全8件 (8件中 1-8件目)
1
![]()
著者の作品はそこはかとない色っぽさが特徴と思っています。でも、この作品はそれを通り越してエロっぽく感じるのは、そりゃそうでしょう、ストリッパーがヒロインですから、題材によるものもあります。といっても桜木ワールドなんです、「へえへえ、こんなふうなんだ、この世界」という興味も大ありですが、ひとり、ひとりの自立した人間たちの生きる道筋があざやかに描き出されていて、どの辿る道も容易ではない、けれどもやりがいがあるのだってことはわかるでしょうと読まされるのはいつも通りです。それが応援・演歌調と言うのかもしれません。
2019年07月30日
コメント(0)
![]()
空気が読めないと悩むお医者様(早坂ルミ子)、患者さんに余計なことを言ってしまい顰蹙もの、まして余命宣告を受けている患者さんにはキツイ。ところが、当てると「心の声」が聞こえる聴診器を拾って使ったことから、患者さんの気持ちや後悔などがわかるようになった。ちょっとファンタジーみたいなんだけど、さすが垣谷美雨さんの筆運びは、人生の真実を突いてなるほどと思わせる物語になる。4つの物語にヒロインルミ子の人生が絡まって大団円となるのは安心して読めるということ。人の心はわからない、だから複雑に解いて見せる文学が生まれる。byばあチャル(笑)
2019年07月28日
コメント(0)
![]()
北海道警釧路方面本部の女性刑事を主人公とした長編ミステリー。主人公大門真由刑事の上司の刑事巡査部長松崎比呂が『凍原』のヒロインだったような。『凍原』の姉妹編、シリーズになるの?大門真由は両親とも警察官だったが、わけありの生い立ち。そんな彼女が波けしブロックで発見された死体、老人被害者の捜査に取り組む。二人組の捜査の相手、片桐周平警部補のキャラクターに絡んでいくところは「お決まりのような」気もするし、また、ところどころ何処かで出会ったようなストーリー、例えば松本清張の『砂の器』の雰囲気を思い出してしまう。でも、ヒロインの内面を鋭く描くところは断然清張より勝ってると思う。それは外面から引き出す「孤独感」よりも内面から滲み出る「孤独感」を克明に描いているからではないか。やはり物語が進むうちにだんだんと引き込まれてくるのは桜木さんの骨頂。物語の背景にもなっている扉の北原白秋の詩がいい。「シンジツ一人ハ堪ヘガタシ。」 二人デ居タレドマダ淋シ、一人ニナツタラナホ淋シ、シンジツ二人ハ遣瀬ナシ、シンジツ一人ハ堪ヘガタシ。(北原白秋「他ト我」より)
2019年07月27日
コメント(2)
![]()
深町眞理子さんの新訳が出たので再読。マープルものは一番最後の巻、クリスティーさんが金庫にしまっておいて、死後に出版する予定だった蔵出しの『スリーピング・マダー』から、わたしは入ってしまいましたが、これが始まりで次々と『ミス・マープル最初の事件』『書斎の死体』~『バートラムホテルにて』などなど13冊全部一気に読んでしまいましたよ。エリザベス朝、古き良き時代の穏やかな老婦人が鋭く、明晰に推理するキャラクター、魅せられますよね。クリスティーの本はポアロでも「人間性、普遍性」を軸に謎解きをします。まして片田舎に住んでいる独身の女性なんて世間知らず、って思いがちなのに違いますね~そこがなんともいえない面白さですね。この本の13短篇は始まりなので新鮮さが満載で、そしてなつかしさいっぱいでした。
2019年07月22日
コメント(0)
![]()
えらい本を読んでしまいました。「親婚活」だぁ!そんな過保護な~、と一瞬思いましたが、なに昔は親が、あるいは親戚のおじさんおばさんが、お見合いを持ってきたのでしたね。「親の合コンパーティー」そうですよ、昔は地縁血縁が色濃かったのですが、それも薄くなった今は情報を自分で取りに行かなくては、誰がしてくれるもんですか!でもね、うちの息子にはもう間に合いませんでした(笑)これからは茶飲み友達かな(笑)それなら自分で探せ。相変わらず垣谷美雨さんの本は、微に入り細を穿つルポルタージュ風、なのによく描けていておもしろいですね。
2019年07月19日
コメント(2)
![]()
再再読です(若、中、老年と時代を経て)今回、こんなにもヒロイン、エマ・ウッドハウスがバカ娘だったのかと驚きました!もう少し「お気に入り」のヒロインだったと思いましたけど。うーん、これは感情移入の違いなのか。若いときは世間知らず、夢見がちな空想の世界に生きているということか。ま、バカ娘だから物語の展開が面白いのですがね。オースティンの世界、婚活騒動は多分今に通じます。相変わらず、一気読みにさせられます。現代もこんなものではないでしょうかね。このところイギリス文学に凝ってます。
2019年07月16日
コメント(2)
![]()
「ミステリーとは何か?ミステリー好きは何を求めているか?」の答えがぎっしり詰まっているのが、解き明かしてくれるのがこの本でしょう。「ええっ!?うそ、それ無いよ、だまされた、初めから言ってよ、僕はそれが嫌いだ!」というのが夫です。そんな人はほっときましょう~~(笑)ミステリー好きはそれがたまらないのです。喜んで騙されましょう。登場人物をくまなくチェックして、ヒントを見つけたらほくそえんで、悦に入りましょう。作家は執筆の際そこに呻吟しているのです。この本はミステリー好きなら誰でも知っている、過去の作品の人物の名前、土地、風景、タイトル、ストーリーなどなど数知れず散りばめられ、それを意識するのも楽しいものです。もちろん、謎解きも王道です。
2019年07月11日
コメント(0)
![]()
このような趣向の本は「オマージュ」と言うよりも「私淑」と言ったほうがピンとくるが・・・。 とにかく、作中「作品」にまず堪能した。出るわ、出るわ、懐かしの景色、人物たち。古き良きミステリーの世界。ドイル、ドロシー・セイヤーズ、クリスティーの世界。でもこれだけで終わっていたら「なあんだ」となりかねない、というところが憎いんだけど。
2019年07月09日
コメント(2)
全8件 (8件中 1-8件目)
1


