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『罪と罰 1』ドストエフスキー第一部あらすじ7月の太陽が照りつけるペテルブルグの街中を、元大学生ラスコーリニコフは歩いている。彼は殺人計画を立てていて、そのターゲット金貸し老女アリョーナの居室を下見の目的で訪れるのである。はたして実行できるのか、神経質にびくびくしている様子が描かれる。いよいよ金貸しアリョーナの部屋に着き、古い銀時計を質草に金を借り、また訪れると予告して去る。幾ばくかのお金を手にして居酒屋に寄るラスコーリニコフ。そこで、マルメラードフという飲んだくれの元役人に出合い、酔いに任せたおしゃべりで彼の家庭事情を聴かされる。再婚した妻の病気、子沢山、そして前妻との実娘ソフィアの稼ぎ(売春)に頼る生活。ラスコーリニコフは酔っぱらったマルメラードフをそのアパートまで送り、貧困にあえぐとても悲惨な生活状況をつぶさに見る。自分の下宿に帰ったラスコーリニコフは母からの手紙を読む。仕送りが途絶えた事情、妹ドゥーニャの家庭教師先での災難、ルージンという男との婚約を知る。しかし、その婚約は母や妹の貧困脱出の打算が見え、暗澹となる彼。ラスコーリニコフは、自身の非力、むなしさに悲嘆・無気力で自堕落になっている様子、そして金貸し老婆を殺さなくてはいけない、という極端な思想に走る狂気的状態が描かれる。いよいよ、息詰まる殺人実行の描写で、第一部は終わるわたしの感想ラスコーリニコフが殺人を実行するまでにどうして至ってしまうのか?あまりにも唐突で、ちょっと理解できなかった。ストリーが進むにしたがってわかるのだろうか。それはむしろ、酒場で知り合ったマルメラードフという飲んだくれの独白。どうしようもない哀れな自虐話の内容。母親からの手紙の内容のおぞましさ悲惨さ。母・妹が彼に期待し犠牲に走る心理。それを知り怒り不甲斐なく思うラスコーリニコフ、そんな別物語が潜んでいるのを感じるのは、読む視点が変わったのだ。第二部あらすじ夢中で下宿に帰って死んだように眠っても興奮冷めやらないラスコーリニコフ。そこへ突然の警察からの呼び出し状にぎくりとする。ドキドキしながら警察を訪れ、別件「不払い下宿代の催促だったとだった」と知る。警察の事務官ザメートフにラスコーリニコフが「自身が父親の早世による貧困で大学をやめざるを得なかった事情、下宿屋の娘との婚約、死別したために借金になってしまった」事情を語り、書類にサインするも、警察では「金貸し老婆殺人の話題」が飛び交っていて、精神が持たず失神してしまう様子。そこから彼の罰が始まる。下宿で寝込み、友人ラズミーヒンや医師のゾシーモフたちが親身に介護するも、抜け出してアリョーナのところから盗んだものを隠したりする。妹の婚約者ルージンが下宿に来れば喧嘩したり、警察事務官ザメートフと危険な会話をしたり、街をさまよい懊悩する。そのさなか、マルメラードフの事故死に遭遇、母から送金されたなけなしの25ルーブルをマルメラードフの残された家族にあげてしまう。下宿に戻ると田舎から出て来た母と妹ドゥーニャが待っていた。わたしの感想あらすじを忘れていたからなのか、ジェットコースターのように変化にとんだ展開に驚く。さすが犯罪ミステリー小説の古典だ。それから、スラブ人のというか、ロシア人の極端な性格、熱するかと思いきや、氷のように冷める上がったり下がったりの行動の満載に圧倒される。『カラマーゾフの兄弟』もそうだったが、ドストエフスキーの骨頂だ。
2022年05月31日
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このところブログをアップしておりません。年齢が年齢ですから、あちこち故障は起きますが、今のところたいしたことではありません。日本の健康保険制度はりっぱなもので、だから皆様長生きなのね~ 笑趣味の会新しいグループが発足、友達関係が楽しくてラインなどにハマって楽しんでいます。それが忙しくてというわけでもなく、でもリアルな関係の方がいいのかなあ。日常生活が忙しいのもあります。家事全般をきちんとやろうとすると、悲しいかな、若いころのスピードがありません。もう、つれあいの協力は限界だし、むしろ世話がかかります 笑読書は好きですから手放せませんが、もうのんびり読もうかと。読み返したいと本棚に残してある本がまだまだたくさんあります。まあ、古典的な名作が主なのですが。新しい作家の本も読みたいのですけれども、図書館などで借りだすと、期限があるので追いかけられるようなそれも苦になります。今はドストエフスキーの『罪と罰』何回も読んでいるのにストーリを忘れています。今どきなかなか意味深い作品の気がします。じっくり読んでいきます。むかしアップした角館の新潮社記念館こういう旅行が出来なくなった…3月半ばだったけど、こんなに雪が…
2022年05月25日
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『路上のX』桐野夏生いよいよ日本もつけが回ってきたのか。みんなが中流という夢が覚めてみれば、こんななんだよという小説。『OUT』の貧困は女性たちが中年でバイタリティーがあり、まだしも希望をにじませた。負の時代はまだ若かった。ここでは若き女性といっても、高校生くらいの十代が生きていくのに、貧困と破綻のスパイラル。必死さがすさまじい状態なので少しも希望がない、でも絵空事ではない。と、桐野さんの小説は激しくて、ひたひた押し寄せてくるものに脱力感だ。
2022年05月08日
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『今度生まれたら』内館牧子時々吹き出しながら読んだ、この小説の主人公は2017年に70歳となる、わたしの5こ下、まあ似たような時代を生きたわけ。OLが腰掛で25日のクリスマスケーキにならないようにコンカツ(お見合い多し、たまに職場結婚)して寿退職し、専業主婦になるのが一般的でした。振り返ってみれば専業主婦が花の時代だったかも、なんのかの言っても平和な時代に家庭を営んでいたのですね。ヒロイン夏子さん、新聞のインタビューに答えて、コメントが記事になったのを見たら、「佐川夏子さん(70)が…」と載っていて(70)という活字に老いを意識、ショックを受けたという出だし。わかりますう「高齢女性(80)が行方不明…。」という記事を見て「あらあら大変!お年寄りが…」と他人事のように思ってて、しばらくして「あれ?同い年じゃないか」とがっくりしますものね。そんな風に相変わらず筆達者にお書きになっている、柳の下にどじょうの三匹目がいるかもの本でした。
2022年05月07日
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