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2024年10月21日
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テーマ: ニュース(100321)
カテゴリ: ニュース
今年の5月に自民党の有力者がひそかに会合を開いて「このままでは岸田総裁の続投はない」など、先行きを話し合って「次は、石破でどうか」ということになった経緯を、毎日新聞編集委員の伊藤智永氏は5日の同紙コラムに、次のように書いている;




 「石破総裁を実現する会」創設メンバーがひそかに集まったのは5月7日。これぞと頼む議員10人に声を掛けたが、出席は村上誠一郎、中谷元両氏らわずか5人。

 議員の1人が石破氏に尋ねた。「岸田氏が幹事長にするから協力してくれと言ったらどうする」。その頃、岸田氏は面従腹背のあからさまな茂木敏充幹事長を更迭し、政権延命を図るのではないかとの観測が流れていた。

 ところが石破氏は自分で答えず、山崎氏に「どうしたらいいと思いますか」と振った。山崎氏は「受けたらダメだ。弱気になるな。総裁選に出るべきだ」と励ましたが、石破氏は迷っていた。

 1週間後、小泉氏と酒席を共にした山崎氏は念押しした。「息子(進次郎氏)が総裁選に出ないのは本当か」。「出さない」と小泉氏。「それなら今から石破を呼ぶぞ」。石破氏は小泉内閣の元防衛庁長官である。「構わんよ」。酒宴も半ばを過ぎた頃、石破氏が加わった。小泉氏は石破氏に総裁選に臨む心構えを説いた。

 「総裁になるには、才能と努力と運が必要だ。努力の中では義理と人情を大切にするといい」

 石破氏は「当面、岸田政権を支えることに徹します」と答えるばかり。まだためらいがあった。

 6月下旬、国会閉会。7月4日に福岡市で、今も山崎氏を慕う地元支援者向けの講演会に石破氏が招かれた。会費1万円。普段は聴衆150人ほどだが、この日は約500人も集まった。

 それでも石破氏は「出る」とは言わない。代わりに山崎氏が「次期首相候補に石破茂を推す」と宣言し、「政界随一の防衛通で、首脳外交をこなせる頭脳と胆力の持ち主」と持ち上げた。

 8月14日に岸田氏が総裁選に出ないと記者会見した。10日後、石破氏は出馬表明したが、推薦人20人はなお微妙だった。創設メンバーの初会合に顔を出した5人ですら、3人は他候補支持へ転じたくらいだ。最後の20人目は、山崎氏が昔の人脈で口説いた。

 第1回投票で石破氏の議員票は、進次郎、高市早苗両氏の約6割しかない46票。それでも陣営は「よくぞ伸びた」と感無量だった。「村上、中谷、岩屋毅、赤沢亮正4氏は絶対入閣だ」。山崎氏は何度もクギを刺した。
(専門編集委員)


2024年10月5日 毎日新聞朝刊 13版 2ページ 「土記-初めに石破氏を担いだ人」から引用

 これは中々興味深い「裏話」ではあるが、しょせん日本の政治はこの程度なのだとがっかりする話でもある。次の政権をどうするかという高度に専門的な「話題」の割りには、世襲が当たり前という「前提」の上での話で、政治的なレベルは「明治維新前後」と大して変わらない。そこへ持ってきて石破茂という政治家も、普段口走っている「大言壮語」は、それなりの政治的見識に基づいた政治家としての発言と思って、世間の大半の者は聞いていたはずであるが、どうも今となって振り返ってみると、これも高校生が机上で組み立てた程度の「思いつき」程度の発言に過ぎず、「アジア版NATO構想」などと言ってはみたものの、中身は何もないので、首相就任早々に出席した国際会議の場などで披露など出来るはずもなく、がっかりの上塗りである。岸田ではダメだからと言って降ろしたのに、後釜がこれでは、大した改善は望めないのだから、国民はこの際覚悟を決めて、政権交代に賭けるしかないと知るべきです。





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最終更新日  2024年10月21日 01時00分10秒


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