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初めての転落

(初めてのクルマはサニー) を読んでいない人はこちらからどうぞ!


さてさて、運命の日曜日がやってきました。

友人の所属しているラリーチームのメンバーがほとんど集まっての練習日です。
(ほとんど毎晩、林道をクローズして練習走行をしてますが、これは希望者のみですから...)

総勢20~30台のラリー車の勢揃いですから壮観ですよ!
この頃は、ラリー車の改造がかなり自由に出来て、ほとんどみんな化け物クルマになっていましたし、独特のカラーリングやスポンサーステッカー等、当時全盛を誇っていた暴走族も近付けない雰囲気を漂わせていましたね!
(1200のサニーやカローラにフルチューンの2000のエンジンを積んだりなんて当たり前)

で、コースですが、榛名山のスカイライン(舗装路)を登って、林道(ダート)を下るというしごく単純なコースでした。

うぉずは、それまで友人の助手席専門で、自分のクルマで山を走るのは初めてでしたし、メンバーでないし、クルマはドノーマルなのでゲスト扱いの特別参加でした。
ちなみに、いつもうぉずを乗せて走っている友人が、今日は助手席でナビをしてくれることになりました。


上りは様子見と言うことで、中団グループにまぎれて走ったけれど思ったより早くないのだ...
というより、他のクルマの半分もないはずのパワーを持て余して走りのリズムを作れずにいたんだ。

で、何とか山頂の集合地点に着いて一息ついていると
うぉずをサポートする為に、こっそり後ろを走ってくれていた方(かなり上位のメンバー)が、うぉずの走りをベタ褒め!
曰く「コーナーに入る時のライン取りが絶妙」「コーナーリング中の加減速が絶妙」...
とにかく、ベタ褒めなんだ...

まぁ~褒められて悪い気はしないけれど...

帰りは、ダートの下り、んでもって、うぉずは始めての練習走行、しかもクルマはドノーマルなので、メンバーのペースについていけるわけがないので、うぉずが先頭でペースメーカーを務めることになったです。

普通なら、最善の選択だったはずなんだけど
うぉずは普通じゃなかったみたいで...


いざ下りのコースに入ってみると...
所々に雪が残っている、横の友人と「こんな悪コンディションに、あの人達のペースに巻き込まれたらえらいことになっていたなぁ~」「先頭を走って正解だねっ!」なんて話していたのです。

少し走ると、なんとなく要領がわかってきて少しずつペースアップ...
走り出して10分もしないうちに、友人の口数が減ってコースの指示以外話さなくなってきた...

ちょっと違和感を感じながらも調子良く走っていたんだ、直線になると「キンコ~ン」ってチャイムの音を響かせながら...
(当時のクルマには100km/hを超えると警告のチャイムが鳴るようになっていたのだ)
ふとルームミラーを見ると、後続車がほとんどいない...
うぉずをバックアップしてくれるクルマが、2つも3つも後ろのコーナーを見え隠れしている
「???」なんで、あんなにゆっくり走っているんだろう...なんて考えながら走っているうちに、そのバックアップ車も見えなくなってきた。

そうこうして、暫くすると横の友人が「緊張するとイケないから、言わなかったけれど... すごいペースで走ってきたねっ!」「あの左コーナーで最後だからね...」

そうなの? そんなに早いペースで走っていたのかなぁ~なんて考えて
!!えっ? 最後のコーナー???左?

そう、その最後のコーナーってのが曲者で、それまで山の木の生え方とか、谷の見え方でコーナーを予想して走っていたのだけど...

そのコーナーだけは、山がゆっくり右へ行ってるの、んで道だけが左曲がっていて
左は谷、右は2mほど下がって野原が広がっていたのだ...
ちょうど陸橋のように、そのコーナーだけ山から離れて曲がっていたの

うぉずは、ほとんど直線(ゆるい右コーナー)と思って走っていたので...

