91年
「東京ラブストーリー」
(主演・鈴木保奈美、織田裕二、脚本・坂本裕二)バフィのドラマ好きの原点。柴門ふみの原作が好きだった。小田和正の主題歌「ラブストーリーは突然に」も良かった。
「101回目のプロポーズ」
(主演・武田鉄矢、浅野温子、脚本・野島伸司)武田鉄矢は今ならストーカー扱いされるだろう。「僕は死にましぇん」ははやった。「めぞん一刻」に似た話だと思ってしまうのは僕だけだろうか。
92年
「愛という名のもとに」
(主演・唐沢寿明、鈴木保奈美、脚本・野島伸司)映画「セント・エルモス・ファイヤー」に限りなく似た野島ワールド。まだブレイク前の深津絵里、ルビー・モレノが出ていたのは見逃せない。
「ひらり」
(主演・石田ひかり、脚本・内舘牧子)NHK版「想い出に変わるまで」姉(鍵本景子)と妹(石田)が一人の男(しかも渡辺いっけいだぜ!)を取り合う話。決して相撲取りの話がメーンではない。
93年
「高校教師」
(主演・真田広之、桜井幸子、脚本・野島伸司)初めて見た時は衝撃でした。京本政樹の変態教師ぶりが凄かった。今の現実の教師はもっとひどい。
「ひとつ屋根の下」
(主演・江口洋介、脚本・野島伸司)小梅(大路恵美)があまりにもかわいそう。こんな不幸な一家が今の日本にいるのかな?それにしても江口洋介、東京ラブストーリー、101回目のプロポーズ、愛という名のもとに、と大ヒットドラマに必ず出演している人だ。
94年
「この世の果て」
(主演・三上博史、鈴木保奈美、脚本・野島伸司)野島氏らしい作品。トヨエツの魅力が光った。最終回は・・・。
「若者のすべて」
(主演・萩原聖人、脚本・岡田恵和)ミスチルの主題歌最高。キムタクも好演。
「警部補・古畑任三郎」
(主演・田村正和、脚本・三谷幸喜)シリーズ3作、いずれも良かったが、刑事コロンボのまねとも言える。
「人間・失格~たとえば僕が死んだら~」
(主演・赤井英和、脚本・野島伸司)キンキキッズデビュー作。いじめを描いた衝撃作。加勢大周の悪役ぶり光る。
「妹よ」
(主演・和久井映見、唐沢寿明、脚本・水橋文美江)バフィは豊原功補に似ていると言われている・・・。岸谷五朗が渋い。
「夢見る頃を過ぎても」
(主演・葉月里緒菜、保坂直輝、脚本・寺田敏雄)葉月ドラマ初出演初主演作。貧乏学生の保坂になぜか惹かれる葉月。就職活動の話をさわやかに描いた。お父さん役の津川雅彦が良かった。
95年
「最高の片想い」
(主演・深津絵里、本木雅弘、脚本・野依美幸)記念すべき深っちゃんの初主演作。スキー場がブームのころ。うさぎちゃんのひたむきさが良かったけれど、最後の方はちょっとドロドロ。福山雅治の主題歌が良かった。
「恋も2度目なら」
(主演・明石家さんま、脚本・輿水泰弘)質の高いコメディー。さんまが女にだらしない男を好演。佐藤浩市とさんまの絡みが絶妙。葉月里緒菜も良かった。
「王様のレストラン」
(主演・松本幸四郎、脚本・三谷幸喜)文句なしの面白さ。西村雅彦、筒井道隆、鈴木京香、みんなキャラ立ちしている。舞台で見てみたいな。
「いつかまた逢える」
(主演・福山雅治、桜井幸子、脚本・水橋文美江)もてない奴は何やっても駄目なんだよね。最終回電車の中で福山が号泣するシーンが泣けました。
「愛していると言ってくれ」
(主演・豊川悦司、常盤貴子、脚本・北川悦吏子)常盤が詰まらないことで、幼なじみと関係を持って破局したことがどうしても理解できない。最終回、トヨエツが精いっぱいの声で「ひろこ」と呼ぶシーンは泣けた。妹役が矢田亜希子だった。
96年
「白線流し」
(主演・酒井美紀、脚本・信本敬子)おれ、基本的に学園物が好き。主題歌は最高。スピッツ「空も飛べるはず」。長瀬智也、酒井美紀、京野ことみ、柏原崇はいいけど他の人は何やってるの?スペシャルもいい。しかし、その後の展開が分かっていると、今見ると切ない。
