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家の風通しついでに河津桜を観に行ってきました。あいにく曇り日で写真映えはしませんが・・・だあれもいない、独り占めの贅沢です。
2019年02月28日
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久しぶりの桐野さんですが、ほほう、時代が10年ずれているのだが、青春・・・ほろ苦い。そんな感じで読み始めましたが、未熟であるのは同じでも1970年代は60年代とは違います。それでもこそばゆいような思いがするのは、青春の一コマであるからでしょう。この小説のようにぶっ飛んでいなくても、なにやてんたんだかと穴があったら入りたい。粋がっても所詮行きつくところに落ちていくのです。それでいいんですけど。東京、吉祥寺、ジャズ喫茶でアルバイトの女子大生、背景に新左翼と内ゲバ、ウーマンリブが配されていて、周りは回っているのだけれど何をやっても物足りない。タバコばかりふかして・・・そうですよ、昔はこういうふうにたばこの煙だらけが当たり前、変われば変わったもんですね。
2019年02月27日
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「第三編 ゲルマントの方」と「第四編 ソドムとゴモラ」あらすじと一部文章のピックアップで構成されている。いよいよ佳境に入ってきた。「私」がパリに引越し、上流社会のサロンに出入りするようになり、見聞きすることが綴られる。ブルジョワではあるが言わば一般人の「私」が上流貴族の生態をシニカルにみているようで、あこがれも秘めているようなストーリーというか、芸術的な文章が続く。特に同性愛を描く「第四編 ソドムとゴモラ」の冒頭のところは感心してしまった。20世紀文学に多大な影響があった巨匠なのだから当然、いまさらわたくしが言うのもなんだけども。「私」はつれづれに中庭を観察する。そこには高価な鉢植え(蘭の花)が出されている。なぜ故にか、受粉に必要な昆虫(マルハナバチ)が飛んできて花の蜜に吸いよせられながら花粉を雌しべにつけてくれるだろうと。その中庭で蘭とマルハナバチならぬ、男と男が出会う思いがけない情景を見てしまう。その描写がなまめかしくて印象に残る。こうして昆虫を待ち受ける彼女は、雄の花に劣らず、ただ受け身で待っているのではないことを私は知っていた。雄の花の雄蕊は、昆虫がやすやすと花に接することができるよう、自然に向きを変えてしまうのだが、同様にここにある雌花も、もし昆虫がやって来たら、その「花柱」をなまめかしくたわませるだろう。そして相手をいっそううまく入りこませようと・・・以下略(P268~とプルーストは比喩を用いながらも、なんとエロティックな描写していることか。わたしは訳者鈴木道彦さんの『プルーストを読む』を併読しているのだが、それにもこの挿話は、卓抜な比喩と切実なエロチスムを含んでいて、一度読んだら忘れられない強烈な印象を残すはずである。(P158)とあった。こういう読み方といい、抄訳版の3冊を読むといい、なんだか文学講座を受けているような気もしている。しかし、そうでもしないと取り組めないほどの複雑な文学だと思う。この小節のみならず、全編にわたって物事を描き分けるのに例え話を取っているのだが、その適切であることは天才的。むしろそれが多すぎてなお、この小説を複雑にしているのかもしれない。それだけに読み込むといろいろそれからそれえへと考えさせられ、思わせられるところがあっておもしろい。なるほど、後の文学関係者が汲みつくせぬほどの影響を受けたのもうなづける。
2019年02月24日
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職業安定所に行って頓珍漢な会話をしまくり、正直で純粋だけどその場にそぐわない、おばあさんというにはちょっと早いブリット=マリーという主人公登場から始まるお話。1980年代に流行った「飛べない症候群」の遅れてきた版のような気もするが、所がスウェーデンという国だろうが(だってそういうことにいち早く進んだ国のはず)社会の体制が整っても、性格や気質や成り行きのせいで乗り遅れる場合もあるんだろう。場が読めない性格でも「前期高齢者、経済危機、過疎地域」のキーワードで小さな田舎町に就職することが出来、そこで始まるリアルのようなおとぎのような話。部類のきれい好きで、なにもかもきちんとしなくてはならないのは気の利かなさに通じてしまう。家庭でも夫婦関係でも社会でも。その性格に加えて過去も徐々に明らかに・・・それがちょっと哀しいのだけれども。世界共通の人間観察もいいし、一気に読めるおもしろさもあり、読んでよかったという魅力ある一冊でした。
2019年02月21日
