さて本日の「Hurryの愛するアルバム100選」です。 【58枚目】IRON MAIDEN / NO PRAYER FOR THE DYING (1990)
IRON MAIDENというバンドは当時からヘヴィメタルシーン最高峰の重鎮というイメージで、私が一番最初に手に入れたメイデンのアルバムが本作。でも考えてみると1980年デビューのメイデンは当時まだキャリア10年目なのですね。メンバーの年齢も33歳くらいです。年齢を重ねた今の私だから感じることなのかもしれませんけどね。 それはそれとして、この時代のメイデンは88年リリースの前作SEVENTH SON OF A SEVENTH SONが傑作の誉れ高く、また次作である92年のFEAR OF THE DARKもまた力作ということで、非常に充実した時代だったと思われますが、その裏にはギタリストの交替劇(エイドリアン・スミス→ヤニック・ガーズ)もあったりしています。本作NO PRAYER…はそのヤニック・ガーズ加入第1作目目ということで、バンド通算9枚目のスタジオアルバムです。前述の傑作2枚に挟まれて非常に地味な印象を持たれているようですが、どうしてどうして中々の傑作ですよこれは。アルバムの世界観と楽曲制作というところで完成形を示した感のあるSEVENTH SON…。これを越える作品は無理とのことから、本作はノーコンセプト、コンパクトな良曲を集め、しかもライブを意識したバンドサウンドで録音されているのです。確かにそれぞれの曲が実にメイデンらしい疾走感とメロディ。「そうそうこれだよ!これがメイデンだよ!」と頷かずにはいられないメイデン節炸裂の1枚だと思います。 もちろん私にとってメイデンへのファーストコンタクトだったこともあり、想い入れがあるのですね。当時のことを思い返せば、メイデンと並びメタルの巨頭であるJUDAS PREASTの傑作PAIN KILLERがこのNO PRAYER…の少し前にリリースされており、鋼鉄世界の恐ろしさを感じた私にとって、メイデンに手をだすのも実はちょっと怖かったのです。だってメイデンのジャケットはいかにもヤバいじゃないですか。ところがどっこい、聴いてみたら思いのほかキャッチーだし聴きやすいのでビックリ。 メイデンってバンドの各楽器音の分離がすごく良いと思うのです。ベースがこんなに目立つバンドも無いですしね。