「みにくいアヒルの子」
(主演・岸谷五朗、脚本・水橋文美江)この年のベスト。岸谷と常盤貴子の掛け合いが良かった。ドラマに出演していた子役たちも今や金八先生に出ている。
「八月のラブソング」
(主演・葉月里緒菜、脚本・黒土三男)シンガー・ソングライターのゴースト作詞家・葉月と地上げ屋・加藤雅也の絡み。緒形拳のお父さんが良かった。なぜか最終回に加藤出演せず。視聴率は低かったが隠れた名作。
「ふたりっ子」
(主演・岩崎ひろみ、菊池麻衣子、脚本・大石静)菊池さん、岩崎さん、今どうしているんでしょうねえ。
97年
「踊る大捜査線」
(主演・織田裕二、脚本・君塚良一)第1回からスペシャルまですべて欠かさず生で見たのが自慢。映画も伏線張り巡らした脚本が素晴らしかった。
「それが答えだ!」
(主演・三上博史、脚本・戸田山雅司)良くできた脚本。踊る・・・と並びこの年のベストだと思う。なぜヒットしなかったのか、分からないが、傲慢なマエストロ三上が最終回に生徒を名前で呼ぶシーンは泣いてしまった。
「最後の恋」
(主演・常盤貴子、中居雅広、脚本・北川悦吏子)弟の手術費のために援助交際。時代劇みたいな話だ。悪役?だが細川直美が良かった。
「理想の結婚」
(主演・常盤貴子、竹野内豊、脚本・青柳祐美子)爆笑結婚コメディー。母役の中村玉緒と野際陽子の確執が面白い。ばりばり関西弁の常盤もグッド。
「青い鳥」
(主演・豊川悦司、脚本・野沢尚)トヨエツが鈴木杏を抱きかかえて列車に乗るシーン、そして北へ逃避行、佐野史朗との対決。成長した娘と今度は南に。TBSらしい映像美。
「イヴ」
(主演・唐沢寿明、葉月里緒菜、脚本・金子ありさ)破天荒な精神科医がお嬢様の心を救う。
98年
「聖者の行進」
(主演・いしだ壱成、脚本・野島伸司)知的障害者施設を中心に虐待シーンに非難囂々。でも論じなければ何も変わらない。理不尽さに怒りを覚える。
「きらきらひかる」
(主演・深津絵里、脚本・井上由美子)死体を解剖する監察医の話。気味が悪いはずの話をうまく処理。毎回切ない気持ちにさせられた。
「世紀末の詩」
(主演・竹野内豊、脚本・野島伸司)1話完結のせつない話の連続。死んじゃう話がやたら多かった。観念的すぎて付いていけなかった人が多かったかも。最終回、竹野内、男を見せた。木村佳乃、下手だなあ。
「青の時代」
(主演・堂本剛、脚本・小松江里子)上川隆也の弁護士の二重人格の演技!それに尽きる。このころの奥菜恵はまだ可愛かったな・・・。
「ショムニ」1~3
(主演・江角マキコ、脚本・高橋留美、橋本裕志)このクール一番期待されてなかったドラマが大ヒット。おのおののOLがキャラ立ち。予定調和の話だが、不況下でナンセンスな話がほっとさせた。
99年
「救命病棟24時」
(主演・江口洋介、脚本・橋部敦子、飯野陽子)米テレビ人気シリーズ「ER」に限りなく似ている。というよりパクリ。パート2はさらに良かった。
「リップスティック」
(主演・三上博史、広末涼子、脚本・野島伸司)三上の演技はやっぱりいい。傷を持って生きている人は多い。
「ケイゾク」
(主演・中谷美紀、脚本・西荻弓絵)堤幸彦氏の演出。不可解な映像美はカルト的で、マニアを生んだ。通好みの作品。
「L×I×V×E」
(主演・今井絵里子、脚本・信本敬子)廃部寸前の吹奏学部を転校生が建て直す。学園ドラマの王道。藤原竜也を巡って木内晶子との三角関係もさわやか。
「美しい人」
(主演・田村正和、脚本・野島伸司)毎回ハーブの花言葉。田村医師のラストはいただけない。なんか偽善者って気がする。池脇千鶴の存在は光った。
「3年B組金八先生」
(主演・武田鉄矢、脚本・小山内美江子)兼末健次郎こと、風間俊介くんに尽きる。ストーリーもこれまでのシリーズになくディープ。サブタイトル「硝子の少年」を題にしたいほど、光っていた。
