Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

2012年05月02日
XML
カテゴリ: 夢有無有
「怪異」バジリスク
 丹波の里に一人の小利口というか、素っ頓狂な少年が居ります。彼は幼少の折テレビで水の上を走るトカゲを見てからと云うものの、夏場には必ずといっていい程、近くの浅い溜池通いが始まります。彼の頭の中では「右足が沈む瞬間、左足を前に々・・・・」が繰り返しながらリズムを刻み、一気に池を渡り切りと思いきや、身体は沈み足が泥を踏みつけています。彼は此れの原因が足の速さにあると考え、その日から猛ダッシュ訓練を始めました。中学に通う頃はその足に陸上部のコーチが眼を付け、入部を誘いますが頑なに固辞して、夏場のバジリスク特訓に備えます。今日も今日とて池ノ上を猛ダッシュしようとした時、頭の中がピンクの光に包まれたかと想うと、「歩け、歩け」と野太い声が響きます。気味悪さに立ち止まり、ふと足元に気がつくと、足下の水が寒天状みたいになり彼は水上の人と成りました。そこに通り掛かった自転車に乗った外国人牧師、彼を教会堂のなかに半ば強制的に入れて、聖水を浴びせるは、告白させるはまだしも、祭壇で「罪の許しを求めなさい、バアルの下僕よ」と言います。彼は憤然として教会の扉を突き開け外に出ました。
 中学二年には、学校恒例の海での遠泳大会が催されます。彼も苦手な水泳ですが、授業の一環であり参加しないわけにはまいりません。鐘の音を合図に皆三列になって対岸まで凡そ三キロ泳ぎ切ります。続々と飛び込んでいく中、彼一人後続せず、最後の一人となり体育教師の鋭い叱責の声で、思わず夢中で海上を走りました。先の連中をどんどん追い抜きますが、不思議なことに気付かされます。皆んなが寒天のなかで固まっています。海浜の連中はといいますと、海上が一瞬に霧状のものに覆われたかの如く先が見えなくなりました。彼は其の儘に対岸まで走り抜けました。振り返ると海は元の状態に帰り、遠泳が続けられています。皆対岸の彼を訝しげに見ながら。この時彼の頭が閃きます。「俺の足の裏のパワーアップで、水の粒子が原子レベルで停止して運動が消え、時間を周辺まで停止させていた」と。

Basilisk1
ブログランキング・にほんブログ村へ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012年05月02日 19時50分37秒
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

cap-hiro

cap-hiro

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月
2025年12月
2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: