★前向きに転倒★
派手に転ぶってことがどんなにか新鮮なことか。
なんというか、転倒後の体勢が、「それは見事な『大』の字（前向き）」。
年齢でいうとー「成人式の次の次の年」くらいの「ちょっとした大人」が。
場所は当時住んでいた志木市自宅近く。
明日は休みだ、カラオケだー。
友達とカラオケに行って、歌って、終わって、ご機嫌な帰り道。
道路に時々立ってるさぁ。
赤い棒で。
「ふにゃ」って曲がるヤツ。
わかる？
アレ。
アイツを。
ご機嫌な思い付きが「蹴飛ばして倒せ」って言うんだ。
５ｍくらい手前からダッシュして。
飛び蹴り。
したら。
確かにふにゃって曲がったけれど。
ヤツは思いの他、強い意志の持ち主だったか。
それとも、飛び蹴り食らわした方が軽いからか。
飛び蹴り食らわしたままの格好で。
大きく宙に浮いた。
見事な放物線を描き、飛び蹴り食らわした、派手な「大の字」の状態で。
前方に、前向きに転倒。
どさー。
なぜだか無傷。
冬で、ふかふかがイッパイ入ったベンチコート着てたお陰。
ちょっとした大人になってから前向きに転ぶってことが、どんなにか童心を呼び起こしてくれるのかってことをだよ。
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