戦争を防止し、平和で民主的な国際社会を実現することが重要な課題である」とする学習指導要領にも反する。しかしより根本的な問題は、西川氏の発言が 歴史学という学問の成果に反していることと日本国憲法の平和主義の精神に反していることだ。

 学校ではこのような講演を不用意に全校生徒に聴かせた過失に気づいたのだろう。事後に教師が授業の中で「様々な歴史観がある」と伝えたという。最低限の応急措置だがそれでは不十分だ。 そのような歴史観を否定する歴史学をしっかりと学ぶ機会も作るべきだ。

 ただし、元衆議院議員で文部科学副大臣も務めた西川氏のような人物がこのような問題のある歴史観を抱いているという事実を生徒たちが知っておくことは悪いことではない。 同類の政治家は現に権力の中枢に沢山いるのだから。
(現代教育行政研究会代表)


2021年12月12日 東京新聞朝刊 11版 25ページ 「本音のコラム-西川京子氏の戦争賛美」から引用

 仮にも大学を名乗る組織であれば、学問の成果を無視してそれと矛盾することをその大学のトップを務める者が公の場で話すなど、あるまじき行為である。かつて日本軍が真珠湾を奇襲する数時間前に、別の部隊が東南アジアへの攻撃を開始しており、西欧諸国の植民地支配から日本による支配へ変更することによって、アメリカからの輸入を絶たれた石油を確保するのが目的であって、「植民地解放」などということは全く考慮の外であったことは、当時の政府や軍部が残した記録からも明らかことです。「国際大学」を名乗る大学のトップがそのようなデタラメな発言をするようでは、その内実はとても国際社会では相手にしてもらえないような程度の大学なのだろうと思います。





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最終更新日  2022年01月01日 01時00分05秒


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