00年
「Summer Snow」
(主演・堂本剛、広末涼子、脚本・小松江里子)心臓が悪いのに、ダイビングをやらせるドラマ。最終回はちょっと許せない終わり方。「若葉のころ」もこんな感じだったな・・・。
「池袋ウエストゲートパーク」
(主演・長瀬智也、脚本・宮藤官九郎)略してIWGP。おなじみ堤幸彦氏の演出。付いていけない人も多かったろう。なんか池袋が無法者のたまり場のよう。キングこと窪塚洋介、これで化けた。
「花村大介」
(主演・ユースケ・サンタマリア、脚本・尾崎将也)面白い!傑作弁護士コメディー。今までにない新しいタイプのドラマ。
「合い言葉は勇気」
(主演・役所広司、脚本・三谷幸喜)ストーリーはでたらめなのに、勢いで納得させてしまう三谷脚本はさすが。鈴木京香、寺尾聡、津川雅彦ら熱演。もちろん役所さんも。お疲れさま。
「トリック」1~3
(主演・仲間由紀恵、脚本・蒔田光治)売れないマジシャン・仲間と民俗学教授・阿部寛のでこぼこコンビが絶妙。とんちんかんな推理、おどろおどろしい展開なのに、ばかばかしくも毎回笑わせてくれた。
01年
「ストロベリー・オン・ザ・ショートケーキ」
(主演・滝沢秀明、深田恭子、脚本・野島伸司)深キョンの演じる唯のキャラクターがすべて。死んだふりでハッピーエンド、さわやかというかやられたというか・・・。 「ちゅらさん」
(主演・国仲涼子、脚本・岡田恵和)沖縄の小さな島を舞台に明るいキャラクターの恵里が周りを幸せにしていく。運命の恋は出来過ぎかな?
「新・星の金貨」
(主演・星野真里、脚本・武田菜穂)野島氏原案のパート3。前の2作よりさわやかでのめり込める。
「水曜日の情事」
(主演・本木雅弘、脚本・野沢尚)不倫の末の離婚。言葉で核と簡単だが、練りに練った恋愛エピソードを満載し、非常に幅のある力作に仕上がっている。
「ハンドク!!!」
(主演・長瀬智也!!!、脚本上等・大石静)堤監督作品の映像へのこだわりが堪能できる通好みの医者ドラマ。
「さよなら小津先生」
(主演・田村正和、脚本・君塚良一)銀行をくびになった主人公が教師になり、やる気のないバスケ部を立ち直らせる。
02年
「木更津キャッツアイ」
(主演・岡田准一、脚本・宮藤官九郎)きわめてシュールで、自分の感性が試されるドラマ。何度も巻き戻して見た。
「真珠夫人」
(主演・横山めぐみ、原作・菊池寛、脚本・中島丈博)昼メロとは思えない過激な設定で毎回沸かせてくれた。キャラがそれぞれはっきりしていて見ていて気持ちよかった。
「天才柳沢教授の生活」
(主演・松本幸四郎、脚本・土田英生)幸四郎がまじめに演じれば演じるほど笑えてしまう。でもこんなコンクリートみたいな人が近くにいたら嫌だな・・・。
「真夜中の雨」
(主演・織田裕二、脚本・福田靖)これぞドラマ!さすがTBS。毎回予想もつかない急展開でひきつけた。
「ゴールデンボウル」
(主演・金城武、黒木瞳、脚本・野島伸司)台詞の妙、毎回ある対決シーン、べたべたしない大人の恋愛、それぞれの登場人物の思いを乗せたラスト。ドラマとはこんなに奥の深いものだということを見せてくれた。
「ドレミソラ」
(主演・黒谷友香、大沢あかね、脚本・篠崎絵里子、国井桂)元演歌歌手が学校の先生に、という本筋より落ちこぼれ5人組の初々しい三角関係のほうに興味が移った。
「サトラレ」
(主演・オダギリジョー、脚本・尾崎将也)心の中の声が人に聞こえてしまうサトラレが巻き起こすコメディー。でも時にほろりとさせられた。
「マイリトルシェフ」
(主演・矢田亜希子、脚本・源孝志、後藤法子)相手のことが分からないと料理を作れない天才料理人。毎回心に響くエピソードの連続。ドラマを作っている人の美的センスが感じられて良かった!
