サルサを踊って、ワインを飲んで、Human Resource Managementを考える

サルサを踊って、ワインを飲んで、Human Resource Managementを考える

2010.05.05
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「ゴールデンウィークに東京に行くから。」
今年の初めに母はそう言っていた。てっきり上京するものと思っていたが、4月頭に母から電話があり、体調が優れない為、上京できないと言われた。母は、昨秋に甲状腺機能障害の病気を患っていた。もし可能であれば、私たちが秋田へ来られないかと言うので、妻と調整して、ゴールデンウィークにこちらが両親を訪ねることとなった。


4月30日(金)。仕事を終えて一旦自宅に帰ってから、荷造りをしてすぐに西新宿に向かう。深夜バスにて、両親のいる秋田へ移動する為。22:00西新宿発、翌6:30秋田駅着。往復で16000円也。
高速バスは夜行なので、当然社内は暗い。カーテンも締め切っている。その為、妻が途中気分を悪くしてしまった。私は、周りのお客さんに悪いと思いながらも、少しカーテンを開けて、外の景色を見せてやると、妻は少しずつ回復していった。


DAY1(5月1日)
「昔の餌差町へお願いします。」
秋田駅到着後、タクシーで実家へ。実家の玄関前には、父の愛車である、スカイブルーのローバーミニが停めてあった。
玄関に上がると、父の愛犬のあすかと母が出迎えてくれた。遅れて父も顔を出した。
「すぐに朝食にするからね」と懐かしく、優しい母の声。嬉しさなど色々な感情が混ぜあって、どぎまぎしてしまう。
朝食は、母の作った目玉焼き、ウインナー、ご飯、なめこの味噌汁、納豆、明太子、漬物。両親から、実家に来るまでの状況について質問攻めに合った。ゴールデンウィークだから、渋滞していたのではないか。社内は快適だったか。眠れたか。おなかは空いていないか。バスだと安いのか。
質問に一つ一つ回答しながら、私はぺろりと朝食を平らげた。妻は今朝方まで具合が悪かったので、あまり食べられない、と言っていたが、割と良く食べたように思える。
食後、ヨーグルトとコーヒーが出された。
母と父と東京で暮らしていた頃を思い出す。父も母もコーヒー好き。父が便秘対策ということで、昔から朝食後にヨーグルトを食べていた。
自分の朝の生活を比較して、情けなく思ってしまった。寝坊気味なので、最低限の身支度と朝食だけを済まして、さっさと出社する。まるでゆとりがない。
父は、在職中の時も早起きで、随分とゆとりのある朝を過ごしていた。ジョギングに行き、自宅に戻ってから腕立て伏せと腹筋をして、新聞を読んで、ゆっくりと朝食を食べる。そろそろいくか、という感じで出社していた。

食後、私たちの寝床を作るため、父と二人で2階から布団を下ろしてきて、仏間の隣に妻と自分の分の布団を敷く。移動の疲れを取るべく、2時間ほど仮眠を取った。

10:40頃に目を覚ました。対して長い時間眠っていないのに、疲れは充分に取れていた。
11:00に実家を出て、父の愛車でSATYに行く。JTBで帰りの航空券を購入し、発泡酒ケース、ワインを買う為だ。
「帰りのバスはキャンセルをして、帰りは飛行機で帰りなさい。お金は私たちが出してあげるから」と両親が言う。収入の少ない私を気遣っての優しい言葉で、申し訳なかったが、甘えさせて頂くことにした。情けない思いだった。

SATYで購入した晩餐用の酒は、発泡酒のケースのほか、ワイン「シャトーバビー2006」。ウィスキー「余市」。更に、GEOでDVDをレンタルする。「サブウェイ123」と、「路上のソリスト」。それから「プリズンブレイク」。

