+ 好酸球増加症 【EOS】(チビにゃん)

 
About ねこの好酸球増加症.....

白血球は 単球・リンパ球・好中球・好酸球・好塩基球などで
構成されています。
チビにゃんは その中の『好酸球(EOS)』が増えてしまい クチビルの周りに肉芽腫ができます。
EOSの増加により出来る肉芽腫は 猫ではクチビルが最も多いと言われていますが
肉芽腫のできる場所に決まりはありません。
転移性はなく 根治治療は 今のところ確立されていないそうです。
猫の場合 再発のサイクルの長短はあるものの 再発の可能性が高く
慢性化する事もあります。
◆ ◇ ◆
生後4ヶ月でやってきたチビにゃんは いつも鼻が乾いていて
早く走ることができず 動作が緩慢。
少し遊んだだけで クチ呼吸が始まります。
でも これといって異常は見当たらず 好奇心の強いおっとりしたキャラクターでした。


12/16(火)

朝 フラジール服用 食後から 連続嘔吐。
嘔吐 8回目 嘔吐の中に鮮血が混じる。
すぐドクターのアポをすぐ取る。 その間も嘔吐 胃液がピンク色。
体温が低く震えが止まらないのでカバーして診察を受ける。
レントゲンの結果 大腸ほとんどが大きなガスのカタマリで覆われている。
フラジール服用中止。
抗生剤など 胃腸を休めるため 服用せず一晩様子を見ることに。
嘔吐が1度でもあった場合はERに連れて行くように言われ名刺を渡される。
ハイドレーション100ml を塗られ 絶食。
血液検査のオーダーをするが 必要なしと言われる。

◆この時 猫友サンの愛猫さんの症状(好酸球増加症腸炎)に似てることから

血液検査をオーダーしました。

12/17(水)

前夜から嘔吐なし。震えが止まらない。足が思うように前へ出ず ヘタリ込む事が多い。

12/18(木)

体重 508g 減る

12/19(金)

ドクター チェックアップ。大腸のガスはかなり小さくなっている。

12/21(日)

体調もどる

12/31(水)

クチビルを 何処かで擦ったように見える。

2004年01/02(金)

31日から みるみるクチビルが膨れ上がったので ドクターの診察。
腫れ方をみて EOS特有の物と判断 バイオプシーの必要なし。
血液検査の 結果 Eosinophilic Granuloma complex (好酸球増加による肉芽腫) と診断される。
ステロイド(デポメドロール 0,7ml)を注射する。
:チビにゃん写真:

◆EOSの増加は肉芽腫のような目に見える症状だけでなく
胃腸/膀胱/肺などで起きることもあります。
EOSが原因で大腸に症状が出たら 「好酸球増加症大腸炎」と呼び
EOSが増える事によって出る症状を総括して『好酸球増加症候群』と言います。
EOSの数値が高くても 症状が出ない事もあります。


EOS(好酸球)は なぜ増えるのか...
先天性/アレルギー/寄生虫感染時/ストレス・・・ などなど
色々な説があるようです。
チビにゃんの主治医 セカンドオピニオンともに それらの説をあげるも
「どれも仮説に過ぎず ハッキリとした事はわからない」と言います。
「わからないので 良いと言われている事は 全てやって行きましょう」
これが チビにゃんの治療のベースです。
猫の好酸球増加症には ステロイド剤が良い効果をあげると言われています。

1/8(木)

ドクターのリチェック。 血液検査

01/12(月)

好酸球数値 高いまま。 腫れだけがひく。 :詳細:

02/14(土)

再発 右上クチビルが腫れだす

02/16(月)

ドクターアポ
前回うった注射は 2-3ヶ月作用すると言われてたが再発が思ったよりも早かった。
ステロイドを増量する手立てしかないとわかり 保留にする。

02/18(水)

セカンドオピニオンを聞く
好酸球増加症にはステロイド剤(depomedrol)の選択肢しかないと言われる。前回同様 ステロイド(デポメドロール 0,9ml)を注射する。
低アレルギー食について話すも ドライフードは避けるように言われ 手作り食を提案される。

02/20(金)

腫れが引く

主治医「低アレルギー食 缶フード」
セカンドオピニオンは「缶フード or 手作り食」と指導される。

04/13(火)

再発 12日 夕方から腫れ出す。ドクターのチェックアップ
再発のサイクルが短いので 注射の選択は無理といわれる。
ステロイド剤(デポメドロール)か 非ステロイド剤cyclosporin(サイクロスポリン)の
どちらかを選択しなければならない。
◆猫へのサイクロスポリンの投与は 始まったばかりで例がなく
迷い 保留。 :詳細:

04/14(木)