「恋セヨ乙女」
(主演・真中瞳、脚本・岡田恵和)ちゅらさんチームが作った恋愛コメディー。非常に現代の女性たちがうまく描かれていた。
「天体観測」
(主演・伊藤英明、坂口憲二、脚本・秦建日子)最初は「愛という名のもとに」のパクリかと思ったが、より現代風にアレンジされて、女性の強さが前面に出ていた。
「ごくせん」
(主演・仲間由紀恵、脚本・江頭美智留)極道の娘が高校教師になって騒動を巻き起こすコメディー。トリックシリーズ以来、仲間がすっかりコメディエンヌになった。
「ピュア・ラブ1~3」
(主演・小田茜、脚本・宮内婦貴子)現代では珍しい純愛をこれでもか!と描ききった昼ドラの快作。小学校教師の木里子は白血病にかかるが、偶然にも近くの寺の修行中の僧侶、陽春(猪野学)の骨髄が適応して移植。再発したが再び移植して最後は陽春と結ばれる。現代のお手軽な若い娘たちに見せてやりたい作品。時々出てくる川津祐介の住職や父親の篠田三郎や明石焼きのしのぶさん、戸ノ山さんら脇を固める配役も良かった!
「サイコドクター」
(主演・竹野内豊、脚本・伴一彦)精神科医が斬新なやり方で患者を治療する。だが、彼にもトラウマがあって・・・。医者ものはリアリティーがあって心に響く。
03年
「ブラックジャックによろしく」
(主演・妻夫木聡、脚本・後藤法子)やたらと正義感に燃えてるのに、無力な主人公。新米医師とはいえ、毎回トラブルの元になるのはどうか?医者の世界の閉鎖性はその後の白い巨塔でも余すところなく描かれた。
「動物のお医者さん」
(主演・吉沢悠、脚本・横田理恵ほか)漫画どおりのほのぼのとした面白さが伝わってきた。
「最後の弁護人」
(主演・阿部寛、脚本・秦建日子)依頼人の不利益まで暴いてしまう、国選弁護人。事件のあっと驚く展開が、目が離せなかった。
「ウォーターボーイズ1,2」
(主演・山田孝之→市原隼人、脚本・橋本裕志)大ヒットした映画の続編。シンクロにかける男子高校生たちの話。部活がつぶれそうになったりプールが閉鎖されたりと、毎回文化祭のシンクロ公演の開催が危ぶまれる事件が起こるが、最後は大団円。1は同じ高校の正統派続編。2は、ボーイズの1人が高校教師になって元女子高に赴任、新たにシンクロ部を作る外伝。
「Dr.コトー診療所」
(主演・吉岡秀隆、脚本・吉田紀子)南海の孤島に赴任した敏腕医師。不振がる島の人も次第に彼を認め溶け込む。彼には過去医療ミスがあって・・・。「北の国から」ばかりでドラマに出なかった吉岡を引っ張り出したのがフレッシュで成功。現地での長期ロケも生きた。
「ビギナー」
(主演・ミムラ、脚本・水橋文美江)弁護士や検察官、裁判官を目指す司法研修生たち。毎回裁判の実例がいっぱい出て法律ブームの折、エピソードとして楽しめた。オーディションで選んだ新人ミムラを主役に抜てきして、ベテランで脇を固めたのも成功。
「共犯者」
(主演・浅野温子、脚本・秦建日子)15年前に犯した殺人、警察の執ような捜査を逃れ時効が目前だった。だが突然謎の男(三上博史)が現れ、会社の同僚らを次々と殺害。その正体は・・・。近年まれにみる面白いミステリー。三上=浅野の別人格、と予想したとおりの結末だったが、毎週ぞっとする不気味さだった。
「白い巨塔」