なんだかチャイムが鳴ってるよぉ~
おおっ! ブレーキじゃ!

どっしゃぁ~って感じでフルブレーキですよ!
でも、雪の残っているダート、そう簡単には速度が落ちない...

正面の野原に突っ込むか!と思った時に奇跡的に減速に成功してフロントのグリップが戻ってきた...

あとは、最後の左コーナーを抜けるだけ... そう左

上手くインに付けた...と思った瞬間、左フロントが浮く感じ...
あっ!行き過ぎた...戻さねば...

一瞬だけ躊躇した瞬間に、クルマのフロントがグンと下がり始めた

そこからは、スローモーションでしたね!

ぐぁっしっと、フロントが下がって、ズズッ~と前のめりになって谷へ吸い込まれていき
どこかに引っ掛かったのか、一瞬ずり落ちるのが止まると、リア-が浮き出した...

「おおっ!」と声を上げる間もなく前転し裏返って
リア-が着地するとガラスの割れる音...
今度は逆さまのままフロントが持ち上がって、再度前転...
リアーのガラスの破片がバラバラと降り注いでくるんだけど、その一粒づつを数えられるくらいゆっくりなんだ!

そうこうしているうちに、ドォ~~ンという音と共に衝撃がしてフロントが着地して止まった...

「ふぅ...」とため息をつき、エンジンを切った(すでに止まっていたけど)
で、横の友人の無事を確認してから外へ出て、現状を確認すると、フロントの両サイドに1mちょいの岩があって、それにピッタリ挟まって止まったようだ。
その岩に挟まらなかったら、もっと下の方に落ちて無事では済まなかっただろうなぁ~
クルマはフロントタイアが「ハ」の字になっていて、一見して走行不可...

仕方がないので友人と谷を登って待っていると、後続車がきて一言
「やっぱり事故ると思ったわ...」だって
で、後続車が続々と到着して下界へレッカー車を呼びに行ってくれたんだ

うぉずと友人は、留守番に残ってくれたクルマの後部席に座って事故のコトを色々話していたんだ...
友人曰く「今のコースは競技中でも最高速が80~90km/hで100km/h越えるなんて考えられない」
でも...うぉずが走っている時に「キンコ~ン」ってチャイムの音が聞こえていたよなぁ~
ということは、後続車はゆっくり走っていたのではなく、うぉずについて来れなかったの?
準国内クラスのラリーで上位を走れる人達が...
なんて、自惚れかかっていたときに、乗っていたクルマの中がロールゲージで囲まれているのに気がついて、友人に「こんなロールゲージを付けておけば谷へ落ちても安心だね!」なんて話していると、そのクルマの持ち主が呆れたように「いままでこんな現場を沢山見てきたけど...」
「初めて谷へ落ちたやつは、山なんか二度と走りたくない」と言うのが普通で「ロールゲージを付けたら落ちても安心だ!なんて言うやつには、初めてお目にかかった!」だって

う~~~ん、確かにそうかも...
普通は事故ったら、怖がって同じような状況にならないように考えるわな

まぁ~ うぉずが、その事故で無傷だったのは競技用の4点式のシートベルトを締めていたのと、屋根が潰れるほどの事故でなかったという幸運が重なったからで、ほんのちょっと落下地点がずれていたら、ずっと下の方まで落ちていたし、2転3転すれば屋根が潰れて無事ではいられなかったと思う...

クルマを引き上げた後で、チームの人に「ただのスピード狂はアウト側に落ちるけど、イン側に落ちたということは、あと一息、気合いを入れれば抜けれたかもしれないよ!」って落ち方まで褒められちゃったい!

わっははは!
もちろん、落ちるまでのアベレージも新記録だったようで、うぉずの株は最高潮だったね!

結局サニーは引き上げたものの修理代より買い替えた方が安くつくとうことで車両保険が降りたあとで2代目の購入となった。

<つづく...>


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