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12月9日の熊本県議会で 教育長は「政府見解や学習指導要領とは異なる内容があった」と認めた。 確かに西川氏の発言は1995年の村山談話に反するし、「戦争を防止し、平和で民主的な国際社会を実現することが重要な課題である」とする学習指導要領にも反する。しかしより根本的な問題は、西川氏の発言が 歴史学という学問の成果に反していることと日本国憲法の平和主義の精神に反していることだ。
学校ではこのような講演を不用意に全校生徒に聴かせた過失に気づいたのだろう。事後に教師が授業の中で「様々な歴史観がある」と伝えたという。最低限の応急措置だがそれでは不十分だ。 そのような歴史観を否定する歴史学をしっかりと学ぶ機会も作るべきだ。
ただし、元衆議院議員で文部科学副大臣も務めた西川氏のような人物がこのような問題のある歴史観を抱いているという事実を生徒たちが知っておくことは悪いことではない。 同類の政治家は現に権力の中枢に沢山いるのだから。
(現代教育行政研究会代表)
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