(主演・唐沢寿明、脚本・井上由美子)田宮二郎版は知らないが、唐沢財前は良かったと思う。何十年たっても医大の問題点は一向に解決してないことに驚き。脇役も豪華。半年間の観賞に値した。
04年
「砂の器」
(主演・中居正広、脚本・龍居由佳里)現代版にアレンジした松本清張原作。もうすでに、ハンセン病への差別制度がなくなった現代だが、その他の差別は根絶していない。笑わない悪役中居くんが良かった。
「農家のヨメになりたい」
(主演・深田恭子、脚本・小松江里子)面白おかしい中にも、現代の農村の問題点をしっかり描けていた。
「離婚弁護士」
(主演・天海祐希、脚本・田渕久美子)各自の会話が絶妙でこのクール1番の快作。ミムラや佐々木蔵之介ら脇もいい。独立した女弁護士が嫌がらせを受ける。仕方なくあまりもうからない離婚弁護ばかり引き受ける。後半は離婚弁護士の本筋から外れてきたが面白かった。
「オレンジデイズ」
(主演・柴咲コウ、脚本・北川悦吏子)「愛していると言ってくれ」の女バージョン。柴咲を気が強くてはすっぱな音楽家としたが、優しい妻夫木と対照的で良かった。
「冬のソナタ」
(主演・ペ・ヨンジュン、チェ・ジウ)韓流ブームに火をつけた愛の叙事詩。交通事故、記憶喪失、近親相姦、失明と、日本ではちょっと恥ずかしいベタベタな展開をこれでもかと直球でぶつけてくる。ある意味新鮮。昔の大映ドラマに近いものがある。
「新選組!」
(主演・香取慎吾、脚本・三谷幸喜)過去主に悪役で中心に描かれることが少なかった新選組を大胆な新解釈で1年間でまとめた。山南、武田、谷、松原らこれまでの新選組もので出ることの少なかった人物も丹念に描いた。
「世界の中心で、愛をさけぶ」
(主演・山田孝之)大ヒットした小説&映画のテレビドラマ版。白血病で死んだ高校時代の恋人を忘れられず17年間廃人同然に生きる男。ヒロイン綾瀬はるかのピュアな感じが◎。長じたサク役の緒形直人も影がある感じでよかった。 《映像・演出》二人のファーストキス。二人で出かけた無人島。最終回で「もう十分だ」という父・三浦友和。17年間肌身離さず持っていた遺灰より、現実の生きている人間を守ろうとしたサク(緒形直人)。「忘れなさい。2人のことは私が覚えているから」と言う担任教師(松下由樹)丁寧な作り、TBSでよかった。柴咲コウの主題歌も良かった。
◎「氷の世界」(99年、フジ。主演・竹野内豊、松嶋菜々子、脚本・野沢尚)超最低ミステリー。最終回のオチには呆れた。真犯人が余りにも突拍子もない。それまでの展開と何の脈絡もなく、とってつけた設定。見て損したと怒りに震えた。
◎「甘辛しゃん」(97年、NHK。主演・佐藤夕美子、脚本・宮村優子)朝ドラに似つかわしくない近親相姦(血はつながっていないけど)ドラマ。暗すぎる。阪神大震災の扱い方も下手。 ◎「犯罪心理捜査ファイル~ボーダー」(99年、NTV。主演・中森明菜、脚本・森岡利行ほか)プロファイリングがテーマ。第2の沙粧妙子を狙ったが、主役の明菜が途中でプッツン。9話で打ち切り。佐藤仁美とか脇が良かっただけに惜しまれる。
◎「空から降る一億の星」(CX。主演・木村拓哉、脚本・)明石家さんま、深津絵里といい役者をそろえながら、ストーリーがあまりにもひどすぎた。サスペンスなのか、ラブストーリーなのかはっきりして欲しかった。井川遥が邪魔。柴咲コウだけ光っていた。