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2022年01月02日
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テーマ: ニュース(100322)
カテゴリ: ニュース
アメリカが中国の人権問題を重視して欧米諸国に冬季五輪ボイコットを呼びかけている問題について、エッセイストの師岡カリーマ氏は、12月18日の東京新聞コラムに次のように書いている;




 イスラム教徒の人権がこれほど大事にされるとは、奇妙な時代だ。 信者だというだけで米国に拘束され、テロ容疑者と一緒にグアンタナモ基地で虐待された男たちの傷がまだ癒えぬうちに、この変わり身の鮮やかさ。 ついでにパレスチナのイスラム教徒のことも思い出して欲しいものだ。ガザ地区などに対するイスラエルの政策も、欧米の一部人権団体から「一種のジェノサイド」と非難されている。それを黙認して中国にイスラム教徒の人権を説いても、ご都合主義にしか見えない。

 日本もボイコット参加を検討中らしい。一方、国際司法裁判所が「ジェノサイド」と呼んだ、ミャンマーにおけるイスラム教徒の少数民族ロヒンギャ迫害に関し、日本がミャンマーに制裁を科したという話は聞かない。第一、 入管の収容施設や技能実習生の人権侵害 を挙げて反論されたらあまり格好がつかない。

 やりたい放題の中国に五輪開催の資格がないのは同感だ。ボイコットも結構だし、賛同する自民党保守派が、中国との違いを明白にするために嫌でも必要な政策として、例外も優劣も差別もなく人権第一を実践するならなお結構だ。
(文筆家)


2021年12月18日 東京新聞朝刊 11版 25ページ 「本音のコラム-ご都合主義な人権擁護」から引用

 この記事が述べるように、アメリカが中国の人権問題を理由に冬季五輪ボイコットを呼びかけている姿には私も、大いに疑問を感じます。中国はウイグル地区にロケット弾を撃ち込んで「人権抑圧」の手段に出ているわけではないのだから、アメリカがそんなに人権問題に敏感に反応するのであれば、先ずはイスラエルのパレスチナ侵略をこそ止めさせるべきである。アメリカが中国に嫌がらせをする本当の理由は、アメリカ流の資本主義がだんだん落ち目になってきて、まだこの先10年くらいは世界のトップの座を占めてはいるかも知れないが、その先は間違いなくその座を中国に譲り渡さざるを得ない時代が来るからで、その「時」を一年でも先送りしたい一心で一生懸命中国に嫌がらせをしてますが、そんなものは時代の流れには勝てない虚しい作業だと、私は思います。





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最終更新日  2022年01月02日 01時00分05秒


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