朝食を食べて間もないような感じがしたので、昼食は抜いた。
両親は菓子パンを毎日の昼食にしているとのこと。

14:30から父の愛犬あすかの散歩。私たちが桜を見たいと言い、太平川まで行くことにした。太平側は桜で満開。美しき田舎の風景に、私も妻もしばしば、ため息をついた。
散歩から帰ると、父は居間に座してひざの上にあすかをかかえ、熱心にその小さな四本の足の裏をタオルで拭いた。また、肛門の辺りも吹いてキレイにした。これだけ綺麗にしておけば、なるほど、家の中で飼っていても、まるで部屋は汚れない。
散歩の後は、秋田温泉こまちへ。露天風呂には、寝風呂もあり、大変リラックスが出来た。

17:30から夕食。
国産牛のステーキ。あらかじめ私が郵送しておいたシャトーモンペラを空ける。私がワインを飲むのを知っていて、父がカマンベールチーズを買っておいてくれた。翌日二日酔いになるほど、酒を飲み、和気藹々と晩餐を楽しんだ。



DAY2(5月2日)
朝食は、ハムエッグ、ご飯、味噌汁、納豆、明太子、漬物。飲み物は牛乳。母が私の為に買っておいてくれた、コーヒー牛乳と苺牛乳は、朝は飲まずに昼間に喉のが乾いた時に口にした。

この日、この家では珍しいことが2つ起こった。一つは、父が二日酔いで寝坊。6:30起床となったこと。普段は5:00くらいには起きている人が、である。二つ目は、父の愛犬あすかが、おねしょしてしまったということ。今年で6歳になる(犬は人間の六倍で歳を取るというから、人間にするとおよそ36歳か)が、飼い始めて以来、このようなことはなかったという。ちなみに、あすかは、おねしょで父の布団を汚した後、自分だけ母の布団にもぐりこんで逃げたという。おかげで、父は、冷たい思いをしながら、朝まで寝ていたとか。

あすかのご飯は、キャベツ、こんにゃく、いちご、りんごである。アレルギーを持っているとのことで、一般的なドッグフードは食べることが出来ない。食事が終わると、父が丹念にあすかの歯を磨き、耳の掃除をする。


二日目は男鹿半島まで、ドライブ。途中、なまはげの立像のある場所で、記念写真を撮る。
ここは、東京に帰ってきてから知ったことだが、船越の男鹿観光案内所という場所で、この立像は15メートル、三大なまはげ像といわれる中で最も大きいものだそうだ。
観光案内所には、レストラン、おみやげ物屋、なまはげ展示場が併設されていた。ソフトクリームを食べる。父はソフトクリームがコーンの部分だけになってしまうと、慌てるようにして首を胸の方に丸めて、がっつくように食べた。どうしてそんな慌てて食べるのかと聞くと、「溶けて垂れて来るのが嫌だから」と言った。実は、自分の食べ方は父の食べ方に良く似ていると思っている。何だか微笑ましく、嬉しく思った。


男鹿半島の温泉は、「男鹿桜島リゾートHOTELきららか」の露天風呂。海が眺望できた。
帰り道に、海の岩場を寄り道。浅瀬を歩く。又、斉藤司法書士の事務所のある市場で、ホタテを食べる。うにと海苔を買う。
夕食は、宅配ピザで、コチュジャンピザ。ワインはシャトーバビー。食後、サブウェイ123を観た。


DAY3(5月3日)
家で絵を描く。デコポンの絵を色鉛筆でデッサンするも、難しい。妻は、あすかの絵。
中野孝次の本を一冊読んだ。「美しい老年のために」
妻とト一屋に買出しに行く。両親の夕飯の食材をお使いである。
父が作ったという縁側に腰掛け、池を眺める。めだかがいた。

16:00。実家の前で記念写真を撮り、父の車に乗り込んで、母とあすかに別れを告げる。なぜ母はあれほどに写真を撮りたがったのか。
16:50秋田空港着。父と別れて、妻と二人、秋田空港のレストランで稲庭饂飩を食べる。

時が過ぎるのは早い。あまりに早い。もっと両親のそばにいたかった。再会できたときの二人の嬉しそうな笑顔がなんとも懐かしく、愛おしい。






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Last updated  2010.05.19 23:12:07


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