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「質素だがこぎれいにきちんと片付いていた」「床は掃き清められていた」「土間に草履や下駄がそろえれれていた」(時代物)「道具類が分類されてしまってあった」(例えば職人さんの部屋)「本棚が整然としていて、背表紙がそろっていた」「庭は箒の跡が残っていた」などなど上記はわたしが未知の作家作品を読むときに、共感しその作家その作品を好きになってしまう文節なんですよ。もちろん小説や物語にはどうしょうもない無頼者や破壊的人間、だらしがないひとも登場、乱雑でぐちゃぐちゃになっている様子も描かれます。でもね、室内描写などのところに「部屋が片付いていた」という一節があるとその作品を好もしく思い、信用してしまうのです。ま、ストーリーが全く面白くなければそれは問題外ですけども。おかしいですか?というわけで63歳のブリット=マリーはとてつもないきれい好き長年にわたり自宅を完璧に磨き上げていたが、の惹句にとても惹かれるスウェーデンの作家フレドリック・バックマン『ブリットマリーはここにいた』リンク友のTodoさんの感想を拝見して気になったのもあり、読み始めました。この惹句のつづきがこのたび浮気をした夫を置いて家を出た。わお!やりすぎると・・・
2019年02月17日
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モーリアックの『愛の砂漠』を読みたくて、その作品は絶版となっているので図書館で探し借りた。それが懐かしき「世界文学全集」の中に収録してあったのです。講談社1971年発行の「世界文学全集」。プルーストと組んであって『失われた時を求めて』の6篇部分「逃げ去る女」とモーリアックは『愛の砂漠』と『テレーズ・デスケルウ』これは見知らない全集だけども、わたしの若き頃は文学全集花盛り。講談社もそうだけど、筑摩書房新社、中央公論社、新潮社、平凡社、岩波書店、集英社・・・買ってもらったり、おこずかいで買ったり、働きだしたら給料日に本屋に飛んで行って集めた・・・もちろん全集全部集めたのではではないけれども・・・結婚してもずっと捨てずに残してあるのもあったのよ。日焼けして、しみがついて、ぶわぶわ膨らんだもの。それを去年あっさり断捨離。二段組だの時には三段組の活字が小さいのなんてもう読めやしない。そう、捨てたものは懐かしい。何がって、文学全集の付録的読み物がである。両作家の年表もそうだし、解説が詳しいのだ。モーリアックの作品には大原富江さんの素晴らしい考察が、モーリアックの主要作品解題(『癩者への接吻』『ジェニトリックス』『まむしのからみあい』『パリサイ女』)が興味深かったた。ひさしぶりに文学全集の付録が楽しかったの巻。
2019年02月14日
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うまい遠藤周作訳に惹かれ『テレーズ・デスケルウ』に続けて読みました。今度は男性側の生きる悩みと言えます。しかも父親と息子を対比して描いています。ひとりの美しく魅力的な女性アンナ・クロス、怠惰が好きで倦怠感の漂う雰囲気、若くして夫に先立たれ、お金持ちの囲われ者になりますが、亡夫の忘れ形見の幼い息子を亡くしうつ状態になります。息子の病気を診てくれ、気落ちしたアンナの精神的支えになった医者が父親ポール・クーレージュ。彼女に恋心を情熱を感じてしまうのですが謹厳実直な彼ゆえアンナには気づいてもらえぬのです。否、そんな気はアンナにはありません。彼はもだえ苦しみます。一方、息子レイモン・クーレージュは少年の例で父親とギクシャクな関係。偶然電車の中で見かけたアンナに惹かれて恋心を抱くのですが、アンナも気恥ずかしげな少年のレイモンに恋心を、両思いです。ところが、悪ぶった彼は囲い者であるアンナをみくびり、征服してやろうなど行動して失敗します。というふうにアンナをめぐり父親・息子それぞれの行き違い、親子のすれ違い、索漠として人生はうまくいかぬ描写がずらーっと続くのであります。だいたいアンナという女性がいけないのですが(笑)・・・年数を経て3人は再会、もうアンナは囲い者ではなくそのお金持ちと結婚してます。それを知った親子は・・・最後は哀愁が漂いますね。あらすじを言うとなんだか菊池寛を彷彿させますが、その心理描写はさすがに奥深くうなづかせ考えさせられます。それに描写が洗練されているのです。モーリアックという作家は20世紀文学に、日本の文学界に大いに影響を与えたのでありましょう。たとえカトリック作家はという日本にはなじみにない思想としても、人間的根源は変わりませんから。愛の砂漠【電子書籍】[ モーリアック ]
2019年02月12日
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本からむんむん「におい」が立ち昇るってくるような小説でした。18世紀パリ、街はくさかった。川はくさかった。広場はくさかった。臭かったでしょうよ、昔の都ならどこの国でもみんなごみごみ雑多でそうだったのでしょう。その反面いい香りが強烈に感じられ、好まれます。自然の中にもありますが、人工的な香水が欲しい、必要になります。現代と違って自然から抽出する香り、バラ、ラベンダー、ジャスミン、スミレ、水仙・・・に油やアルコールなどを使って調合する手数のかかる工程で作られる香水や化粧品などがもてはやされたのです。パリの場末で文字通り産み落とされた孤児グルヌイユとい男の子が、強烈な嗅覚を持っていたために「香水調合室師」の修行しつつ成長して、自分の好みのにおいに執着するという物語。単に修業ではなく職人気質とは違う、彼の好みの異常さでオタク的な人間になってしまうのでしたが。物語構成はうまいし、文章の隅々に「ああ、なるほど」「わかる」心理がばらまかれていて「シンクロしてる!」と思うったりして、主人公は挙句の果てにたくさんの人を殺してしまうのですから怖ろしいこと。そのように人の心をつかみ世界各国でベストセラーになったのもうなづけますし、夢中で読めて面白いこと請け合いです。特に香水が作られる過程には興味がわきました。
