DERICIOUS!

DERICIOUS!

暗雲


そう自らに言い聞かせながら、一体どこで間違ってしまったのかと
秒ごとに怯えている。
これは、私の影なのか、それとも違うのか。
今言える私の中の答えは、心を占拠しようとしてるデジタル集団は
不自然な、事実にフェイクを加える他者の背乗りでしかないと感じる。
だけど、違うのか。本当は、私自身の影なのか。
心がまるで影だけになるように、偽の感覚が自分に被さってくる。
だけど、それはあくまでも架空のもので、空想のようなものは
無限でどこまでも広がってしまうのだから、あまり気にしてはいけないよ。
そう、自分に言い聞かせる。
自分を、疑ってはいけないよ。信じるって、とても難しい事と
44歳のこの年になって、真正面から思い知らされてるね。
架空の自分らしさ、本当の自分て奴に、踊らされるね。
惑わされるね、だけど、心っていうのは、空のようなものだからね。
誰かがそう言う。きっと誰かが言ってくれているのだろうと感じる。
敵も現れたのなら、きっと味方だって現れるだろう。
そのような楽観的な連想を、今は続ける事など出来ない。
誰も信じられない、という訳ではないのだけれども。
有り得てはいけない事が、私の現実に、起こっているのだ。

窓の外を埋め尽くしている雨音を聞きながら、塞がれた青空と
色を抜かれた薄グレージュの空を脳裏に浮かべる。
誰かが、誰もが雨のち晴れだと言った。
曇り空だろうと雷だろうと、永遠には続かないさ。
そう、それが、自然なこと。
だけど、やはり恐ろしいのは、今心を占拠してる奴らは、不自然な奴らなんだよ。
本当に、厚く黒く暗く、心という空を覆い尽くす雲という雲は、
晴天の日を迎えるのだろうか。
今は不安だけが、心を支配している。
私の自然な心は、彼らという暗雲に、永遠に塞がれたままに
なってしまうのではないかと。


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