1200字文芸帖(楽天出張所)

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解説 #11~15


 「呪いの指輪」の歴史に言及。かつて指輪は繁栄を所有者にもたらしてきた(後に記されるが、それはエスメラルダの先祖である黒魔猫族の指輪管理のおかげだった。が、魔女狩りによって黒魔猫族が滅亡すると指輪は不幸を呼ぶ呪いの指輪へと変わってしまった)。

第11回(2)「元パンダスーツの男」
 クレイラパパの病院「中立地帯」に押し入ってきたのは、レンの知人パンダ(本名:超龍包)だった。彼は殺し屋で、かつ、トレジャーハンターだ。中国マフィア「孫一族」(ロシアの「カイザーファミリー」とは友好関係にある)の依頼によって「呪いの指輪」を追ってここまで来たのだった。パンダはクレイラパパに詰め寄りレンの治療費の肩代わりとして預かっていた指輪を渡そうとしたが、指輪はいつの間にかジュエルキャンディに変わっていた。クレイラが手放すのを惜しんだからだ。それに気付いたパンダはクレイラに詰め寄る。

第12回「ロシアンルーレット」
 絶体絶命のクレイラだった。しかし、機転を利かせて賭けに出た。「不幸を呼ぶ「呪いの指輪」だけどあたしが持てば「栄光の指輪」になるのよ」というような理由のない理屈でパンダを動揺させる。そして自分のこめかみに銃を当て(スチュが現れる。銃はスチュがもっていたもの)神のご加護を証明するという。が、気が変わったようで、「あたしの味方にもご加護がある」といって、自分ではなくレンのこめかみに銃を当てる。パンダはこのクレイラのペースに呑まれていた。そして、このわけの分からなさに魅かれていた(今後パンダはクレイラとともに行動をするようになる。ただ、「孫一家」や「カイザーファミリー」との契約は続いている)。

第13回(1) 「瞬きと永遠」作:パティ・ストラヴィンスキー 訳:丸山練太郎
 一息置いてパティの作文。パティは写真を撮られるのが苦手なようだ。お騒がせの双子の一面。

第13回(2) 「写真にしか写らないもの」作:ベティ・ストラヴィンスキー 訳:丸山練太郎
 続いてベティの作文。ベティも違う理由で写真を撮られるのが嫌いらしい。双子の可愛らしさを表現した連作だが、注意して欲しいのは、ベティ(少し記述があるクレイラも)の霊感(魔力)が後のストーリーに関わってくる伏線であるということ。

第14回 「深淵なるあたたかさ」
 話は戻って、クレイラにロシアンルーレットとして銃を向けられたレン。引き金を引くと見事に弾は発射され、レンは瀕死の状態に。クレイラは「ここが病院で良かった」とコメントしたという。血の海へと沈んでいく臨死状態の夢。なんとか一命をとりとめる。指輪を奪いに来たパンダだったが、「しばらく指輪の様子を見守ってみる」と言ってクレイラの仲間になる。

第15回 「漂流」
 騒動のあった「中立地帯」だったが、スチュとパンダがクレイラの味方になったので事態は収拾された。今後、指輪を巡って「カイザーファミリー」と争うことになるが、一時の休息だった。
リハビリのため、パティ(いちおう看護婦)に付き添われて海へ行くレン。ふとしたことからサーフィンができることを言うと、パティはやって欲しいとねだる。断れないレンは重傷ではあったが海に入る。するとあっという間に沖に流されて漂流してしまう。泣きっ面に蜂状態だ。最後のパティの無責任なコメントが魅力的。


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