2019年02月08日
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宮部みゆきさんの「杉村三郎シリーズ」が面白かったのはもちろんですが、年頭から「今年の一冊」になりそうな遠藤周作氏訳のモーリアック作『テレーズ・デスケルウ』に巡り合ってしまったのには興奮しました。遠藤周作氏の作品がらみで、たまたま松岡正剛さんの「千夜一夜」を検索していて感想を拝見、ビビットきました、わたしの読みたい病にかかる瞬間、絶対にはずれないのですよ。いままでにそういう何冊かの本がありまして、思い出すままにアップしてみますと『レベッカ』ダフネ・デュ・モーリア高校の現代文の授業の時先生が情熱的に語っていらしたのにピンときた。『ヘンリ・ライクロフトの私記』ギッシング新聞記事を読んでいたくそそられ。『春にしてきみを離れ』アガサ・クリスティークロワッサンの栞に「友へ、ぜひ読んでほしいと思う私の一冊」に挙げられている15冊の中でひらめいた。『子供たちはどこにいる』メアリ・H・クラークう~ん、忘れた。『笹まくら』丸谷才一米原万里さんの『打ちのめされるようなすごい本』で知った。『冷血』トルーマン・カポーティ何だったかなあ、なんとなく(笑)『ヘンリ・ライクロフトの手記』以外はすべてそくそくと迫ってくる雰囲気が、飛ぶように読ませて、とにかくわたしには忘れられない本になってしまったのでした。というわけで、今月の一冊は『テレーズ・デスケルウ』ばあチャルの本棚 - 2019年01月 (8作品)美しい星 (新潮文庫)三島由紀夫読了日:01月06日光の犬松家仁之読了日:01月13日ペテロの葬列 上 (文春文庫)宮部みゆき読了日:01月15日ペテロの葬列 下 (文春文庫)宮部みゆき読了日:01月18日希望荘 (文春文庫)宮部みゆき読了日:01月20日柚子の花咲く (朝日文庫)葉室麟読了日:01月23日テレーズ・デスケルウ (講談社文芸文庫)フランソワ・モーリアック読了日:01月30日コンビニ人間 (文春文庫)村田沙耶香読了日:01月31日powered by Booklog
2019年02月04日
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再読です。ちゃんと感想を記して(2006年9月27日)いるのにすっかり忘れています。感想を読み直してみるとわたしは主題(神の存在)を意識して読んでいません。同じ作家の『イエスの生涯』を読む前と後では理解度が違ってくるということだということです。「遠藤氏のごく初期の作品であり、・・・」(文庫解説山本健吉)確かに新鮮さと勢いがあります。解説最後に「作者は小説の中で、神の存在を証明するためには、いっそう氏のこと抱懐する主題を掘り下げなければならない、・・・」(昭和35年1960年)と鼓舞するようにお書きになっています。遠藤氏の友人ならではで、ないでしょうか。処女作『白い人』で芥川賞を受賞したのが昭和30年(1955年)それから18年後に『イエスの生涯』(昭和48年1973年)を書かれています。つまり作家は年数をかけて主題を掘り下げていって成功しているのです。作家はそういうことができれば幸せでしょうに!そんなことを確認した再読になりました。
2019年02月03日
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インフルエンザも何とかセーフ、東京~金沢北陸新幹線に初乗り旅をしました。目的地は氷見なので新高岡駅までですけどね。恥ずかしながら信越本線だって乗ったことないのです。金沢は行ってますが名古屋からでしたから、この線に乗ること自体も楽しみな旅になりました。大宮、熊谷、高崎、軽井沢、長野、飯山、上越妙高、糸魚川、黒部宇奈月温泉、富山、新高岡。2時間30分くらい、月並みですが日本の新幹線は早くて便利・快適ですね。「ほとんど窓の外の景色が見られない」といっても本を読んだり眠ったり、アイスクリームを食べたり、昔のように窓にかじりついていないぶん疲れませんよね、高齢者にはうってつけです(笑)氷見で「氷見の寒ブリコース料理」を堪能ぶり刺身は部位いろいろしゃぶしゃぶ用ぶりの切り身は口でとろけました!富山で「冬の立山連峰」を見る富山市役所展望塔より。運がいいのか、登った日は暖かくて快晴(1月30日)今年の冬、富山は雪が少ないということで街中に雪は積もっていませんでした。氷見でも明け方降った雪が日中には解けてしまいました。でもさすが空気は日本海側の冷たさでした。
2019年02月01日
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