ステロイド剤 服用プログラム開始(約2ヶ月服用) チビにゃん 腫れ写真
非ステ剤(サイクロスポリン)の効果は惹かれるけど
猫の服用のデータの少なさと副作用の詳細に躊躇してしまった。

04/17(日)

腫れがひく◆即効性は注射の方がある気がする。


続けてできた肉芽腫で チビにゃんは クチの周りが薄くなりました。
生え揃うまで 3週間~かかるそう。

▼△▼好酸球増加症肉芽腫の腫れ方(チビにゃんの場合)▼△▼

ニキビやオデキのようなハッキリとした境界線はなく 芯もありません。
皮膚の中で 血液が集まり 風船のように"ふくれる"感じです。俗に「クチビルが削げた」と言われますが "クチビルがめくれた"ように見え
遠めにみると あっかんべーしたようにも見えます (=^┰^=) ベーっ



05/21(金)

リチェック。好酸球など詳細を血液検査。 血液検査 結果
好酸球8%に下がり 正常値内。 数値が減っていても 今回のプログラムは変更なし。
残るプログラム中に 再発した場合 1ステップ前に戻りプログラムを続けなければならない。

08/01(日)

ステロイド プログラム終了
服用中 再発もなく予定通り終了でした。
心配した副作用(嘔吐や下痢 食欲低下など)を疑う症状もありませんでした。



08/12(木)

再発。夕方から腫れ出す。

08/16(月)

主治医が産休中の為 セカンドオピニオンのドクターでチェックアップ。
が ドクター不在。研修医で話しにならず。
血液検査と足と骨盤のレントゲンを撮る。
◆1時間待合室 1時間診察室で待つ。血液検査&レントゲン2枚撮るのに
2時間かかり 計4時間。疲れたのか帰宅後 イキナリ腫れが大きくなる。
かなり迷ったが デポメドロール半錠 飲んでもらう。

08/18(水)

腫れが引き出す。
肉芽腫の部分が白くなり 小さなプツプツが見える。明らかに今までと違ったひき具合をする。
またデポメドロールの作用も 今までとは違うように感じる

08/25(水)

血液検査とレントゲンの結果を聞きに セカンドオピニオンへ。
チビにゃんのクチビルはスッカリ完治。
症状が違ったように見えたことはドクターに告げなかったが
ドクターの経験から 今回は好酸球増加症による物ではない可能性を示唆される。
血液検査は 研修医の安直なミスで単純検査で詳細わからず(▼ェ▼メ)
これまでステロイド剤 注射2回/その後 服用4ヶ月。
これ以上 ステロイドは使えないと言われ 残った物は 処分。
次回 好酸球増加症で肉芽腫が再発時には サイクロスポリンの服用が
第一選択肢になるとの事。
後ろ右足のレントゲン結果-骨に異常はなく 股関節が わずかに感覚が狭くなり
外側に出ている。高いところから 落ちた事があると指摘される。
栄養補助食 グルコサミンを貰う





ワクチン接種は ステロイド剤の服用が長くなった事を考えて
1種(FVR)のみになりました。次回は来年。
その時のチビにゃんの体調・状況でワクチン数を決めます。

09/29(水)

再発。 右上クチビルといつもの下クチビルが腫れる。
腫れる2,3日前から お決まりの妙な"はしゃぎ"が見られ
べビにゃんにチャチャ入れする姿が頻繁に見られる。

10/02(土)

前日より腫れが小さくなる。腫れ出し方や患部は 好酸球増加症肉芽腫とまったく同じに見える。

10/04(月)

主治医のチェックアップ&血液検査。
腫れは好酸球増加症以外に 上下ともに犬歯がすれて
腫れを助長してると言われる。
(チビにゃんがお気に入りのオモチャを咥えて持ち歩く遊び時間が
長いことから)再び プラスティック類の撤去の徹底を指摘される。
◆ 1週間 ウォーターファウンテンとオモチャ類を全て撤去し
3日間(+7回)ステロイド(デポメドロール)服用で様子をみる。
◆血液検査の結果とデポメドロールの効きをみて
サイクロスポリンを使うか否か判断すると言われる。

10/05(火)

検査結果が出る。好酸球の数値 正常。
ドクターから 今回の肉芽腫は 好酸球増加によるものではないと説明を受ける。
上下クチビルともデポメドロール服用後 赤みがひく。
:血液検査詳細:
原因が好酸球増加症でなくても デポメドロールの服用は そのまま続行。

今回のステロイド服用は 3日間飲み その後1日おきに1週間で終了する予定。



ドクターより
好酸球増加症肉芽腫は 1度発症したら同じ箇所に出来る症状と認識され
クチビルは典型と言われているが
肉球や関節など 「違う箇所」「複数に発症」している報告も増えているので
発症箇所が1つ(クチビル)と限って考えない方が良いとアドバイスを受ける。


(10月2004年)



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